【10年後も愛用するであろう個人的名品 】FAKY Mikakoの未来を彩るヴィンテージ ジャケット「余計なものを削ぎ落として、シンプルを極めたい」

サステナブルシンキングが主流になっているけれど「10年後も身に付けたいもの」って、身の回りにあるのかな?長く愛す、その裏にはそれぞれのオリジナルな“こだわり”があるはず。
長く愛せるアイテムを自分好みに選べるように、今回はFAKYのおしゃれ番長Mikakoに10年後も愛用するであろう1品をお伺いした。自身が思う理想の10年後と共に、愛に溢れたヴィンテージジャケットのストーリーを探って行く。あなたの“好き”と“これから”を明るくする愛のあるファッションを見つけてほしい。

 

 

-今回、10年後も愛用するであろう個人的名品にジャケットをお選びいただきました。まずはジャケットとの出会いを教えて下さい!

このジャケットは、1年前に代官山のヴィンテージセレクトショップ“VINIVINI”で購入しました。そもそも私はジャケットが大好きで、その中でもこれは過去最大級に一目惚れした大好きな1品です。

-確かに、Mikakoさんは肩幅のあるジャケットのイメージがありますよね。今回のジャケットはMikakoさんのジャケットコレクションの中でも秀でたものがあったと?

そうなんです。これは80年代のGUCCIなのですが、GUCCIからこのシルエットやギンガムチェック、この色がそもそも出てなくって、レアなんです。そもそもブラウンのギンガムチェックのアイテム自体も本当に無いから、これはもう確実に買いだなって。もう、運命の出会いですよね!

 

-「毎日同じコーデはしない」Mikakoさんですが、数多ある洋服の中でこれをお選びいただいた理由は?

やっぱり、あまり無いアイテムっていうのが大きいですね。勿論良いなって思ったものを日々購入するのですが、このジャケットはそのレアさも合間って、 30代40代になってもずっと一生着続けるだろうなと思います。自分のスタイルにこれからも合うであろう形やテンション感が、このジャケットにはあるんです。

-そもそも購入するときに、これはずっと着れるという判断基準があったのですね!

そうですね。結構その基準は普段から持っていると思います。「これは30年経っても好きでいれるか」、「自分の30代の理想像に合うな」とか、これからを考えながら買い物をします。「服自体をずっと愛したい」というのが根本にありますね。

 

-ちなみに、Mikakoさんの30代の理想像はなんでしょう?

どんどんヘルシーになって行きたいです。余計なものを削ぎ落として、シンプルを極めていく。その中でも、シンプルなコーデにこのジャケットを合わせるだけで、こだわりや個性が出るじゃないですか。ヘルシーになった30代でも、このジャケットは重宝するはず。やっぱり、シンプルこそ一番難しいから、こういうアイテムがあると嬉しいですよね。

-そうですよね。シルエットや色合い、全てのバランス含めてのシンプルというか..。

そうなんです。メイクやファッション、大人になるにつれて、色んな悩みが生まれてくると思うんです。私であればそばかすもそうだったし、でも、そういうコンプレックスも隠さず活かしていきたいなって思います。それがヘルシーかつシンプルに繋がると思うので、隠すことをどんどん無くして行きたいです。

-因みに、お誕生日に髪を切られたのもその一環ですか?

そうなんです!30歳になったら、ベリーショートにしたいって思いがあって。

-以前、その話されていましたよね!覚えています!

そうですよね!ヘアスタイルもメイクもやっぱり今後シンプルにして行きたいので、27歳の誕生日に、理想の30歳に向けての準備を始めました!

 

-1つ気になったのが、シンプルに余分なものを削っていく中で、Mikakoさんが持つ洋服はどうされているのかなって。沢山の洋服を持たれていると思うのですが、断捨離をすることもあるのでしょうか?

捨てることは無いですね。例えば、私が50代になって、子供がいて、そしたら自分が愛して着たものを次の世代に繋いでいきたい、そういう思いがあるんです。なので今は捨てるんじゃなくって、自分が服を大事にする時なのかなって思います。いつか私の洋服たちを愛してくれる人に引き継ぐまで、大切に保管していきたいですね。

-そうですよね。Mikakoさんが80’のグッチを着れるのも、これまでアイテムを大切に繋いで着た人たちがいたからで。

そうなんですよ。ヴィンテージの面白さってそういう所にあるじゃないですか。これを着ていた人も、色んな思いをもっていたんだろうなって。だからこそ私も、1つ1つに思いや気持ちをもって大切に着ていきたいですね。ちゃんと愛せるものを買って、ちゃんと愛して、ちゃんと使いたいです!

 

-なるほど。そこが量より質のフェーズと重なりますよね。因みに、一生愛し続けたい、このジャケットのトキメキポイントを教えてください!

この襟ですね。この大きいシルエットに襟って、実際あまり無いんです。GUCCIからもそんなに出ていないですし…。あと肩パットって、女性らしさを意識したい私にとって、バランスを取りやすいんです。

-ジャケットを着るにあたって、どんなコーデを組みますか?

今は夏だから、ヘルシーな肌見せを意識しています。でもデニムにも合うし、スウェットにも合うと思います。スウェットだけだとカジュアルすぎるから、これを着ることで品が出ますし…。私は、コーデにおいて品を大事にしていて。デニムやシャツのラフな気分でも、このジャケットで品を足すことが出来るので、そうやってどんなジャンルにも重宝すると思います。

 

-これからのお話をしていただきましたが、これまでの10年を振り返って、どのようなファッション遍歴を辿って来られましたか?

当時は質より量、安いものを買って、その服たちを正直捨てた時期もありました。でも、テイストはずっと変わっていないのかな?持つ服の質が上がっただけで、全体のテンションは変わって無いと思います。ずっとシンプルな服が好きでしたね。

-流行に左右されることは無かったのでしょうか?世代的にギャル雑誌が流行りましたが…。

トレンドをインプットはしていたけど、アウトプットはしていなかったかな。「これが好き」っていうものが良くも悪くもあったので、あまり流行に左右されることは無かったと思います。

-上京など環境が変わった際も、自分を確立できたのでしょうか?

今だから言える話ですが…。上京したタイミングでFAKYがスタートして、当時はグループでのそれぞれのキャラクターがあったんです。それは本当の自分じゃなくって、キャラクターを演じてた部分があって。当時は、これは自分じゃ無いって悩む時期もありました。でも20歳くらいの頃、自分を磨いていく中で「これで行きたい」って思えたタイミングがあったんです。それがあってこその“今”なんですよね。

 

-なるほど。

でも、それは私にとってマイナスだとは思っていないんです。それがあったから気づけた自分らしさがあるし、それも私の大事な人生だから、逆にありがとうって思っています。

-そうですよね。ポジティブなことだけがアイデンティティーじゃ無いという。

そうですそうです!悩んだことも今に繋がっているんですよね。逆にそれが無かったら、つまらない人間だったかなと思います。悩むことは悪いことじゃ無いですからね。

-個性や好きなものを模索している人に向けて、Mikakoさんなりのファッションの極意を教えて下さい!

SNSを見て、この人かわいいなって思ったら、真似してみるのはアリだと思うんです。取り敢えず取り入れてみる。多分そこから、自分がこれじゃ無いって思うタイミングが来るんだなって、いろんな人の話を聞いて私が感じたことだから、自分らしさが分からないのなら取り入れていいと思います。でも、自分がなりたいものがあるなら、迷わずチャレンジしてほしい。そこで分かることが絶対にあるから。

私の個人的な意見ですが、トレンドも大事だけど、それよりも自分の気持ちを大事にしてあげた方がいいのかなって。その方が心身ともにヘルシーでいれるのかなと思います!

 

Photographer:Korogi Maho
Intereview&Text:Yoshimura Ayaka

【Mikako】

黒髪ボブへアと美肌、ショートパンツに映える美脚がMikakoのトレードマーク。華奢なスタイルとクールなまなざしが際立つ彼女は異質な存在感を放っている。
ファッションコーディネートを得意とし、メンバーのスタイリングをコーディネートすることも。そのファッションセンスが評価され、雑誌「SPUR」「ViVi」などでは連続掲載。さらに、ファッションブランド「Pocher」では、スタイリストとしても活躍中。

【FAKY】

ルーツもスタイルも異なる個性的な5人がジャンルの垣根を超えた音楽とダンスを届ける次世代ガールズ・ユニオンFAKY。2016年に発売した『CANDY』はiTunes総合トップアルバムにおいて、アリアナ・グランデ、レディオヘッドに次ぐ3位を獲得。2017年に発表した『Surrender』は「Spotify」Viral Top 50チャートにて日米Top 10入りを果たした。2019年はガールズ・パワーをテーマにダンスシングル3部作を発表。ミュージックビデオの再生回数は3作合計で750万回を超え、120カ国以上の国からコメントが殺到。注目を集めたことによりJ-POPのニュー・ウェーブとして情報番組で取り上げられ、Twitterトレンドランキングに急浮上した。2020年はメンバーであるHinaが高校生に大人気の恋愛リアリティーショーABEMA「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演。それを機に高校生から支持の高いアーティストとして立て続けにLINE MUSICのウィークリーチャートTOP10にランクインするなどサブスクを賑わせている。またブラジル公演やカナダ公演で大成功を収めるなど、世界のトップクリエイターを迎えたクリエイティブの高さと彼女達のパフォーマンス力に各国から注目が集まっている。Huluオリジナル「悪魔とラブソング」主題歌「Take my hand」は好評配信中。

▼「Take my hand」楽曲はこちら
https://avex.lnk.to/Takemyhand

▼「Take my hand」MVはこちら
https://youtu.be/RbvnQiPFyL0