今イギリスを中心とする若者の間で、フリマアプリDepop(ディポップ)が人気だ。ただのフリマアプリでは無く、ソーシャルメディアアプリとしての機能を持ち合わせ、本国イギリスでは、今やe-bay(イーベイ)やGumtree(ガムツリー)を超す人気がある。 ここまで若者に支持されている人気の背景にあるものは、一体何なのだろうか。

次世代型のソーシャルネットワークフリマアプリ 

2011年の創業以来、1000万人を超えるユーザーを持ち、そのほとんどがイギリス国内に住むと言われている、まさにイギリスで話題のフリマアプリ。 このDepopが他のフリマアプリと差を付けて人気を急成長させた理由には、instagramのようなコミュニティ機能が充実していることが一つにある。 Instagram同様に、画像投稿やメッセージ機能を持ち、売り手と買い手が相互フォロー出来、またフォロワー数を増やすことが出来る。 いわば、自らがフォローする相手から直接アイテムが購入出来、ソーシャルネットワーク上で交流が出来る、次世代型のフリマアプリなのだ。

Depopのユーザーの8割以上が25歳以下であると言われており、まさにミレニアル世代と呼ばれるユーザーに向けた今の時代に合ったものなのである。 Depopの創業者であるSimon Beckermanは、このアプリの最初のターゲットは、若いデザイナー達とクールなコレクター達であるとArtefact誌のインタビューで語っていた。 不要なものを売りたい、安く買いたいという今までのフリマアプリの概念を超え、ファッション性の高いものを目指した結果、多くのユーザーを獲得、支持されたのである。

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キーワードは90’s ハイストリートヴィンテージファッション 

Depopの中にはinstagram同様、多くのフォロワーを持つカリスマユーザーが存在し、中には月に何千ポンドも稼ぐユーザーも少なくないという。 そんな彼らが販売する人気のアイテムは、1990年代から2000年始めにかけて流行したハイストリートブランドや、ヴィンテージのトレーナーやハイウエストジーンズなどである。

ハイストリート×ヴィンテージが融合するアイテムを売るユーザーが人気の傾向で、INTERNET GIRLは有名なユーザーであり、彼女のフォロワー数は500K以上にも及ぶ。 またインスタグラマーやブロガーがDepopでもアカウントを持っている事も多く、betty babesyConfetti Crowdなどがその中の一部だ。 自分の憧れる人物から実際にアイテムを購入出来るというプレミア感も人気を煽っている。

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イギリスを中心とする欧米諸国にて今や、300万回以上ダウンロードされている次世代型のフリマアプリ。 人気の背景には、若者の心を掴むマーケティングと時代に合ったネットワークが上手く活用されている。 日本ではまだまだ知名度が低いが、お気に入りのユーザーページを見るだけでも、ファッションのヒントとなるかもしれない。 進化し続けるソーシャルネットワークフリマアプリから、今後も目が離せなさそうだ。