ゴーシャ・ラブチンスキーなどの東欧発のデザイナーズブランドの活躍が目新しい中、最近ではロシアを含む東欧のカルチャーが世界的に注目されつつある。 特にヨーロッパ諸国への、オーガニックコスメの輸出が増えてきている傾向にあり、質が良くプライスも手頃なものが人気だ。

東欧諸国発、まだ知られていない最新のオーガニックコスメ事情とは?

シベリアから世界へ

野生の薬草が何世紀も変わらず育ち続けている、ロシアの中でも特別な地域であるシベリア。 冬の過酷な条件のもとに育ったハーブや植物を使用し、高品質の規定を満たした、オーガニックコスメブランドのNatura Siberica(ナチュラ シベリカ)。 そんなロシア・シベリア発の同ブランドは、現在ヨーロッパや日本を含むアジア45カ国に輸出、拡大を続け、年商は3億円以上とも言われている。

創業者であるアンドレイ・トゥルビニコフ氏は、石油やガスの輸出がメインの産業と呼ばれているロシアのマーケットを変えるべく、シベリア発のオーガニックコスメを世界に産出している。 特にイギリスでは、Whole Foods Market(ホール フーズ マーケット)の店舗にて購入が可能で、センスの良いパッケージデザインと手頃な価格帯が好評で、人気が出てきている。 心地よい香りと優しい使用感、高品質のオーガニックコスメは、シベリアから発信されているのだ。

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ブルガリア発、ラグジュアリーオーガニックコスメ 

バラの谷やバラ祭りが開催されることでも知られる、ブルガリア。そんなブルガリアの保護地区限定のローズウォーターやローズダマスクオイルを使用した、ラグジュアリーオーガニックコスメブランドのarbū Cosmetics

ブルガリアのローズは世界の中でも特別なもので、地元の人々にとって何世紀にも渡り、伝統的美容法として受け継がれてきた。同ブランドのコスメは伝統的な製法に加え、現代の最新科学を組み合わせた、アンチエイジングに特化したアイテムを多く持つ。主に販売は、ブルガリア国内の店舗、スパ、カフェを持つ他は、現在オンラインがメインとなっている。希少なバラとアンチエイジングに特化した高品質のオーガニックコスメということで、じわじわとヨーロッパを中心に人気が高まっている。

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まだまだ日本では馴染みの無い、東欧諸国とそのカルチャー。新進気鋭なファッションデザイナーを産出する一方で、未開で希少な自然が溢れる国々としても、世界からの注目が集まっている。そんな東欧発のオーガニックコスメを通じて、新たな国々の豊かな魅力を知る良い機会となるかもしれない。