ニューヨークのファッション雑誌『StyleZeitgeist』の編集長 ユージーン・ラブキン氏が自身のコラムで、「The future of fashion is male.(将来のファッションは、メンズだ)」と述べている。

なぜファッションを研究する彼が、その様に将来を見たのか探っていきたい。

今年最もファッション界で話題になったニュース

何といっても、カニエ・ウェストの右腕として活躍したヴァージル・アブローがルイ・ヴィトンでメンズ クリエイティブディレクターになった事だという。

世間を驚かせたのは、大学院で建築学を学び、博士号を取得したヴァージルの経歴だ。

卒業後は建築関係の会社に就職しているが、在学中からファッションとカルチャーがミックスされたアートディレクションに興味があったという。

実は母親も服作りに携わっていたという環境で育ち、彼はファッションやアートの融合を創り上げていった。

同じシカゴ出身として始めは友達だったというカニエ・ウェストも、彼の実力に惚れ込み、ヴァージルはカニエ・ウェストのアルバム・カバーからステージのセットアップまで様々な部分で支え、ヴァージルのブランディング力は、カニエ・ウェストの成功で証明され、高く評価されていた。

そしてヴァージルこそが、あのルイ・ヴィトンでラグジュアリー・ブランドに新しい風を吹き込んだ。

それが『ストリート・ラグジュアリー』だ。

ラグジュアリーなハイ・ブランドにストリートのカジュアルさ加え、より若い世代へ、新しいモードを創り上げたとして、今のファッション界に最も影響を与えている一人として称えている。

https://snkrdunk.com/magazine/louis-vuttion-nike-air-jordan-3/

一方 ウィメンズのファッションはどうか?

編集長 ユージーン・ラブキンによると、最近のウィメンズは、ファッション・ショーもつまらなくなっているという。

毎年流行りのモノをどれだけ早く、SNSで載せるかどれだけインスタ映えするかなのが話題となり、特に”新しい”アイデアでは無くなっているという。

それこそが、今後メンズがアツい訳だと言う。

実はアンダーカバーの高橋 盾も、パリのキャットウォークでウィメンズを止め、メンズにフォーカスしたショーにすると発表した。

https://www.highsnobiety.com/p/male-fashion-consumer-future-impact/

メンズの多様化

メンズのスキンケア、コスメティックの売り上げが伸びるという新しい時代になって、メンズのファッションの幅も広がっている。

アメリカのティーンの間では、近年女子より男子の方が、ファッションや美意識が高いのではないかという調査もある。

一昔前は、「男子がオシャレに気を遣う事が、女子っぽい。」という考えが多数で、今になってよりユニセックス、つまり性別関係なく、ファッションを楽しむ時代になっている。

そしてお化粧やオシャレをする男子へ偏見なく、それがその人をより良く見せるなら高い評価をするようになった。

ファッション業界が、今後メンズにフォーカスし商品開発する事で、メンズのオシャレがより多様化するだろう。