未だに絶大な人気を誇るスターウォーズ。2012年にディズニーが、ルーカスフィルム(スターウォーズ)を40億ドルで買収して以来、スターウォーズのアトラクションや、グッツなどより身近になった。

そんなスターウォーズをテーマにした、映画にはない”新しい惑星”という設定でアメリカのディズニーランドに建設中。オフィシャル名称は『Star Wars Galaxy ‘s Edge(ギャラクシーズ・エッジ)』。

2019年の夏にカリフォルニア、そして同年秋にフロリダでオープン予定。ディズニーランド史上最大の単独エリアとなり、メインのアトラクションは2つの予定。世界中のファンが、待っていた夢の世界を現実にしたのは、やはりディズニー。

2018年11月18日で、なんと90歳を迎えたミッキー・マウス!

世界中のミッキー・マニアが誕生日の祝福を込めて、今年は他のキャラクターも含めディズニーとのコラボレーションが沢山。

2019Spring/Summer コレクションでは、ロンドンでバーバリーがダンボ、パリではグッチがミッキー・バッグを、ニューヨークでは、コーチがピーターパンのセーターを始めディズニーとのコラボレーションが多くのラグジュアリー・ブランドでも多く登場した。

https://www.businessoffashion.com/articles/intelligence/5-lessons-fashion-can-learn-from-disney

ディズニーから学ぶ事

1- ライセンス料で稼ぐ

キャラクターの使用権を認める代わりにライセンス料(ロイヤリティ)を得るというビジネスモデルを生み出したのは何を隠そう、ディズニー社である。ディズニーは、許可なくディズニー・キャラクターを使用する事を細かく監視し、見つければ容赦なく訴えてきた。

一方ロイヤリティを払えば、グッツを始め、お菓子や洋服まで様々な分野にキャラクターの使用を許している。スターウォーズのおもちゃだけのロイヤリティ収入で1億5,000万ドル以上というから、凄すぎる。

https://www.forevergeek.com/disney-infinity-12-best-looking-figures/

2- 良い買い物をする

ディズニーは、トイストーリーを生んだピクサーを2006年に、アメリカで大人気ヒーロー・コミック/映画のマーベルを2009年に、そして2012年にスターウォーズを企業買収でグループ化した。

ピクサーが74億ドル、マーベルが40億ドルで、スターウォーズを40.5億ドル、買収総額約155億ドル。確実に、ライセンス料だけでも十分に儲けが出るほどの、賢い買い物をする。

グッツだけに留まらず、ファッション業界では、グッチ、プラダ、ベルサーチのラグジュアリー・ブランド、コーチ、ケイト・スペードなどミドルクラス、そして手の届きやすいH&M x Moschino(モスキーノ)やフォーエバー21など幅広いファッション・ブランドとコラボレーションを通して、今ではディズニー・キャラクター自身が『ファッション・アイコン』となっている。

7ドルの洋服から、1700ドルのグッチのセーターまで、幅広いブランドと幅広い客層をターゲットにする事で、『みんなのディズニー』というブランディングを確立した。

3- LGBTQや社会問題にいち早く対応している

そもそもLGBTQ とは:

・Lesbian(レズビアン)女性同性愛者
・Gay(ゲイ)男性同性愛者
・Bisexual(バイセクシュアル)両性愛者
・Transgender(トランスジェンダー)出生時の性別と異なる性別で生きようとする人
・Queer(クィア)まだ分からない人も含めセクシュアルマイノリティ全般

ディズニーは、LGBTQの従業員のため、同性のパートナーでも同じ健康保険を与えるなど、柔軟なベネフィットがありLGBTQを全面的に支持している。

その上近年のディズニー映画では、黒人のヒーロー『ブラックパンサー』や『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』では、黒人とアジア人をメインキャストの一員として、「スターウォーズ史上、一番インターナショナルだった」と話題になった。

ディズニーは、性別や人種を含め今後より”カラフルな作品”を創り、より『みんなのディズニー』感を出している。

4-ソーシャルメディアを『マジックミラー』の様に使っている

ディズニー関連のサイトを300以上保有し、話題を常に発信し続けている。

ソーシャルメディアに載せてファンたちからのメッセージや感想を始め、どのようにファンたちがどんな話題にどのくらいの時間を掛けて広告を見ているかなどのデータを集めているという。

そのため、話題性があるイベントにより力を入れたり、需要をソーシャルメディアから管理している。

その上『みんなのディズニー』になる事で、一般のお客さんからセレブにもファンが多い。

ミレニアル世代に人気のヴィクトリア・シークレットのモデル、カーリー・クロス、ファッション・デザイナーのキアラ・フェラーニ、美容師のルー・ティーズデールなどがディズニー・ランドの写真や動画を載せる事で、益々話題となる。

2019年に、『Star Wars Galaxy ‘s Edge(ギャラクシーズ・エッジ)』をオープンすれば、セレブや一般客が自動的に彼らのアカウントで宣伝してくれ、ディズニーの話題が絶えない年になりそうだ。