先日タイムアウトの世界48都市34.000人の調査で、2019年世界で最高の街に選ばれたニューヨーク。基準は、フード/ドリンク/カルチャー/エンターテインメントの総合評価で2019年最もホットな街に選ばれたのだ。
こちらが、世界トップ10
1- New York(ニューヨーク・アメリカ)
2- Melbourne (メルボルン・オーストラリア)
3- Chicago (シカゴ・アメリカ)
4- London (ロンドン・イギリス)
5- Los Angeles (ロサンゼルス・アメリカ)
6- Montreal (モントリオール・カナダ)
7- Berlin (ベルリン・ドイツ)
8- Glasgow (グラスゴー・スコットランド)
9- Paris (パリ・フランス)
10- Tokyo (東京・日本)
そんなニューヨークで今最も注目なのが、3月15日にオープンした『Hudson Yards(ハドソン・ヤーズ)』。”アメリカン・ドリーム・モール”とも呼ばれ、最新の一流レストランやショップを含み、アパートやオフィス、アートやショーまで全てが集結した巨大な商業施設で、ニューヨークに新しいホット・スポットがまた一つ増えたのだ。

建設費用250億ドル(約2兆8000万円)が投じられた『ハドソン・ヤーズ』で知っておきたい5つの事
1- The Vessel (仮名:ヴェソル)
ハチの巣の様なこの建物は、イギリスのトーマス・へザウィックのデザインで、中は階段が2500段あり、様々な視点からニューヨークを見渡せる。歩きやすく20分ほどで下から往復可能、もちろんエレベーターも完備され、無料で中に入る事が出来るが、ネットで事前に予約が必要だ。階段の上り下りでエクササイズをしながら、友達や同僚と話せ、立ち止まるスペースも設けられている、機能的で”コミュニケーションの場”として設置されたようだ。ヴェソルは、仮名で入場者にこの建物の名前を募集している。

2- あの三井不動産も参入
実はこの巨大プロジェクトに参加した三井不動産は、ハドソン・ヤーズに2つのビルの総事業費は約1500億円、9割のシャアを誇り、既に全体の約9割のテナントが契約したと発表している。主な入居企業は、マンハッタンの中心産業である金融や大手法律事務所だという。下の地図の赤点で囲まれている、50Hudson Yards (2020年予定)と55(2018年10月)が三井不動産のビルとなる。

3- 世界で勝ち残っている話題のお店とレストラン
ハドソン・ヤーズの商業施設には、約100のショップと25のレストランがある。ルイヴィトン、ディオールのラグジュアリーブランドから、日本の無印良品、ユニクロと価格帯も幅広く、今回何よりもお勧めなのは、最近ロサンゼルスで話題となるFrankie CoLAB(フランキーCoLab)や、2009年に創立した靴下屋さんSTANCE(スタンス)、2002年イギリス生まれの水着用品を扱う、Heidi Klein(ハイディ・クライン)まで、企業の大きさに関係なく、今世界で注目されているお店も出店している。
レストランは現在25店舗で、特に注目なのがLEÑA AT MERCADO LITTLE SPAINというスペイン料理。世界中の料理が楽しめるマンハッタンでも見つけずらい、本場のスペイン料理。ワインやハム、タパスなどが楽しめ、スタイリッシュなレストランは、もうすぐオープン予定。まだすべてのお店が開店している訳ではないが、今後人気のショップ、一流のレストランが続々オープン予定だ。ハドソン・ヤーズは家賃も高額なため、売り上げが低ければすぐ撤退、競争が厳しいマンハッタンで、勝ち残った話題のお店やレストランしか、長く居られないだろう。

4- 12万5000人のための住居施設が完成予定
今後ハドソンヤーズには、12万5000人のための住居施設が完成する予定。その中でも1 Hudson Yardsでは178のアパートメントがあり、スタジオ(ワンルーム)の家賃が約57万円から、4ベッドルームまであるらしい。コンドの購入となると、35Hudson Yardsでは、一番安い物件で2ベッドルーム(2LDK)が約5億5千万円から、平均はなんと12億円だというから驚きだ。学校や病院なども徒歩圏内にあり、ハドソン・ヤーズで暮らしのすべてが揃っているのだ。物価が高いマンハッタンの中でも、かなり高級物件になる。

5- エンターテイメントが集結
The Shed(ザ・シェド)というコンサートホールに展覧会を合わせた巨大エンターテイメントの施設は、2019年4月5日にオープン。ここでは、主にアートと音楽を始め期間限定で様々な作品に出会える。2020年には、西半球で一番高いObservation Deck(展望台)も完成予定だ。この開発エリアは、ウエストサイド7番街から8番街の28丁目から30丁目、西側は43丁目までというマンハッタンの一部にこんな巨大な未来の街が誕生出来たのはニューヨークだからだろう。一日の訪問者は65,000人と見積もられている。ないものがないニューヨークで、毎日刺激を浴びる生活を求める人には、とっておきの特別で忘れられない場所になるだろう。
(Hudson Yards Observation Deck image) https://ny.curbed.com/2018/4/4/17115600/hudson-yards-nyc-guide-buildings-apartments-map