https://www.popsugar.com/fashion/Twitter-Reactions-Rihanna-Savage-x-Fenty-NYFW-Show-45264220

ランジェリー界が、最近劇的な変化を遂げている。一つのブランドから様々なラインを発表したり、女性/男性下着という括りではなく、LGBT向けの商品も扱うお店が増えている。

*LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーをはじめとするセクシュアルマイノリティの総称)

ランジェリー業界で、人気が高かったあのヴィクトリア・シークレットは2019年北米で53店舗の閉店を発表。男性から見た女性のセクシーさだけを追求した、トップモデルの体系でないと似合わない下着。Lブランドのチーフ・マーケティング・オフィサーである、エド・ラゼックがヴィクトリア・シークレットに関して「ショーはファンタジーで、トランスセクシュアルのモデルを起用する必要はない。」という発言がネットを炎上させた。女性の下着は、女性に興味がある男性のためだけでなく、今は自分自身のセクシーさを求めて、着け心地の良さ、包容力のある下着が人気があるようだ。ヴィクトリア・シークレットが続々閉店していく中、どんなランジェリー・ブランドが注目されているのだろうか。

https://www.elitedaily.com/p/rihannas-savage-x-fenty-nyfw-show-redefined-inclusivity-proving-all-body-types-are-sexy-af-11919598

リアーナのランジェリー・ライン Savage x Fenty(サベージ×フェンティ)

ミュージシャン、女優としても活躍しファッション・アイコンとなったリアーナは、現在コスメティックやランジェリー・ラインもプロジュースして大成功を果たしている。彼女のランジェリー・ブランド、サベージ×フェンティの公式サイトの中で、彼女はランジェリーについて以下の様に語っている。

“Lingerie should be fun, cool, and cute. It doesn’t need to be so serious or overly sexy.”

-Rihanna

ランジェリーは、楽しくてカッコよくてカワイイべき。過度にセクシーを意識する必要はない。

https://www.cnn.com/style/article/lingerie-designers-inclusivity/index.html

リアーナが創り上げた、みんなのためのランジェリー

有色人種は勿論、妊婦やLGBTまで、様々の女性をモデルにした彼女のNYFWは、観客を圧倒させた。色々な肌の色に合わせた様々な”ヌード”というカラーの幅を広げ、包容力が高いスポーツタイプの下着も多く発表された。

デザイナーの世界観だけでなく、世界中の様々な女性の代表が集まったようなショーは、協調性もなく、またそれが今の女性の心を掴んだようだ。リアーナが展開するコスメティックも、性別関係なく世界中の肌の色に合わせて基本のファンデーションカラーを40色用意している。ランジェリーのサイズも32A~44DDという日本では、B70~110Gくらいまでのブラジャーや、ショーツは、XSからXXXLまで取り扱っているのが大きな特長。

自分は細いから、妊婦だから、プラスサイズだからと言って、特別のお店に行く必要はないのだ。多くのランジェリー・ブランドが出来なかった、ラインやサイズ展開の拡大による在庫問題、本当に様々なサイズの女性達の支持が高い、あのリアーナだからこそ、このリスクに挑戦できているのだろう。

https://origamicustoms.com/

性別なんて関係ない新しいランジェリー・ブランド Origami Customs(おりがみカスタムズ)

カナダのモントリオールで生まれたカスタムズ&ハンドメイドの水着とランジェリー・ブランド。性別問わず、様々なセクシーに対応して世界に一つ自分に合った下着を、数千円から注文できると話題に。ファスト・ファッションでなく、スロー・ファッションというマーケティングを提案している。

スロー・ファッションとは、長く身に着けられ、自分の好みにカスタマイズできる、環境に優しい商品。確かに、誰もがユニークなボディーサイズをしている。だからこそカスタマイズで自分にピッタリ合ったサイズを身に着ける事が一番着心地が良いのは、当たり前。好きなデザイナーの下着を、自分のサイズに一番近い商品を購入するのではなく、自分が好きなデザイナーに自分のボディー・ラインにピッタリの下着をオーダーする事がより手軽となっている。

自分の性別や好みを隠す必要はなく、自分の欲しいモノを実際にハンドメイドしてくれるお店が、おりがみカスタマイズ。ランジェリーを作る側からしたら、多くの在庫を抱える必要はなく、スロー・ファッションは、今後何よりも注目されるトレンドとなるだろう。

https://origamicustoms.com/pages/about