【連載:イイオトナって一体何?】アーティスト、AAAMYYYが語る自分自身のことをちゃんと理解できる大人とは?

イイオトナになりたいけど、いまいち目標が定まらずに彷徨っているミレニアル世代の若者のために、同じ世代で活躍するアーテイストやクリエイターの方々に、それぞれの「イイオトナ像」を聞き、ミレニアル世代の理想のイイオトナ像を提案する連載企画。第2回である今回は、ソロ活動、Tempalayでコーラス・キーボード、KANDYTOWN、TENDREなど様々なバンドのサポート、ラジオ MC、モデルなど幅広く活動なさっているシンガーソングライターのAAAMYYYさん。業界からのラブコールが止まらない彼女の「イイオトナ像」についてお話を伺った。

ー今日はよろしくお願いします!

お願いします!

ーまず今日は「AAAMYYYさんの考えるイイオトナ風衣装で」とお願いさせていただきました。コーディネートのポイントはなんですか?

服自体は日常から着ているものなんです。移動中とかにも着るような(笑)なのでシルバーのアクセサリーをいっぱいつけて、ピシッとした頭にしてオトナ感を出しました。

AAAMYYY的イイオトナ像:自分を理解してる人

ーAAAMYYYさんの考えるイイオトナとは何ですか?

自分自身のことをちゃんと理解できてる人ですかね。

ーどうして自分を理解しているのがイイオトナだと思うんですか?

私は、包容力が大きいとか、知的だとか、先を読んで真摯にしている人を見るとすごいオトナだな〜と思うんです。自分の事をわかっている人は周りの人のことも理解できている。

背伸びしてないというか、自分という人間をわかっているからこそ、誰かの上に立とうとかへりくだろうみたいなことがなくて、対等に物事をみて、対等に接してくれる人がオトナだな〜と思います。

超マルチタスクプレイヤーAAAMYYYの秘訣

ー私はAAAMYYYさんのファンなのですが、すごくイイオトナだと思う点が3つあります。1つ目が同時並行でたくさんの人と仕事をなさっている、超マルチプレイヤーなところです。頭の中が混乱したりしないんですか?

音楽に関してはしないですね。

ー何か秘訣などありますか?

音楽をいろんな人とやるのは、一応仕事ではあるんですけど、その人とやりたくてやっているので。みんなそれぞれ違う人じゃないですか。だからその人といたら、あまり意識せずともその人のモードになれるというか。

ーキャパオーバーになって苦しくなったりしないんですか?

あんまりしないですね。忙しくいることが好きだったりする性質なので。逆にすごい暇だったりすると不安になっちゃたりもするので。ちょうど良い感じだと思います。

 

遠回りな経歴だからこそ生まれた破天荒な音楽性

ーイイオトナだなと思う理由2つ目は、音楽を始めた時期が決して早いとは言えないけれど、それを感じさせないほどスムーズに音楽活動なさっているところです。何か引け目に感じたり焦ったりとかありましたか?

始めた頃はめちゃくちゃありました。周りがすごい羨ましく見えて、でもそれを糧に頑張ろう!というようなモードもありつつ、なんかちょっとダウナーになったりとか。

ーそれこそダウナーに?(yonkeyさんとの最新楽曲「ダウナーラブ」とかけて)

そうですね(笑)でもだんだんなくなってきました。逆に年を重ねている方が、経験とか、出会ってきた人とか、読んできた本とか知識とかが多くなるので良いのではないかと。

yonkey – ダウナーラブ (feat. AAAMYYY)

ー音楽だけをやってきた人と比べて、どういうところが自分の強みだと思われますか?

例えば理論だとかがわからないからこそ、学ぶ段階で違うものが見えたりとか。破天荒な発想がより生まれやすいのではないかと。そういう節はあります。

ーそういうところで独特な音楽が出来上がっているんですね

そうなのかもしれないですね。Tempalayもそうなんですけど、みんな独学でやってて、独特なあの雰囲気が出てるのはそこかな。もしジャズの理論とかを小さい時からやっていたとしたら、全然違う音楽性になっていたと思うんです。そう考えると今の私たちの音楽性ってすごく貴重なんだなと思ったりします。

ー今も変わらず新しいことにチャレンジし続けてるAAAMYYYさんから、年齢を引け目に一歩踏み出せないでいるミレニアル世代の方に一言お願いします!

最近北野武さんの「間抜けの構造」という本を読んでいて。身の程を知らない人に限って、「億万長者になりたい」とか、「海外に住みたい」とかすごい自分の器に見合わないものを求める。それに縛られることによって、自分を見失ってしまうというようなことがその本に書いてあって。確かにそうだなと思って。現実主義に一度なるというか。周りに流されずにきちんと自分の身の程を知れば、引け目を感じずイイオトナになれると思います。

活動イメージはマーベルでいう「ブラック・ウィドウ」

ーでは3つ目。AAAMYYYさんが活動しているのは男性が多いイメージ。その中で女性一人で活動し、しかもそれが評価されているのがめっちゃかっこいいと思います。そうした男性ばかりの環境で心がけていることはありますか?

マーベルでいうブラック・ウィドウみたいな感じで活動することですね。みんなそれぞれのパワーがあって、強いじゃないですかマーベルって。それと音楽業界も同じで。性別関係なしに1人の音楽家として色んな人が接してくれてるのかな、という感じがしますね。女性だから優遇される場面っていうのは、生まれ持った身体的な差でしかないと思ってて。それを前にだすのでは個性がなくなってしまうというか、音楽家としての自分が薄れてしまうので、「女性だから」という強いアプローチはしないようにしてます。

ー色んな業界の方からのオファーやラブコールが絶えないAAAMYYYさん。何か心がけてることはありますか?

一緒に仕事をする方はすごくかっこいいと思ってるので、優劣なく接しちゃってますね。相手の仕事や、やってることを尊重してその上で仕事をすると良いものが生まれると思ってて。お互い対等だと思えるような環境がいいかんじなんじゃないかなと、きっと。例えば自分が歌入れをする仕事があったとして、その現場がすごく威圧感があったり押し付けがましかったりしたら、もう一緒に仕事したくないなって思うので、自分も気をつけるようにしてます。

KANDYTOWNのRyohuくんは、イイオトナ

ーAAAMYYYさんが思うこの人はイイオトナだな〜と思うのは誰ですか?

KANDYTOWNのRyohuくんは、素晴らしいイイオトナです

ーどうしてそう思われるのですか?

まず、包容力がすごい。あと先見の明が研ぎ澄まされていて、相手の奥深く眠っているものをすぐ見抜ける力がありつつ、すごい優しく仲間に入れてくれるからです。

AAAMYYY – BLUEV (Feat. Ryohu)

ーRyohuさんはおいくつでしたっけ?

私と同い年ですね。だけど、かっこいいおじさんになるんだろうな〜と笑この間、TENDREのタロウちゃん(河原 太郎)のお誕生日パーティーをやって、プレゼントをみんなに持ち寄った時に、RyohuがタロウちゃんにTENDREのロゴが入ったジッポをあげたんですよね

ーそれはかっこいいです(笑)

ジッポに名前入れるのって、キャバクラとかそういうのしかイメージなかったけど、普通にオトナだ!って思いました。

ーAAAMYYYさんもRyohuさんみたいなオトナになりたいのですか?

なりたいですね!粋な計らいがすごくかっこいい。

ー今後はどんなイイオトナを目指していきたいですか?

音楽が伝わって広がってきて、Tempalayもワンマンツアーが全国でできるようになってきて、これからもっと高みを目指していくと思うんですけど。良い環境で音楽制作ができるように、この人とは仕事したくないっていう風にならない人になりたい。誰もがこの人と一緒に仕事やってみたいな〜と思える人になりたい。良いものを作れる関係を、これまで出会ってきた人とも、これから出会う人とも構築できたらなと思います。

ーその理想像に今どのくらい当てはまっていると思われますか?

まだ半分くらいじゃないですかね。。

ーではよりその理想に近づくためにどういうことを意識していこうと思われますか?

日々自分というものを理解する作業だとか、すごく近くにいる相手を理解する作業をおろそかにしないというのが、一番良いかなと思います

ー自分を理解するのって難しいと思うのですが、どうしたら自分を理解できますか?

とりあえずいろんな人と話してみるとか。自分だけではわからないことも、実は近くにいる人が見ていたりとかするので。私は全然知らないショップ店員さんに「何が似合うと思われますか?」とか聞いたりしてます。あとは今まで自分が良いと思ってやってきたことが果たしてそうなのか?と疑問を抱いてみたりだとかすることも大事ですね。

ーそれでは最後に、イイオトナってなんだろう?と迷ってるミレニアル世代の方達にメッセージをお願いします。

焦らず、ゆっくりやっていきましょう!

「aaamyyy」の画像検索結果

AAAMYYY(エイミー)

ソロ活動、Tempalayでコーラス・キーボード、KANDYTOWN、TENDREなど様々なバンドのサポート、ラジオ MC、モデル、アーティストへの楽曲提供、CMへの歌唱提供等、幅広い活動をし業界からのラブコールが止まらないシンガーソングライターのAAAMYYYさん。2019年1月26日には、1stアルバム「BODY」をリリース。

 

■LIVE INFORMATION—————

DATE:2019/08/20/(Tue) OPEN 19:30/START 20:00

VENUE:SHIBUYA TSUTAYA 7F WIRED TOKYO 1999(渋谷区宇田川町21-6)

CHARGE:\1,000+1drink 


※参加方法&詳細

https://ameblo.jp/shibuya-tsutaya/entry-12497101631.html


■POP-UP INFORMATION—————

DATE:2019/07/27(Sat)~

VENUE:SHIBUYA TSUTAYA 6F (渋谷区宇田川町21-6)

CONTENT:AAAMYYYが影響を受けてきた書籍、 過去作品、オフィシャルグッズ 

◆作品

アナログ盤「BODY」

販売価格:3000円(税別)

ガールズ・シンセ・ポップ、2019の傑作『BODY』が限定アナログ化! 全10曲を収録。

カバー・アートワークは、ブルックリンを拠点とするクリエイティブ・ユニット、Margtが担当。

 Cassette Tape版「BODY」 ※8/20開催 LIVE会場限定販売

販売価格:2500円(税込)