ガードレールと服と酒#2 ー PORIN / Awesome City Club

アジアのポップカルチャーの未来を創っていく次世代アーティストやモデルを紹介する「ガードレールと服と酒」。ストリートの象徴であるガードレールで撮り下ろしたスナップと、アジアのポップカルチャーについて語っていただく新連載企画。

第2回目となる今回は、今日本で最も都会的なバンド「Awesome City Club」のボーカルとして活動するPORIN。2018年からは自身がディレクターを務める「yarden(ヤーデン)」というファッションブランド立ち上げ、表現の幅を広げている。彼女の人間離れした妖艶さが、バンドの都会的なスタイリッシュさをより革新的にさせているのだろう。渋谷のストリートで我々は、その妖艶さの中に存在する彼女の凛とした魅力を垣間見ることが出来た。

-お酒は普段から結構飲みますか?

お酒はガブガブ飲みます。大好きですね。ビールも焼酎も飲みますし、ワインも好き。踊るってなったらショットで。テキーラとかイエガーとか。お酒は結構強い方かもしれませんね。

-今回ストリートなお酒にハートランドを選んだ理由は?

スタジオが渋谷にあって、そこで出しているお酒がこの、ハートランドの瓶なんです。スタジオ終わりにたまにみんなで飲んで、ストリートで歩きながら飲んだりもするので、ぴったりだなと思って選びました。

-PORINさんにとってストリートとは?

ストリートは、やっぱりユースカルチャーが生まれる場所だと思っています。お金をかけずに遊べる場、たまり場で、そこからいろんな文化が生まれている。とっても素敵な場所だなって思います。

-ファッションは何に影響を受けていますか?

あんまり自覚は無いのですが、出会う人や一緒にいる人に影響されていると思います。最近は90年代とか2000年代のファッションが好きです。その時代の古着を集めたポップアップショップをしている「Aya Gloomy」ちゃんっていう子がいるんですけど、その子のインスタは割とチェックしてますね。

-当時のファッションにインスピレーションを受けていると。学生の頃からファッションには興味ありましたか?

その頃はファッションより音楽が好きでしたね。でも裏原の古着屋とかには通っていました。109のギャルファッションもちょっとやりましたね。あとは制服の着こなしにこだわっていました。中学はほとんど自由がなかったんですけど、高校からは制服がちょっと自分で選べるようになるんです。ラルフローレンのブレザーに、ラルフローレンのカラーシャツで結構こだわっていましたね。中高は校則厳しかったな・・その反動で今こんな派手になったのかもしれないですね(笑)

-最近注目しているアジアのファッションブランドは?

私、アジアのファッションがめちゃくちゃ好きで。今着てる服もそうなんですけど、最近は中国の「No dress」っていうブランドが好きです。日本では1店舗、新宿の「THE FOUR-EYED」っていうセレクトショップでしか扱ってないんです。あとタイはレースとか刺繍の技術がすごく特化している国なので注目しています。特にレース・刺繍使いが上手な「スレトシス(Sretsis)」っていうブランドがすごく可愛くて好きです。

アジア全体として、”どこか懐かしさもあるけど、新しさもある”みたいなブランドが多い気がしますね。

-アジアのアーティストで注目している方はいますか?

一昨日ライブを見たばっかりなのですが、韓国の「SE SO NEON(セソニョン)」っていうバンドや、同じく韓国で「ADOY (アドイ)」っていうバンドはすごく素敵だなって思います。あとDJの「Yon Yon(ヨンヨン)」ちゃんとかも気になっています。今韓国がきてますね。

-韓国のバンドの特徴は何でしょうか?

韓国はアメリカに近いですね。ちゃんと韓国の国で成り立ってるというか、世界レベルでクオリティの高いものを作れてるので、すごいなと思います。今挙げたバンドは、いわゆるK-POPのメインストリームじゃないインディー界隈で活躍してるバンドです。そういうインディーシーンもすごく活発になってる国だから、日本からしてみてもすごく楽しいし、勉強になりますよね。

-Awesome City Clubでのアジアライブを通して感じた、アジアの印象を教えて下さい。

アジアの方は親日家が多いなと感じました。この間台湾でワンマンした時も、お客さんがずっと「きゃ〜」って感じで(笑)曲も日本語なのにちゃんと覚えてくれてたりしていて、嬉しかったですね。

あと、日本のバンドシーンも向こうで人気があるらしくて、それこそ「Yogee New Waves」とか「LUCKY TAPES」とか、自分たちに近い、いわゆるシティポップのバンドがすごく需要があって、面白いなと思います。あまり日本と時差がないんだなと感じました。

-今後アジアの音楽シーンはどうなってくと思いますか?

日本って、「自分たちの国がアジアの国の中でもっとも優れてる」みたいに思いがちですけど。実際そうじゃないって気付き始めてるんじゃないかなと思っていて。実際アジアに行って、ライブしてきたアーティストとかはみんなそういうし。なのでこの調子で、もっとお互いがライバル関係になって、どんどん高め合って行けたらいいんじゃないかなと思います。もっと近い関係になって、いい影響を与えあって、「アジアおもろい」って世界的に言われるようになったら良いなと思ってます。

【Awesome City Club】

2013年東京にて結成。メンバーそれぞれの多種多様な音楽的ルーツをMIXした幅広い音楽性を持つ、男女ツインヴォーカルの男女混成4人組。
2015年4月8日にファーストアルバム「Awesome City Tracks」をリリースし、iTunesロックチャートで1位を獲得するなど話題を呼び、デビューから“Awesome City Tracks”シリーズとしてコンスタントに2年間で4枚のアルバムをリリース。2017年にはベストアルバムをリリースし、2018年3月にバンドの新章幕開けとなるEPをリリース後、立て続けに 配信シングル3作を発表し、満を持して12月19日に1stフルアルバム「Catch The One」をリリース。
コンスタントに全国ツアーも行いながら、国内外の大型フェスティバルにも毎年多数出演。
また、クリエイターやファッションブランド等とのコラボレーションも積極的に行いながら、ボーカルのPORINは自身がブランドディレクターを務める「yarden」を立ち上げるなど、様々なフィールドでの活動も積極的に行なっており、バンド・個人共にカルチャーとしても注目を集める存在となる。
2020年のオリンピックイヤーには「Welcome to Awesome City」と銘打ったカルチャーフェス開催を目標に掲げている。

【yarden 2020SS EXHIBITION】

日時
9/26 13:00-21:00
9/27 13:00-21:00
9/28 12:00-20:00
9/29 12:00-20:00

開催場所
KATA
〒150-0011
東京都渋谷区東3-16-6 LIQUIDROOM 2F
※どなたでもご来場いただけます。