ガードレールと服と酒#3 ー miu

アジアのポップカルチャーの未来を創っていく次世代アーティストやモデルを紹介する「ガードレールと服と酒」。ストリートの象徴であるガードレールで撮り下ろしたスナップと、アジアのポップカルチャーについて語っていただく新連載企画。

第3回目となる今回は、ファッション雑誌『ViVi』の専属モデルにとどまらず、アジア各国で自身の活動の場を広げるmiu。メジャーとストリートを行き来するその柔軟さは、彼女が純粋に抱く好奇心や探究心から来ているのだと思う。そして、彼女の好奇心が生まれる場所はいつもストリートにある。

-普段からお酒は飲みますか?

飲みますねえ(笑)今年のお盆休みも本当に毎日朝まで飲んでました(笑)

-今回、ストリートに合うお酒にキリンビールを選んでくださいました。その理由は?

ビールの味は間違い無いのでよく飲みます。居酒屋に行った後、移動中とかに歩いて飲むことが多いです。それ以外で好きなのは焼酎。お茶割やサワーでおっさんみたいな感じ。カクテルとか甘いお酒があまり好きじゃなくて飲めないんです。

-miuさんにとってストリートとは?

土台ですかね。アンダーグラウンドがあるからメジャーが際立って、メジャーがあるからアンダーグラウンドが際立ってみたいな。ちょうどそれぞれのベクトルで同時進行してる気がします。

私はメジャーを知りながらもまた別の地下の界隈でうずくまるようなカルチャーが好きです。

-ViViのプロフィールにも「趣味は音楽をディグ」と書かれていました。最近聞いた中で一押しのアーティストを教えて下さい!

音楽は、掘れば掘るほど昔にたどり着く。昔があっての今だと思うから、やっぱり昔を頭に入れるのが敬いなんじゃないかなって思います。昔のかっこいい曲に出会うたび私は今生きている心地を感じます。

楽器の音色はもともと好きでなのでバンドとかよく聞くんですが最近はシンセサイザーなどの電子音楽の音も好きですね。faust とかharmoniaとか楽器も使われているクラウトロックのかっこよさにはまっています。

-海外でも活動をされていますが、モチベーションとなるものはありますか?

国境を超えて、やる気や向上心が自分に向いているのが伝わると嬉しいです。空気感だったり、意思だったり、言葉だけじゃない何かを通じ合う事に感動しました。

-日本と他アジアの国の撮影との違いで、辛かったことはありましたか?

日本では当たり前なことも海外ではそうじゃなかったり、海外では当たり前でも日本ではそうじゃないことはたまにありますね。
でもそれぞれの文化があってその国が成り立っているので、それを仕事を通して触れる事はとても刺激に思います。文化やそのやる気を自分に入れ、いい波として乗ることができるとやっぱりいい仕上がりになりますね。

-今後のアジアのファッションシーンはどのようになっていくと思いますか?

様々な国が相互に影響し合って、その国らしさをまた作っていっていくのかなと。日本人もアジアのブランドが好きだし、アジアの方も日本のブランドが好きだし。そこは今もぐるぐる回ってるような気がします。

-“つや麺”で特集を組まれる程、ラーメン好きのmiuさん。最近食べた中で一押しのラーメンは?

北区にある「竹千代」!ここは本当に美味しかったです!化学調味料を一切使わない、しいたけや魚介の出汁がめっちゃ美味しいです。食材一つ一つにこだわっていて、もう日本の一番美味しいものを寄せ集めたラーメンですね。皆さんもぜひお時間あるときに行ってみてください(笑)。

Photographer:Yuki Nobuhara
Interview:Kanako Takahashi
Edit&Text:Ayaka Yoshimura

miu

1996年、滋賀県生まれ。女性ファッション誌”ViVi”の専属モデルとして活躍する一方で 音楽やカルチャーにも造詣が深く、PUNPEEのMVヒロインや 数多くの男性ファッション誌にも登場するなど男女問わず幅広い層から人気を集めている。