【21Questions】「”変わりたい”という想いをずっと持ち続けている」INTERSECTION 青山ウィリアムに聞いた21の質問。

次世代ワンダイレクションと呼ばれ、国内だけではなく世界各国からの人気を誇るINTERSECTION。今年6月に公開された『You’re the Reason』のmv再生回数が400万を突破するなど、彼らの快進撃は止まる事を知らない。何よりも、平均年齢18歳のポップでスマートなビジュアルから創り出される圧倒的な音楽センスが、彼らのアーティストとしての魅力と人気を確固たるものにしている。

グループで作曲・作詞も担当する青山ウィリアムは、INTERSECTIONが持つ高いアーティスト性の中軸と言っても過言ではない。丁寧に言葉を選び、放たれる彼独特のワードやストーリーは、一種の小説を読んでいる感覚。インタビューでも彼のクリエイティビティーの片鱗を垣間見ることが出来た。
「人は常に自分を探す旅に出ている」そう語る彼は、そういった旅人達の悩みと音楽が交わる交差点(INTERSECTION)をも創り出し、人々の共感や興味を惹きつけている。

宇宙空間の様に未知数な彼の脳内にある無限の可能性を秘めた思考達は、今後どの様に音楽へアウトプットされて行くのだろう。ソロカバー曲発表を目前にした今、世界中のリスナーが熱い視線を送る理由を読み解いて欲しい。

Q1:出身と年齢を教えて下さい

カリフォルニア出身で19歳です。

Q2:幼少期はどのような子供でしたか?

元気が有り余ってて、暴れ回ってましたね。友達もいっぱい作りたいなと思っていたので、活発的でした。でもあまり友達はいなかったかな(笑)

Q3:これから日本の大学での生活もスタートされますが、同世代に対して思うことはありますか?

今までずっとインターナショナルスクールだったので、同世代と生活する事全てが新しいですね。これから本格的に学校が始まるので、日本の文化で育った人達と交流できるのが楽しみ。友達できたらいいな。音楽サークルにも参加してみたいです。

Q4:すごい豪華なサークルになりますね!驚かれるかも。

驚かれたら僕も嬉しい。

Q5:ジュニアオリンピックに出場するほど水泳に打ち込まれていたとお聞きしました。音楽に興味を持ったきっかけは何でしたか?

専門としてやって行きたいと思ったのは、スカウトされてこの世界に入った時です。水泳していた時は、1水泳、2音楽の生活でした。でもそれも作詞作曲とかじゃなくて、水泳の帰りや大会の待ち時間で集中するために聴く感じ。でも常にイヤホンはつけてたかな。B’zとか木村カエラとか聴いてました。英語だと、レディーガガとか、当時はアップテンポが好きでしたね。

Q6:8月に1stアルバム『INTERSECTION』をリリースされました。ウィリアムさんから見たアルバムの注目ポイントを教えてください。

メンバーみんなと意見を交わし、それによって様々な個性的な音楽ができました。今世界に色んな音楽がありますが、アルバムにはみなさんが好きな曲が必ずあると思います。そのバラエティーを楽しんでもらいたいです。

Q7:グループにおいてウィリアムさんの役割や意識していることは何でしょうか?

INTERSECTIONで僕は作詞・作曲・プロデュースに関わることが多いので、そこを意識しています。プロデュースにおいては、経験がもっと必要だと思うので、そこを学ぼうと今頑張っています。

Q8:日常生活で刺激やインスピレーションを受けるものは?

曲を書く時は、悲しい時の方が多いです。すぐに解決し消化できる悲しさではなく、長い間思っていたり考えていることが曲の歌詞に繋がります。

Q9:日本語と英語で歌詞を書かれていますが、違いや意識する点はありますか?

英語は響きから創りあげていく部分があります。メロディーに合った言葉を選んでいくんです。昔から聴いてる音楽もアメリカンポップスが多かったので、ナチュラルな感覚を自分でも持っていると思う。日本語は逆ですね。最初に意味や言葉を決めて、そこから音の響きを合わせて行きます。

Q10:どちらが難しいですか?

日本語です。やっぱり、英語の様にメロディーが先にあったほうが作りやすい。メロディーはガイドライン、ハシゴで言うと2本の軸の様な感覚。歌詞は段となる1つ1つのパーツです。ハシゴを作る時も、先に2本のラインがあって、そこからパーツをはめていく方がスムーズですよね。

Q11:デビューしてから気づきや変化、新しい発見はありましたか?

まずみんなと出会った当時は、すっっごくバカだったなあと思います。今だったらやってなかった事とか、昔の自分を思い出させる歌詞もあったり。でも常に昔から変わらないのは、”変わりたい”という気持ちをずっと持ち続けていること。そこは歌でも表現しています。

アルバムに収録されている『Starting Over』に、”why can’t you come out of the dark ?”  “なんで暗闇から出てこないの?”っていう歌詞があるんですけど、それは昔からずっと悩んでいる事からどうして出られないんだろう、そこから進めないんだろう、という思いを書きました。今も暗闇にいるし、そこから出た訳ではないかもしれないけど、昔に比べて物事を色々な場所から見て、ポジティブに捉えられる様になったかな。

Q12:沢山の事に悩んだり、考えたり、それを作品に昇華していく所もウィリアムさんの魅力ですよね。そういった自分を形成する出来事などはありましたか?

すごく覚えているのが、学校の水泳のクラス。僕はプロを目指していたので、やっぱり圧倒的に早かったんです。でも自分では全く意識していなくて、show off=見せつけてる みたいに周りから思われてしまって。自分では感じていないものを他の人が感じてる、そのギャップに気付き始めました。自分でも自分がわからなくなってきて、ネガティブになっちゃったのかなと。その辺りから他の人の目を気にしたり、様々な事に悩み考えるようになりましたね。

Q13:メンバーの皆さんと過ごす時はどうでしょうか?

やっぱりみんな個性やバックボーン、価値観が違うので、それなりに気を使わないと、相手を理解して行かないとだめだと思います。それぞれ違うジャンルが好きだしやりたい事も違うので、みんなをハッピーにして、良いものを作っていくバランスが難しいですね。

Q15:でもそこがINTERSECTIONの良さですよね、様々なアイデンティティーのあり方や共存を体現している。個性的でユニークなメンバーが揃っていますが、普段は言えないメンバーに言いたいことはありますか?

いっぱいある(笑) まあ、出会ってから長いよね(笑)。後は、うーん。
でも普段は言えないけど、みんなそれぞれすごく上手くなったと思う。歌もパフォーマンス力も。男だからプライドとかが邪魔して言葉にするのは恥ずかしいけど、素直にみんな上手くなったと思う。

Q16:この場を通して伝わりますように!ウィリアムさんイチオシの同世代に聞いてほしい曲、オススメの曲を教えてください。

シーズンによって変わるんですけど、今はTHE 1975の『People』が色んな意味でやばい!曲調ももちろん凄いけど、彼らの歌詞には強いメッセージがあって。『People』では、今世界の地球温暖化によってみんなが地球に住めなくなるから、世界を変えないとダメだって言ってる。

”Wake up wake up! it’s monday morning and we’ve only got a thousand of them left .” “起きろ起きろ!今日は月曜日だ。後1000日の月曜日しかない”
「月曜日だ!」なんて、1番聞きたくない言葉なんだけど(笑)。 後1000日だったらそれがほぼ20年しかないよって。それだけ人間は地球に対する害を与えているんだって、彼らは伝えている。パンクロックのようで、歌詞も曲も激しい、同世代にとってもストレス発散になると思う。

Q17:INTERSECTIONの楽曲で同世代に聞いて欲しいものは?

『Lost Boy』かな。迷ってる男の歌。同世代の方は、まあ人間はみんなそうかもしれないけど、みんな迷っていてどう進んだら良いか分かんない。常に自分を探す旅に出ている。この歌では、そういう旅の様子や今の僕自身の気持ちを表現しています。そういう迷いやモヤモヤした気持ちに同世代も共感できるかな。曲自体も凄くいい!

Q18:自分を見つけれる瞬間や、大人になる瞬間はあると思いますか?

大人になる瞬間と言うより、大人にならないといけない、その回数がどんどん増えてくるんだと思います。例えば仕事とかでも自分より年上の人達と交わらないとダメで、それも大人になる瞬間。でも遊んだりパーティーしたり、昔のように遊ぶ瞬間もあるかもしれない。日常を100%と考えた時、歳を取るにつれて、子供である瞬間の割合が減っていくんじゃないかな。

Q19:今の音楽シーンについて、どう思いますか?

アップグレードした30年前の音楽のような感じがします。流行はずっと30年前の事をアップグレードしながらぐるぐるしているのかな。今の技術や機材は最新だから音の出方も作り方も違う、また新しいアウトプットがされている。

個人的にギター系やロック系が好きで、それが今流行っていないのは悲しいから、いつかアップグレードされるのを期待しています。2030年くらいになったらまた、バックストリート・ボーイズやアヴリルラヴィーンとかパンクロック系が帰ってくるのかな。いつかロックサウンドとかギターサウンドを世界に戻して流行らせるきっかけになりたいですね。

Q20:今後挑戦したい事は?

楽器を習いたいなと思っていて、ギターやピアノにもっと挑戦していきたいな。グループでも新しいジャンルに挑戦していきたいです。
ライブ楽器が出来たらまた新しいジャンルも広がるし、グループも面白くなってくるんじゃないかな。

Q21:読者の皆さんにメッセージをお願いします!

JPOP、POP、R&B、ソウル、、、INTERSECTIONの曲には色んなジャンルや要素が組み込まれているので、皆さんの好きが絶対にあるはずです。もっと皆さんが好きになる機会を作って行きます。

Hair&Make Daisuke Mukai
Photographer Kazumi Watanabe
Interview&Text Ayaka Yoshimura

【INTERSECTION】

William(ウィリアム)、Kazuma(カズマ)、Caelan(ケーレン)、Mika(ミカ) の4人からなるボーイズグループ。異なる地で、異なる文化で生まれ育った4人の交わる場所がINTERSECTION(交差点)となり、その中心である東京から世界に向けて音楽やアクティヴィティーを発信している。

デビューしてまだ日が浅いが、今夏にリリースされたアルバムのリード曲『You’re the Reoson』のミュージックビデオは、なんとYouTubeで400万再生。また、メンバーのミッチェル和馬が、Abema TV「オオカミちゃんには騙されない」に出演したことでも話題に。

『You’re the Reoson』 MV

【青山ウィリアム ソロカバー動画公開!】

青山ウィリアムによる初のソロカバー動画が、本日10月16日(水)に公開された。
メンバーも認める彼の音楽センスや才能をじっくり堪能できる今回のソロ企画。これからの音楽史を担う彼が、30年前の名曲をアップデートさせた今回のソロカバー、要チェックである。

【INTERSECTION初のRemix作品の配信がスタート。10月23日から6週連続で公開!】

Remixer陣は、日本人として2017年グラミー賞「Best Remixed Recording」にノミネートされ話題をさらったstarRo、海外からも評価が高くSlow Magic, Ryan hemsworthなどと共作もしているTomggg、三浦大知のレコード大賞受賞曲「EXCITE」に作曲で参加したインターネットレーベルTrekkie Trax所属のCarpainter、宇多田ヒカルの楽曲にも参加し注目されているテクノ R & B producerのHVNS、音楽ゲーム界で注目度No.1のPSYQUI、ベテランハウスプロデューサーのKentaro Takizawaが参加。
豪華リミキサー陣による「Body Language」、「Falling」、「Twisted」の計6曲のRemixに期待が高まる。