日本を代表する個性派天才ラッパーのANARCHY (アナーキー)。全身タトゥーの厳つい見た目と、カラフルで個性的なヘアスタイルのアイコニックな見た目で、彼の音楽性だけでなくファッションも、多くのファンに支持されている。 

10月には、初監督作品となった野村周平主演の映画「WALKING MAN(ウォーキングマン)」が公開されたばかりと話題に事欠かない。音楽に映画監督に、フリースタイルでマルチな才能が炸裂するアナーキーの魅力と、映画の詳細に迫る。 

人望と才能に恵まれた、天才ラッパーが誕生するまで 

ANARCHY (アナーキー)は、1981年京都生まれ、現在東京を拠点に活動する、日本が生んだ個性派の天才ラッパー、ヒップホップアーティストだ。

過去には自伝となる「痛みの作文」を出版しており、その作品内にて、自身が暴走族の総長であったことや、少年院にて過ごした期間があることなど、衝撃の事実を語っている。 地元京都にて、恐れられる存在であったことは間違い無いが、その一方で仲間に慕われるなど、人望も厚かったという。若干中学生ながらも、クラブにてライブパフォーマンスを行うなどラッパーとしての活動を既にスタートさせていたアナーキー。 

周りからの人望と才能に加え、驚異的な行動力で、彼のラップパフォーマンスたちまち噂になり、現在所属するR-RATED RECORDSのボスの目にも留まるまでになった。その後、自主制作のEPリリースを経て、2006年にはファーストアルバム「ROB THE WORLD」をリリース。この事は、彼の人気と実力をインディーズからメジャーへと、急スピードに全国区へと押し上げる、ポジティブで好評な結果となった。 

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底力がすごい、ファッショナブルでアイコニックな人気を確率

デビューから若手人気実力派ラッパーとし、数々の賞を受賞するなどし、現在も精力的に活動するアナーキー。間違いなく言える彼の魅力は、実力をさらにプッシュアップさせる「底力」だ。 

その底力は、おそらく彼の生まれ育った境遇や環境が影響していることも少なからずあるに違い無い。そして人々を夢中にさせるカリスマ性は音楽性に止まらず、首までびっしりと入ったタトゥーの厳つい見た目、カラフルなヘアースタイル、ストリートスタイル身を包む彼は、ファッションまでも注目されるように。 

音楽誌だけでなく、ファッション誌のカバーを飾ることも少なく無い。最近ではファッションブランドのアフターパーティーなどにも登場するなど、業界内からの注目度も高い。日本が生んだアイコニックな天才ラッパーの地位は、確実に彼だけのオリジナルのものとなろうとしている 

野村周平が主演、アナーキーの世界観、ラップの素晴らしさを十分に感じられる初監督作品 

ラッパーとし、広くその存在が知られるようになった彼の次なる挑戦は、映画監督だった。10月11日に公開してばかりの映画「WALKING MAN(ウォーキングマン)」では、自身初となるメガホンを取った。俳優・野村周平が主演を務め、エイベックス・ピクチャーズが製作・配給を行う話題の作品のその内容は、ラップを題材にした青春物語だ。 

野村周平演じる主人公アトムは、深刻な貧困と家庭環境に問題があり、自身も吃音症というコミュニケーション障害を抱える少年だ。その彼がラップを通じ、自身と向き合い、成り上がっていく姿は、アナーキー自身の経験を映し出しているかのようであり、半自伝的な内容となっている。 

冒頭はダークなシーンが多いが、音楽や人との出会いなどを通じ、主人公が成長していく姿は見ものだ。音楽を通じストーリー展開していく映画のスピード感は、まるで壮大なミュージックビデオのような芸術性もあり、一気にその世界観に引き込まれていく。 

また作品内には、 T-Pablow(BAD HOP)や WILYWNKA(ウィリーウォンカ)など実際にアーティストとして活動するラッパーも登場しており、ヒップホップファンには堪らない仕掛けも。日本を代表するラッパーであるアナーキーが作った映画というだけあり、作品内ではラップという音楽性を十分に感じられるという醍醐味も大きい。 

映画と同タイトルの主題歌の歌詞からも、映画を作ることが夢だったと語るアナーキー自身の思いが伝わってくる強い想いが込もった、素晴らしい作品となっている。また映画公開直後には、渋谷のクラブVISIONの人気ヒップホップレギュラーパーティー「Turn Over」にも登場し、会場を沸かせた。 

人気ラッパーとしてその勢いは止まることなく、日本のヒップホップシーンを牽引し続ける存在のアナーキー。プライベートでは父にもなっており、自身のライフスタイルやその生き方にも、ますます注目が集まっているのも興味深い。アナーキーを知らない人、知っている人も映画「ウォーキングマン」を観て、彼の世界観を堪能し、酔いしれてみて欲しい。ラップという音楽の魅力にも気づけること間違いなしだ。 

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