【学生時代にタイムスリップしたら何を聴く?】DATS MONJOEが選ぶ7曲と、今改めて感じるJ-POPの魅力とは。1 min read

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国内外で活躍するアーティストやクリエイターに、テーマに沿ったプレイリストを作成して頂く新連載企画。
第2回目は、先日自身初のアニメタイアップ曲となる『Game Over』をリリースしたDATS MONJOEが登場。「学生時代にタイムスリップしたら聴きたいもの」をテーマに現代の音楽シーンを彩るJ-POPからHIPHOPまで様々な色を持つ7曲を選んで頂いた。DATSの中核を担う彼がどの様な音、リズム、詩に感銘を受け、自身に昇華しているのか。”聴かず嫌い”も納得する、楽曲達の魅力を是非読み解いて欲しい。

1. 白日 / King Gnu

俺、中高の時からめちゃくちゃ音楽聴いていた自信があるんです。当時は、まだ普通にCDを買わないと音楽を聴けない環境だったので、友達からCD借りたり、TSUTAYAでレンタルしたりしてましたね。あとブックオフの500円コーナーでたまに250円のものがあるんですけど、そのシールを移し変えて欲しいCDを安く買おうとして、ダメって言われちゃったり(笑)。それくらいして中古のCDとか主に洋楽を買ってひたすら集めてました。

-例えば、当時J-POPは聴かれていましたか?

当時は洋楽ばかり聴いていたので、今はJ-POPの良も教えてあげたいかも。ちょうど昨日King Gnuのライブに行ったんですよ。King Gnuは絶対教えてあげたいですね。本当にライブ半端なかったんですよ。
学生時代にもし聴いてたら、どうなんだろうな。多分日本の音楽業界に対して希望を持った少年になってたと思う。

-当時は希望を持たれて無かったのですか?

単純に全然J-POPが刺さらなくて。オリコンチャートにランクインするものは追ってたけど、それはそれって感じで、のめり込むことはなかったかな。でもインディーズチャートでELLEGARDEGNとかが1位取ってて、そういうのはすごく好きでしたね。

2. Pretender / Official髭男dism

最近、髭男めちゃくちゃ聴いてますね。でも当時も高校生なりに、「ミスチルかっけえ」とかそういうのはあったんですよ。音楽的にヒットしているものを曲の構造を見て理解していましたね。
『Pretender』はボーカルの藤原さんの歌い方を見ても、1つ1つの言葉の説得力が凄いなって思います。サウンドアプローチも、海外のポップスのアプローチを日本のJ-POPに取り入れてて凄い。フィジカルで直感的に楽しめる音楽だと思います。

-今だからこそ分かるJ-POPの良さは?

凄く自分の生活に寄り添ってくれるものなんだなって思いますね。日本語で歌われてる音楽っていうのは、日本で生活している自分にとって些細なことから大きな出来事まで「この人もこう考えているんだ」っていう感情移入しやすいものではありますよね。あと普通にハッピーになれますし。多くの人が共感するような楽曲って、難しいこととか理論とか置いといて、ハッピーになれる。その良さっていうのは知っておくと良かったかな。
King Gnuの『白日』とかも、「自分もこういうことあったな」って思えるし。

3. Cirrus / Bonobo

これは、今こういうのが流行ってるんだぞって意味も込めて選んだ曲です。中高の時、パソコンで音楽で作るってことを始めたんですよ。で、その時結構アンビエント・ミュージックとかIDMとか凄く好きで、そういうものを作りたいなって思ってたんです。
Bonoboは、自分な好きな音色とか構成とかを全部詰め込んだ上でダンスミュージックをやっている人で、当時の自分の理想形だったと思います。
今も聴いて勉強してますね。DATSでも彼の音使いやビートの組み方をかなり参考にしてます。

4. Champagne Supernova / OASIS

-学生時代から聴いていてこれからもずっと聴くであろう曲はありますか?

OASISですね。中3から聴き始めたんですけど、多分アルバム丸ごとずっと聴くと思います。Champagne Supernovaは純粋に1番好きです。
特に冒頭の歌詞の3行が1番好きで、「自分が薬やってハイになってる間に、自分の周りの大切な人達はどこに行っちゃったんだろう」っていう。それだけでもうめちゃくちゃ刺さりました。
僕は中学で地元の友達と離れちゃって。私立の中高一貫通って、大学にも入って、どんどん環境が変わっていく中で、自分が大切にする人や関わる人って変わってくるじゃないですか。それで地元から離れた時、あんな仲良かったのになんか合わないなとか、お互い変わったなとか感じてて、そういうことをバシッと歌われるとかっこいいなって。

-自分の原点に戻りたい時は?

本当に嘘偽りなく自分が思ってる事や、考えを吐き出してる人の音楽を聴いたら当時の感情を思い出せるのかなと。当時聴いていた曲で無くても。例えばKing Gnuでもその当時の自分の感情を思い出せますよね。初期衝動的なものって大事だなと。

5.Stop Trying To Be God / Travis Scott

-そういった初期衝動を感じる一曲はありますか?

HIPHOPは一番それが出ているのかなと思いますね。初期衝動というか、なんだろう。あんまり詳しくないんですけど。でもこないだ、NETFLIXでドキュメンタリーになっていたTravis Scottはアルバム丸ごと聴きましたね。1人の人物の生き様が丸ごとパッケージされている所がすげえなと。その生き様に影響されている若者たちがいるっていうのもめちゃくちゃかっこいいなって。

6. No Problem(feat. Lil Wayne & 2 Chainz) / Chance The Rapper

そもそも自分がヒップホップをあまり深掘りしてこなかったので、結構後回しになってたんですけど、このNo ProblemはHIPHOPが好きじゃなくても聴ける音楽的素養が高いんですよ。ゴスペルというか、教会音楽とR&B、黒人カルチャーを上手くHIPHOPという形に持って行ったのが面白い。

7. King and Cross / Ásgeir

ちょっと真面目じゃなくなっちゃうんですけど(笑)。僕、飛行機めちゃくちゃ嫌いなんですよ。遠征とかも離着陸の時めちゃくちゃビビってて、その緊張を紛らわすためにいつもこの曲を聴いてるんです。なのでそういう理由で、当時の自分にも教えてあげたいです(笑)。この曲落ち着くよって(笑)。
音楽的な話すると、これ8分の6拍子なんですけど、そういう変拍子の楽曲で、こんなにヒットしてるの結構珍しいんです。中高の時、こういうプログレッシブ・ロックとかが好きで、8分の6拍子とか8分の9拍子とか、そういう意味わかんない曲作って友達と自慢するみたいなのやってたんです(笑)。この曲のようにそうやって尖らなくてもPOPSとして消化できるっていうのを教えてあげたいですね。

-最後に、Z世代に聴いてほしい曲はありますか?

さっきの話でいうと、OASISですかね。でも、逆に教えてほしいですね(笑)。多分、普通に好きなもん聴いたらいいんですよ!逆に今はOASISでもBillie EilishでもTohjiでもなんだって聴けるし。聴けるんだから好きに聴けって(笑)、学生時代好きなだけ聴けなかった身としては思いますね。

プレイリストはこちらから

【11/27リリース Game Over】

DATS初のタイアップ・シングルとなる、2019年10月より放送開始の、カラスマタスク原作のTVアニメ「ノー・ガンズ・ライフ」(月刊ウルトラジャンプにて連載中)のエンディングテーマ。カップリングには同曲のリミックスを収録。

【DATS】
トラックメイクを手掛けるMONJOE(Vo./Syn.)を中心に2013年結成されたロックバンド。結成翌年には「出れんの!?サマソニ」にてクリマン賞を受賞。2015年には2度目のサマーソニックに出演を果たし、デビューEP「DIVE」をリリース。2017年には、砂原良徳氏をマスタリング・エンジニアに迎えたデビュー・アルバム『Application』を発表。その直後に開催されたFUJI ROCK FESTIVALをはじめ、次々と国内の大型フェスに出演し、その圧倒的なパフォーマンスが各方面より高く評価される。2018年6月、SMEレコーズより、本編の全曲リミックスを付属したダブルアルバム『Digital Analog Translation System』でメジャーデビュー。2019年11月27日にDATS初のタイアップシングルとなる『Game Over』をリリース。