【21Questions】90年代からこっそり抜け出したようなモデル、河北桃子とは

今回は、モデル、河北桃子さんへ聞いた21の質問をご紹介。20年以上前のシンプルでミニマルな日本の時代から、こっそり抜け出したような。そんな雰囲気と落ち着きをモダンに表現する彼女の素顔へ迫る。

Q1:お名前を教えて下さい。

河北桃子です。

Q2:何歳ですか?

20歳です。

Q3:普段は何をしていますか?

普段は大学で英文学を勉強しています。

Q4:フリーランスのモデルとしてご活躍されている桃子さんですが、きっかけを教えてください。

高校の頃からモデルのお仕事に興味がありましたが、校則が厳しく在学中はなかなか挑戦できず。大学2年の頃に知人からファッションショーのオーディションの誘いを受け、幾つかショーで歩かせて頂いたことをきっかけにモデルのお仕事を始める事を本格的に考えるようになりました。

Q5:主に、どういったジャンルでご活躍されていますか?

主にファッショショーやブランドのルック・ポスター等のお仕事をさせて頂いています。

Q6:まさに自分自身を使って自己表現していくモデルという職業ですが、カメラの前で表現する際に気をつけていることはありますか?

カメラの前での息遣い・動作は写真を通して見た際に、良くも悪くも実物より明瞭に相手へ伝わってしまうと思います。その為、「撮られている」ということをあまり意識しないようにしていて、表情や体の動かし方は勿論のこと「呼吸」を大切にするよう心掛けています。

Q7:普段の生活でも気をつけていることはありますか?

食事面に関しては制限をかけたりすることは、ほぼ無いです。過度に我慢をするとストレスになってしまう事もあるだろうし、そのような負担は肌にも顕著に表れてしまうと思うので。その代わりに多く食べた日はいつもより歩くようにしたり、湯船に長く浸かるようにしています。又、朝起きたら1番に白湯を飲む、化粧水でのパックは毎日欠かさないようにする等、シンプルな事をきっちり長く続ける事を意識しています。

 

Q8:Instagramでご自身のセルフポートレートについて教えてください。

自分自身を表現し、外へ発信していくツールの1つとしてセルフポートレートを使用しています。鏡を通して撮影することが多いのですが、これは鏡に映る景色、鏡のデザイン、そして自分のファッションの全てを合わせて1つの完結した写真にしたいからです。そのため奇抜な模様や色彩、シンメトリーといった要素がある場所は面白い写真が撮れるのでよく使います。セルフポートレートはフィルムカメラのものが中心なのですが、これは「一瞬を切り取る」という点においてスマートフォンやデジタルカメラよりもハッとするような、たまに予想を覆す仕上がりになっているからです。

Q9:桃子さんのファッションスタイルについて教えてください。

自分は少し飽きっぽい面があるので、「私のファッションはこういったジャンル」と定まった事は今まであまり無いのですが、ファッションに興味を持った頃からいつも「古着」の存在は物凄く近くにありました。どこかしらに古着を取り入れてオリジナリティを出す事、そして自分自身が楽しい気持ちで居られるファッションを毎朝選択することを大切にしています。また1990年代の日本のアイドルや女優さんの映像を観るのが好きで、当時の特徴でもある派手な色同士の組み合わせや絶妙なサイズ感からインスピレーションを得てコーディネートを組むといった事も普段よくやっています。

Q10:とてもオシャレな桃子さんですが、普段はどういったところでファッションアイテムを手に入れていますか?

高円寺や原宿の古着屋で購入する事が多いです。休日は都内の古着屋を探して様々なところを訪れたりもするのですが、そんな中で面白いなと思ったのは商店街や町の外れにあるようなリサイクルショップ。びっくりするぐらい素敵な服が眠っていたりするんです。古着が好きな理由の1つとして、「宝探しをするような感覚」というものが私にはあるのでまさに宝探しができそうなお店に遭遇した時は飛び上がるほど嬉しくなったりします。

Q11:現在のファッションについてどのように思いますか?

現在は、色々なスタイルに興味を持って試行錯誤を重ねている状況です。「色で遊ぶのが好き」、「少し古めかしさを感じさせるバランスでコーディネートを組むのが楽しい」といった根本的な自分自身のファッションの楽しみ方はずっと変わらないと思います。しかし、今後年を重ねていくにあたってハイブランドの服も少しずつ取り入れていければと考えています。今は学生という身分でもあり数える程しか購入できていないのですが、そのような服を身に纏った時の背筋がピンと伸びる感覚も凄く大切だと思うので、身の丈にあった服をその時々理解した上でこれから挑戦していきたいです。

Q12:ご自身のヘアスタイルへのこだわりはありますか?

毛先に全くレイヤーを入れない、しっかりと重みのある黒髪ロングヘアにこだわっています。地毛がほんの少し茶色い事もあり、定期的にブルーブラックに染めて頂いています。今後はそのスタイルは変えず、腰くらいまで伸ばしていきたいと思っています。

Q13:お仕事をする上で様々な人との出逢いがありますが、大切にしていることはありますか?

全ての人とフラットに接する事ができるよう努力をしています。様々な価値観があって様々な人がいるというのは当然のことなのだという、常識を常に忘れずにいることが大切だと思います。

Q14:尊敬をしている・影響を受けた人や事はありますか?

具体的に影響を受けた人はいませんが、自分のスタイル、ファッションは80年代後半〜90年代にかけての日本の雑誌及び写真集、又そこに登場しているモデルさんの空気感・存在感から明らかに影響を受けていると思います。

Q15:SMSやインスタグラムなどで注目している人はいますか?

@angelahuete】【@lukasionesco】ファッションにおけるヴィンテージの取り入れ方が凄く好きで、コーディネートの参考にさせて頂いています。

Q16:お気に入りの場所はありますか?また今後訪れてみたい所があれば教えてください。

静岡県の【熱海・伊豆辺り】がすごく好きで、休暇がある度に訪れています。今年中に岐阜県の【養老天命反転地】へ行きたいなと思っています。

Q17:お気に入りの音楽はありますか?

最近は、アメリカの【Homeshake】というアーティストをよく聴きます。

Q18:好きな映画や監督、ドラマなどあれば教えてください。

相米慎二監督の【東京上空いらっしゃいませ】、トラン・アン・ユン監督の【夏至】

Q19:良く読む雑誌またはお気に入りの本はありますか?

90年代の【Olive】や【CUTIE】が好きで集めています。最近手に取ったもので、1番印象に残っているのは沢渡朔さんの【なぎさホテル】という写真集。

Q20:今後の目標を教えてください。また、今後どのような自分になっていきたいですか?

今後は、今までにあまり経験のなかった雑誌のお仕事に挑戦していきたく、それを第1の目標としています。また、様々なファッションに触れ多くの人と交流をし、その中で「自分」という存在をしっかりと確立していきたいです。

Q21:最後に、桃子さんのライフスタイルを通してメッセージをお願いします。

まだまだモデルとしては未熟ですが、その未熟さを武器と思って何事にも動じず挑戦を重ねていきたいですし、様々な現場に携わっていきたいです。これからの活動にも注目して頂けると幸いです。

 

昭和から90年代にかけて、全てが青春時代だった。そんな空の下でリアルに生きてきた母から受けたファッションの影響。そして、この時代にも負けないモダンさを追求した彼女にしか醸し出すことのできない、えも言われぬ雰囲気。世界に一人しかいない「河北桃子」という存在、そしてこれから更にステップアップしていく彼女に期待が膨らむ。

桃子さんのInstagram:@momokokawakita