【PICK UP U30 feat. NMIP】BananaLemon Lety 「”自分が1番好きな自分”でありたい」

日本を拠点に、アジアのファッションシーンを盛り上げるべく立ち上がったアパレルブランド「NOT MADE IN PARIS」(略 NMIP)。NMIPが世界的に活躍を遂げるU30のアーティスト達にフォーカスし、彼らの活動やカルチャーシーンを伺う新連載企画がスタート。
記念すべき第一回目はBananaLemonのLetyが登場。彼女達のパフォーマンスは世界的にも注目され、それぞれのファンがYouTubeで企画を組むほどに。今後も目が離せないBananaLemonとLetyを、あなたも本記事で読み解いて欲しい。多種多様なバックボーンやアイデンティティーに包まれる彼女達と、BananaLemonの圧倒的なパフォーマンスの虜になるはず。

-音楽に興味を持ったきっかけは何でしたか?

小さい頃から好きでしたね。物心ついた頃からお母さんが車で流す音楽が好きで、英語とか分からないけど、宇宙人語みたいな感じで真似して歌っていました。

-最初に購入されたCDは?

韓国のグループ2NE1ですね。懐かしい…、今日も聴いて来ました。

-ダンス自体もずっと興味を持たれていたのでしょうか?

ダンスに興味を持ち始めたのは小学校3年生の時からですね。週末に学校の体育館に集まって、鏡もない所で先生の振りを見て覚えていました。ちょうどブラジルから帰って来た時に、女の子達が昼休みにダンスを披露しているのを見て、そこからスタートしました。

-ブラジルでの経験は、今の活動に影響を与えていますか?

あんまり直接影響は受けていないかもしれないです…。小さい頃から、ブラジルのカーニバルを見て、”ここへ行きたい!”って言ってましたね。踊れないんですけど、「あたし、これになりたい!」って言ってました。ダンスに興味を持ったきっかけの1つでもあるのかな…、と思います。

-小さい頃の夢は?

テレビに出るか、歯医者さんでした。

-グループでのご自身思う立ち位置や意識している事はありますか?

ラップ以外だとライブの時やMVで着る衣装に関して、スタイリスト的な動きはしています。メンバーからもよくアドバイスは求められますね。

-ラップを始めたのはいつ頃?

ラップは、自分がちゃんとオーディションを受けようって思った頃から、韓国語のラップを覚える様になりました。11、12歳頃から、人を真似てラップをしていましたね。実際に本格的にラップをステージで披露したり、リリックを書いたりしたのは18歳くらいからですね。

-リリックを書き始めたきっかけというのは?

きっかけは、前に所属していたグループのプロデューサーである小室哲哉さんが、”Letyラップ出来るんじゃない?”って、Zeebraさんを紹介して頂いたのがきっかけです。とりあえずやってみようって思って、Zeebraさんに教えて貰いました。

-インスピレーションを沸かせる為に日常で意識している事はありますか?

人と関わった時に感じた事を手書きでメモしていますね。日記みたいに、日々感じたことを書き溜めています。

-普段どんな方と交流を持たれたり、お話されたりしますか?

一番よく会っているのは、前所属していたグループのAYANOですね。後は、モデルの友達も多いです。インフルエンサーの子達とかモデルの撮影で一緒になった子達とよく遊びます。

-そいうった方から影響を受けて活動にも昇華されていると。

そうですね。凄く皆ハッピーなので、そこを吸収していこうと思っています。リリックに関しては、日々の出来事から全部を真に受ける事が多いんです。それをどれだけ自分がプラスに消化出来るかっていうのが大切ですよね。1人だと私はまだそれを出来ないので、人に話す事で整理しています。自分の気持ちを整理する意味も含め、よく皆と会っていますね。

-ちなみに、今まで印象に残ったリリックや楽曲はありますか?

2NE1の「UGLY」は、自分に自信が無くなった時に聴く大切な曲です。自分は必要とされていない、私の事醜いって言えよみたいな感じで、歌詞は結構マイナスなんですよ。でも逆に、”私は私だし”っていうのも込められていて、リリックはもちろん、曲としても凄い好きですね。

-YouTubeも海外からのコメントが結構多いですよね。そこに関して、どのように受け止めていますか?

そうですね。私たちBananaLemonの大きなコンセプトである”ダイバーシティ(多様性)”が作品にも強く表現されていますし、メンバー4人のうち3人はハーフという事もあって、それが海外のファンには魅力的に見えているのだと思っています。現在は日本に住んでいて、活動の中心は日本なのでもっと国内でBananaLemonを1人でも多くの人に知って欲しいから今後も国内を中心とした活動をしたいなっていうのもあります。でも、そういうコメントを見ると、もっと海外に行きたい欲が出てきますね。

-今の日本の音楽シーン、アジアの音楽シーンどう思いますか?

基本的に邦楽はラップしか聴かないんですけど、めちゃめちゃカッコいいと思います。私が知らないだけで、もっとカッコイイ人はいっぱいいると思いますし。でも、本当にそこから世界へ行くには、何かチャンスとかが無いといけないというか。そのチャンスを増やして、もっと日本の音楽を知って貰いたいですよね。

-普段、ラップは何を聴かれていますか?

私が一番衝撃を受けたのは、Awichさんです。22年間生きてきた中で、”この人カッコいい”って、何も言えなくなったのは初めてなくらい。普通に生きてたらあんなにかっこ良くはならないし、彼女の人生を同じように歩んだ所で出来ることでも無いし。彼女しかない秘密や経験があるからこそ、ああいうリリックが書けるんだなって思いますね。

-目標とする人あげるとしたら、どなたでしょうか?

前は色んな方々を目標に挙げていたんですよ。2NE1になりたいとか、Awichさんみたいになりたいとか…。今は自分がどれだけ好きな自分になれるか、どれだけ理想の自分に近づけるかが大事だなって思っています。
どんなに理想があってもその人には絶対になれないし、戦えないと思うので。だから、とことん自分と向き合って、誰かが好きな私ではなく、”自分が1番好きな自分”でありたいと思っています。

-普段、好きな自分でいる為に努力している事はありますか?

その日の気分に合わせた服を着ることは特に心がけています。フリフリは絶対着ないんですけど、女性らしい服の日もあれば、スポーティーな日も、セクシーな日もありますね。
後は、意識を常にプラスにしていく事です。口から出す言葉は、あまりマイナスな事は言わないようにしています。

-BananaLemonの楽曲で、同世代の方々に聴いて欲しい楽曲はありますか?

BananaLemonは基本的に曲や歌詞が強いんですよね(笑)。”くそくらえ!”みたいな感じが多くて…。
でも、歌詞の内容的には「Beautiful」ですかね。1人でいる時は色々考えすぎちゃうけど、みんなそれぞれの美しさがあるから大丈夫だよ、顔を上げていこうみたいな感じの曲なので。特に今の時期、進路や新しい環境で戸惑う人もいるかと思うので、そういった人にも聴いて欲しいですね。BananaLemonの中でも聴きやすい曲でもあると思います。自分が10代前半の時に聴いてたら、凄い励まされていたと思いますね。

-今後挑戦したい事はありますか?

沢山あるんですけど、自分がどこまで出来るのかを知りたいので、制限をかけずに何でもやりたいと思っています。
前から興味をもっているモデルも、ラジオもどんどんやって行きたいですね。ソロは今は考えていないです。1人で表現する事は、BananaLemonと違う楽しさがあると思うんですけど、それこそ自分が自分を分かりきってない状態で誰かに何かを伝えるというのが、私に出来るのかなって最近思っていて…。1人で自分のリリックだけで何かをするのには、まだ未熟だなと思っています。

-自分を知ることは、”自分が好きな自分”になるには欠かせない事であると?

アーティストには2種類いて、表に出ている人と裏の人がいると思うんです。もちろん両方やっている人もいますよね。私含め表に出る人は、作品をどう表現するか、自分の経験にマッチした部分を見つけて、変化させて行くと思うんです。今、自分が作る側にもなって、更にステージに立つってなると、そこをどう表現して行くか未知で、怖いなと思いますね。

Photographer:Kazumi Watanabe
Interview&Text:Ayaka Yoshimura

【Lety 着用アイテム】

NMIPフーディ/NNMIPHOODIE

【BananaLemon (バナナレモン) プロフィール】

世界を中毒にさせる、東京発ガールズ・スクワッド、BananaLemon (バナナレモン)。

スウィートでキュートなバナナ、ほろ苦くクールなレモンの二面性をテー マに、既存のガールズ・グループの概念にとらわれない東京生まれの “Squad”(スクワッド=仲間を示すスラング) として結成。R&Bやヒップホップをバックボーンに持ちながらも自らを新世代のJ-POPを意味する”Neo J-POP(ネオJポップ)アーティスト”とし、パワフルなダンスと 圧倒的な歌唱力、そして世界照準の音楽性が国内外からの熱視線を集める。 三代目 J Soul Brothers “R.Y.U.S.E.I.” や少女時代 “MR.TAXI” など国内外で 多数のヒット曲を手がける日本人プロデューサー、STYが全楽曲をプロデュースしている事なども話題となり、業界内外から注目されている。

2017年のストリーミング配信を皮切りに、デビュー前としては異例の SpotifyバイラルチャートTOP10入りの快挙、さらにSpotifyが選出する今 後飛躍が予想される新人アーティスト “Early Noise Japan” にも大抜擢。 2018年に公開された “GIRLS GONE WILD” “LOOK AT ME, LOOK AT ME” などのミュージック・ビデオは欧米を中心とした世界中のあらゆる 国から注目され、総再生回数200万回を突破。

2018年にかけては ”SUMMER SONIC(東京)”、“ASIA FASHION AWARD(台湾)”、”MU:CON AMN Big Concert(韓国)” など国内外の大型フェスに 招聘され日本・アジアを股にかける。同年6月は自身初となる東京での凱旋ワンマンライブの開催が決定し、直後のチケット販売から10分で完売。

数多くの海外ファンを擁するBananaLemonはまさに新時代を代表するTYO発“NEO J-POP”代表のガールズ・グループとして全世界照準で活動している。

official hp:https://www.bananalemon.jp/

official twitter:https://twitter.com/BNNLMN

official instagram:https://www.instagram.com/bnnlmn/

【NOT MADE IN PARIS】

NOT MADE IN PARIS ( by 60% ) は、アジアのストリートブランドを集めたオンラインセレクトストアSIXTYPERCENTが展開するオリジナルブランド。アジアのストリートブランドを象徴しており、ベーシックなライフスタイルアイテムやストリートテイストのアイテムを展開。

【NOT MADE IN PARIS 取り扱いサイト】

SIXTY PERCENT (シックスティーパーセント)

アジア10カ国70ブランド以上のハイストリートブランドを厳選したセレクトストア。世界のコレクションに軒を連ねるハイブランドや、アジア国内で人気の高いスケーターブランド等も取り扱う。”NOT MADE IN PARIS”という象徴的なロゴをスローガンに掲げ展開を行う。

サイト:https://www.sixty-percent.com/