【21Questions】「多分私、人間何回かやってると思います」江野沢 愛美に聞いた21の質問。

先日、自身初のプロデュースとなるブランド「COLICE」を発表した江野沢 愛美。モデルとして華々しい活躍を遂げる傍、ファッションに対する潜在的な想いや、カルチャーへの熱量も注目を浴びている。
華やかな舞台に隠れた、彼女の思惑や真意とは?この21問で、マルチに活躍する江野沢 愛美の世界観とその先を体感して欲しい。

Q1:ファッションやお洒落自体に興味を持ったきっかけを教えてください。

幼稚園生の時から人と被るのが嫌いでしたね。小さい時はキラキラ光るものが好きで、ギャルもすごい好きでした。ルーズソックスと厚底で幼稚園に行ってましたね。ずっとお洒落は物心ついた頃から好きだったんだと思います。

Q2:ファッションアイコンの様な存在はいましたか?

誰々の服が欲しいとか、あんまり無かったのかな。でも、中学生の頃から韓国アイドルが好きだったので、アイドルの衣装や私服を必ずチェックしていました。

人と考え方が違うって言われる事があるんです。アイドルのライブ行っても、それが男の人でも女の人でも、あの時の衣装のこの部分がかわいいかったよねって話しても、あんまり共感されなかったり…。衣装とかヘアアレンジが先に印象に残るタイプだったので、潜在的に興味があったんだと思いますね。

Q3:今回、本格的に”COLICE”でブランドプロデュースをスタートされますが、ずっとご自身でもやりたいと思われていたのでしょうか?

やりたいとは思っていました。いつかやりたいというか、いつかやれると思っていました。自信があったというか、絶対にやるっていうのを中学生ぐらいの時に、学校の授業で人生設計を書かなきゃいけなくって、そこに書きました、ちゃんと。

Q4:ちなみに、当時書いた人生設計ではどのくらいの時期にブランドを?

その時は、26歳で結婚して、28歳でブラント立ち上げるって書いてたんですけど、早く立ち上がりましたね(笑)。

Q5:”COLICE”の由来はありますか?

ネットで検索しても何も引っかからずに、私がぱっと出てくるような名前が良かったので、自分で作るしかないと思ったんです。CORはラテン語で”心”という意味で、CAPRICEが”気まぐれ”。そこを上手く組み合わせました。
後は、字を四角の中に埋めた時にスッてはまるのが良くって、Eで終わりたかったんです。ステッカーにした時に、きれいにぱっと埋まりそうじゃないですか。そういう安易な考え方で決めました(笑)。

Q6:コーディネートやデザインのインスピレーション源は何でしょうか?

ショッピングです。1人でいろんなブランドとか、洋服を見に行くのがすごい好きなので、空き時間があったら絶対に買い物に行きますね。今はネットで簡単に買えるけど、実際に足を運んで見る事を大切にしています。

Q7:2008年にモデルとして正式にデビューされてから今まで、成長や変化は感じますか?

高校生ぐらいの時は、部活の延長というか、仕事やお金を貰っている感覚も無かったんです。小学生の頃からやっているから、それが当たり前みたいになっていて、生活の一部でした。今はそういう風に思わないので、いつから考え方が変わったんだろう…。

Q8:逆に変わらない部分はありますか?

あまり人に興味が無い事ですね。人に左右されないし、人と比べたりもしないし。この人はこうだけど、なんで自分はこうなんだろうって思ったりはしないです。もともとそういう性格かもしれないですね。

Q9:”新しい自分に出会える”ブランドでもありたいと仰っていましたが、江野沢さんが出会いたい新しい自分像ありますか?

自分が作った洋服を置いた店頭に立つ自分を客観視してみたいです。小学校の時、SHIBUYA109のショップ定員になりたいと思ってたんです。服を選ぶ女の子達に私が「これ似合うと思います」って接客している姿を側から見て、不思議な感じに浸りたいです(笑)。

Q10:今気になってることだったり、マイブームはありますか?

趣味は歌です。カラオケに行くことですね。あとは音楽が好きなので、音楽を聴くこと。お笑いも凄く好きなので、お笑いを見にも行きます。

Q11:普段どの様な音楽を聴かれますか?

バンドが好きですね。一番好きなバンドはMy Hair is Badです。マカロニえんぴつもよく聴いてます。

Q12:SNSでの発信力も江野沢さん強みの1つですよね。発信する上で意識していることはありますか?

あんまりないんです…。純粋に発信する事が好きなんですよ。小さい時から、プロフィール帳や作文、ポエムとかを書くのがすごい好きで。だからSNSで文章考えるのも、皆さんに返信するのも楽しいですね。

Q13:皆さんの反応は見られますか?

めちゃめちゃ見ます。DMも全部見ます。でも、エゴサーチはしないです。
自分でも言葉を書いたり考えたりするのが好きなので、言葉の重みに敏感になる事もあるんです。SNSにあがる悪口とかを見ると、人に興味が無い私でも傷ついちゃうので、見ないようにしていますね。

Q14:落ち込んだ時に自分のモチベーションやテンションを上げるため、何をされていますか?

買い物ですかね。1日何軒も回って、値段を見ずに買ってストレス発散しています。
本当に気分が落ちたときは、気が付いたら外が暗くなってる時もありますね。気付いたら部屋が真っ暗で、何も食べてなかったみたいな日もありますね。めちゃめちゃネクラなんです…。でも、自分の扱い方を分かってるので、買い物したりお笑い見たりして、気分をあげていますね。

Q15:韓国もお好きだと、韓国のファッションシーンについてどう思いますか?

1つ流行ると。同じものが色んな店に並ぶイメージです。ベージュっぽいワントーンが、ちょっと前は流行っていたんですけど、全部の店がその色になってて…。でも、みんな流行の色や型に挑戦出来ているのかな。

Q16:日本はどうでしょうか?

流行のものに挑戦できる子があんまりいない気がします。勇気が出ないというか…。
人の目線を気にしているのかな、韓国の女の子はそういう感じが無いですよね。例えば、薄いピンクが流行っているけど、いつもの格好に戻っちゃうみたいな…。それが好きだったら良いんですけど、挑戦したいけど勇気が出ないのは、勿体無いなって思いますね。

Q17:そこを変えたいと思いますか?

そうですね。普段ピンク着ないけど、着たいのなら挑戦して良いと思います。髪の毛もそのうち伸びるから、新しいスタイルに挑戦してみて良いと思いますね。

私は結構、人生1回きりだから何でもやってみようってタイプなんです。後先あんまり考えずに、その時だめだったら、その時考えればいいや精神ですね。車の免許欲しいなってぱっと思い立って、次の日に自動車学校に行って、入学金ATMでおろして、じゃあ入学くらいのテンションなんです。旅行も思い立ったら取り敢えず向かって、新幹線の中でホテル決めます(笑)。

Q18:同世代に向けてメッセージはありますか?それこそ、大人のステップを踏みつつある歳でもあるじゃないですか。

たぶん1番悩む歳だと思うんです。友達との価値観の差が生まれてきて、話してても、自分がおかしいのかなって思う子もいて。でもそれって、今しかできない悩みですよね。それが大人になる時のギャップじゃないですか。女の子達が悩んでる姿って、私からしたら凄く愛おしいんです。

-もう人生2周くらい回った様な悟りの境地ですよね。

多分私、人間何回かやってると思います(笑)。後先考えることは大事ですし、注意することも大事なんですけど、まだ若いし、挑戦した方が楽しいのかな。大人になった時に後悔したく無いじゃないですか。だから悩むのもいいけど、それもかわいいから自信持って!って思っちゃいます。

Q19:江野沢さんが大人のステップ踏んだなって感じたシーンはありますか?

服の趣味が変わりましたね。昔はダボダボの服とか、お尻見えそうなミニスカートが好きで、ロングスカートや大人っぽい色とかを絶対選ばなかったんです。自分はこれって決めてたから。でも、21歳頃から今まで着なかった服に触れるようになって、大人っぽい色とか、身体のラインが綺麗に見えるものを買うようになりました。そういうのがかわいいと感じた瞬間があって、その時に「わあ、不思議だな」って思ったのを覚えています。

Q20:ちなみに、今日のワンピースのポイントは?

私、背高いんですけど、背が高くてもこれ一枚でワンピースとして着れるし、幅が広いアイテムだなと思います。白と黒もあるんですけど、このラベンダーカラーは大人っぽくて、私よりも年上の方とかも着やすいと思います。
デニムを下に履いて、ヒールのサンダルとかでカジュアルだけど楽で女の子らしくスタイルするのもおすすめです。

Q21:最後に、今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

街中で自分の服を着ている子とすれ違いたいです。後は、”COLICE”って調べたら「あっ、この子なんだ」みたいに、私の名前が先行しなくても、洋服の人気が出たらいいなって。

Photographer:Cho Ongo
Interview&Text:Ayaka Yoshimura

【江野沢 愛美 プロフィール】

1996年11月1日生まれ、千葉県出身。
2008〜2013年3月「ピチレモン」(学研プラス)専属モデル、2013年6月「Seventeen」(集英社)専属モデルを経て、ファッション誌の表紙を多く飾るなどティーンモデルとしてトップの位置につく。現在「non‐no」(集英社)専属モデルとして、大型ファッションイベント出演、企業広告モデルに多数起用され活躍中。SNSでの発信力が強く“ツイッターの神”と呼ばれるほど同世代女性から圧倒的な支持をうける。自身プロデュース・セレクトブランドの商品は大ヒット。ラジオパーソナリティを務めた「まなみんのチャンチョアコリア」(AbemaRADIO・LoveFM)では来日アーティストが多数出演した。韓国好きとしても知見を深めており、AbemaTV「カンコスホリック」でMCを務めたことも話題に。韓国カルチャーと日本相互のファッション・ビューティー・音楽などの情報を発信している。

・Instagram : https://www.instagram.com/enosawa_manami/
・Twitter : https://twitter.com/manami_enosawa

【COLICE(コリス)詳細】

取り扱い店舗

・COLICE Official Online Store : https://www.colice.jp/

ポップアップストア

ブランドデビューを記念して、5/14(木)~25(月)まで、ラフォーレ原宿2F CONTAINERにてポップアップストアを開催いたします。

・WEB : https://www.colice.jp/
・Instagram : https://www.instagram.com/colice_official/