【21Questions】「自分らしい音楽を、自分も受け入れて作って行く」Anlyに聞いた21の質問。

シンガーソングライターAnlyによる3rdアルバム『Sweet Cruisinʼ』が本日リリースされた。沖縄・伊江島に生まれた彼女は、先天的なセンスと探究心で自由自在にループペダルを操り、東京、世界でその実力が認められるアーティストとなった。
ピンクを基調とした本アルバムは、同世代の心をくすぐるポップなビジュアル。アルバムを広げると並ぶ、1つ1つの楽曲達のギャップに驚く人も多いだろう。リスナーを常に裏切り、”好奇心”を与えていく彼女の真意とこれからの野望に迫る21問で、あなたの新しい音楽観を構築して欲しい。

Q1:音楽に興味を持ったきっかけは?

夕暮れになると父が、家の縁側に座ってギター弾いて歌う時間があったんです。隣で歌ったり、ギター弾いてるの見たりして、歌うことが好きだなって思うようになりました。

Q2 :6歳からギターを始められたと。

そうですね。でもちゃんと弾けてた訳じゃなくて、おもちゃみたいな感覚です。ちゃんと弾いたのは小学生の時ですね。コードを4つくらい父から教えてもらって、あとは自分でいけるっしょみたいな(笑)。自分で好きなCD流して、その曲を歌えるようひたすら耳をすましてコードを探してました。

Q3:作詞作曲を始めたのはいつ頃でしたか?

歌詞を書き始めたのは中学校2年生くらいの時です。歌を歌いたいなって時に、自分の言葉の方がいいなって思ったので。なので、ノートに思い浮かんだ言葉をたくさん書いて、いっぱい貯めてました。高校2年生の時にそのノートを開いて、言葉を拾って曲を作りましたね。

Q4:前回のアルバム「LOOP」も今回のアルバム「Sweet Cruisin’ 」もピンクが印象的ですが、ピンクが好きなのでしょうか?

好きです。色んなピンクの種類があるけど、全部好きですね。今回のタイトルは「Sweet Cruisin’」 なので、1番 “Sweet” な色はピンクしかないなって。

「Sweet Cruisin’ 」配信はこちらから

Q5:ご自身を色で表すと何色?

オレンジですかね。でも友達からは、虹色って言われます。曲によってジャンルも雰囲気も変わるので、”こういう色の人”って言えないらしいんです。
オレンジはビタミンカラーだし、見てて元気になりますよね。そういうイメージの様な人になりたいっていう意味も込めてオレンジですね。

Q6:ご自身で思うAnlyさんの性格は何だと思いますか?

なんだかんだ言って、頑張ってみる人…。後は沖縄の伊江島で生まれ育ったのもあって、根本にちゃんとLOVEがある。普段から愛を持って人と接するように心がけてます。

-アルバム収録曲「愛情不足」でコラボされたRude-αさんとも、”根本的に抱く愛”が繋がったと。

恥じらいとか無しで、愛について話せるのはRude-αくんくらいかな…。今回の「愛情不足」も、何も言わなくても汲み取ってくれて、語りを入れてくれました。すごく尊敬できるし、同志ですね。

Q7:以前Twitterで”最近同い年の人と仕事することが増えてなんだかワクワクするなぁ…”と呟いていらっしゃいましたが、同世代に対して思うことはありますか?

音楽って、触れられるものじゃないから、触れるものを作る人にリスペクトを感じるんです。だから、同い年で映像頑張ってる人や、お店作ろうと頑張ってる人の話を聞くと凄く情熱を感じますね。みんな自分と違う生活や考えがあるけど、同い年という事で、考えてることに対しての熱量が似てるんですよね。そういうのを話せる同世代が増えてきて嬉しいです。

Q8:プライベートではどの様な方と過ごしていますか?

だいたいコーヒーショップの人達とお話ししてます。コーヒーが大好きで、毎日飲んでるんですよ。
よく行くコーヒーショップには色んな事をやっている人達がいて、違う方面から音楽の話を聞けるのが凄く楽しいですね。後、自分が普段触れられない社会の流れを知る事が出来るので、世代や職業問わず会話できるのは凄く刺激になります。

Q9:Anlyさんのインスピレーション源となるものはありますか?

太陽の光ですね。光合成みたいに、漲ってくるというか…。楽しくて晴れてると曲を作りたくなりますね。自分が楽しいと晴れてるし、落ち込んでると雨降ってて、天気の子なんです(笑)。
後は、バスから外を眺めている時、ビルの間からパパパッて光が刺すと曲が浮かんできたりします。

Q10:曲作りで意識していることは?

どんなに暗い曲でも明るく終わりたいです。これが正解だとは思わないんですけど、歌に希望が無いと、聴いてる時も自分の感情が上がっていかないので、必ずポジティブに終わらせるようにしています。

Q11:英語と日本語の歌詞の使い分けには、何か理由などあるのでしょうか?

英詞は、曲を制作する時点で詞が乗っかってるんです。一緒に曲を作ってる人がロサンゼルスにいて、トラック作りながら”こんな歌詞がいいな”って、もう英語で歌ってるんですよ。その過程から英語を取り入れて、日本語でもしっかり伝えたいことを伝えています。
愛情不足は、最初から歌詞の始まりのワンフレーズが出ていたので、それから派生して日本語で書くって決めていましたね。

Q12:沖縄から上京されて5年ほど経つと思うのですが、Anlyさんにとって東京はどうでしょうか?

最初はワクワクドキドキ、途中で帰りたくなって、今は帰りたく無い(笑)。東京にやっと慣れて、自分が住んでるエリアで楽しく暮らせるなって。今は街をポジティブに見れています。

Q13:東京の音楽シーンについてはどう思いますか?

サブスクを見てると、シティ・ポップがきてるのかな。その前は、自分の中ではヒップホップがきてるなって感じていました。同じ沖縄出身の唾奇さんとかが上位にいて、ヒップホップのビートにやっとみんなが慣れて来たんだなって。

あと、コミュニティーの強さを感じますね。先輩達のSNSや楽曲に参加してるミュージシャンの並びを見てると、この人たちは良い音楽を作るために集まっているんだなって。先輩たちのコミュニティーや活動を羨ましく思ってたんですけど、まだ私達は吸収段階で、伸び代があるんだと考えるようにしました。なので今はこれから一緒に成長していける仲間がどんどん出てくる時期なのかな。みんなと切磋琢磨して、良い物を作っていきたいですね。

Q14:影響を受けた方はいらっしゃいますか?

ループペダルに関してはエド・シーランですね。バンドを作る人脈や考えが高校生の時は無かったので、1人であそこまで音楽が出来ることに衝撃を受けました。アコギ一本で出来ることが沢山あるのを見せてくれたのも画期的でしたね。ループペダルで追求もして、更にバンドで演奏すると、世界が”バンッ”と広がってまた新しいものを出せてるので、良いブレンドになってると思います。

Q15:5月からツアーも始まりますが、見所としてはいろんな音楽の見せ方を楽しめるという点もありますよね。

4公演がバンドで、それ以外がループペダルです。アプローチも感じ方も絶対違うので、どっちも見に来て欲しいです。私自身「こんなにこの曲広がるんだ」とか「こんなにタイトに出来るんだ」って発見もあるので、そこも楽しんで欲しいです。2度と同じ演奏は無いと思うし、ループで2時間ほどのワンマンを出来る女性アーティストは世界的に見ても2人程しかいないので、是非来てもらいたいです。

Q16:Anlyさんはステージだけで無く、ライブ配信も積極的にされていて、ファンの皆さんとの距離も近いですよね。

毎週日曜にインスタでのライブ配信を1年くらい続けています。ライブ配信の良いところは、興味本位で見た人も、簡単に私を知れるところですよね。もちろん配信でも全力でパフォーマンスをするし、気さくに話します(笑)。ライブにも実際に来て貰いたいし、入り口は関係なく、聴いて触れてもらうことが大切だなって思いますね。

Q17:1年間ライブ配信を続けて、影響はありましたか?

”インスタライブ見てます”って方が、実際にライブに来てくださることが多くなりました。
後、インスタライブでずっと歌ってた曲が、「We’ll Never Die」だったんですけど、実際のライブで歌ったらみなさんも一緒に歌ってくださったんですよ。英語なのに!配信を見てくださってたんだなって、めちゃくちゃ実感しました。

-「We’ll Never Die」のカタカナリリックを作られたのはそれがきっかけで?

そうです!きっと英語苦手な方もいらっしゃるだろうし、そういう人とも一緒に歌いたいなって。とにかく聞こえるままカタカナで書きました(笑)。

距離感が近いのもそうですけど、私はやっぱり”伝えたい”想いが強いですね。歌の方が私は想いが伝わると思っています。喋ったりツイッターとかよりは、ライブの方が向いてると思いますね。なので、実際歌を聴いたり、ライブに来ていただきたいです。

Q18:Anlyさんを聴いたことの無い人に、ご自身をどのように勧めますか?

「どんな曲が好き?」って質問します。どの曲もジャンルが本当に違うんで、その人に合った曲を自分でセレクトしますね。いいなって思ってくれたらどんどんオススメして、Anlyのジャンルの幅も広げて行きたいです。
「どういう音楽ですか?」って聞かれたら、自分でも答えられないくらい色んなジャンルがあるので、それぞれの好みで楽しんでもらえると思いますね。

Q19:最近ハマってることはなんですか?

映像編集ですね。ひたすら動画見たり作ったりしています。どこに出すわけでもなく…(笑)。でもこないだ、先輩アーティストのMVを携帯で作りました。今も作ってて、超大変です(笑)。

Q20:今後、音楽に限らず様々な活動を広げて行くと?

そうですね。Rude-αくんとよく一緒にいるISSEIさんは、映像もトラックも作って、DJもして、歌えて、凄く憧れてるんです。ISSEIさんに影響を受けた部分もあるので、今はできる範囲でですけど、いずれしっかり映像も作って行きたいなって。超秘かに思っています(笑)。

Q21:最後に、今後挑戦したいことを教えてください!

4枚目に向けて動いているので、色んな方とコラボしたいですね。もっと自分らしい音楽を、自分でも受け入れて作って行きたいです。
海外でのライブも増やして行きたいですね。去年はドイツ、台湾や香港でライブしたんですけど、今後はもっと色んな国でライブして、どれくらい自分の曲でノッてくれるのか試して行きたいです。

Photographer :Kotestu Nakazato
Interview&Text:Ayaka Yoshimura

4/8リリース「Sweet Cruisinʼ」配信はこちらから

【リリース情報】

Sweet Cruisinʼ

初回生産限定盤
CD+DVD / SRCL 11470-1 / ¥5,000+tax

通常盤
CD/SRCL 11472 / ¥2,727+tax

発売日
2020年4月8日(水)

【ライブ情報】

Anly “Sweet Cruisinʼ” Tour 2020

LOOP PEDAL SET

●5 月 16 日(土)埼玉・西川口 Hearts 開場 16:30 開演 17:00
●5 月 17 日(日)千葉・千葉 ANGA 開場 15:30 開演 16:00
●5 月 23 日(土)福岡・福岡 CB 開場 16:30 開演 17:00
●5 月 24 日(日)熊本・熊本 Django 開場 15:30 開演 16:00
●5 月 30 日(土)岩手・盛岡 the five morioka 開場 16:30 開演 17:00
●5 月 31 日(日)宮城・仙台 LIVE HOUSE enn 2nd 開場 15:30 開演 16:00
●6 月 6 日 (土)神奈川・横浜 BAYSIS 開場 16:30 開演 17:00
●6 月 7 日 (日)奈良・奈良 NEVER LAND 開場 15:30 開演 16:00
●6 月 14 日(日)北海道・札幌 SPIRITUAL LOUNGE 開場 15:30 開演 16:00
●6 月 20 日(土)香川・高松 toonice 開場 16:30 開演 17:00
●6 月 21 日(日)広島・広島 BACK BEAT 開場 15:30 開演 16:00
●6 月 28 日(日)新潟・新潟 CLUB RIVERST 開場 15:30 開演 16:00

BAND SET

●7 月 10 日(金)大阪・梅田クラブクアトロ 開場 18:15 開演 19:00
●7 月 11 日(土)名古屋・名古屋 JAMMIN’ 開場 16:30 開演 17:00
●7 月 16 日(木)東京・恵比寿 LIQUIDROOM 開場 18:15 開演 19:00 ●7 月 19 日(日)沖縄・桜坂 セントラル 開場 15:30 開演 16:00

一般発売日 2020 年 3 月 22 日(日) 10:00〜
eplus:https://eplus.jp/anly2020/

【Anly プロフィール】

1997年1月、沖縄・伊江島生まれ。沖縄本島からフェリーで約30分、北西に浮かぶ人口約4,000人、風光明媚な伊江島出身シンガーソングライターAnly。15歳までPCもインターネットも家にはなく、情報が閉ざされた南の島で、音楽好きの父が持ち帰るブルースやロックのCD を聴き、ギターをオモチャ代わりに爪弾く日々を過ごす。島には中学校までしか無いため、高校進学の為に転居した沖縄・那覇市内で弾き 語りライブをスタート。高校を卒業した年、18歳の2015年11月にドラマ主題歌に大抜擢、「太陽に笑え」でメジャーデビューを果たし、 2017年4月にデビュー・アルバム『anly one』を発売。

2018年には日本国内では100本以上のライブ、イベント出演を重ね、「香港アジア・ポップミュージックフェスティバル 2018」にて優勝。その後日本国内では女性アーティスト初となるLoopPedalを駆使したライブツアー『LOOP NIGHT』をスタート。同年2018年7月に発売された自身2枚目となるフルアルバム『LOOP』はLA在住の新進気鋭のサウンド・ プロデューサー Juan Arizaらとともに制作され、その先鋭的なサウンドはジャンルレスな内容となっており、Spotifyなどストリーミングサービスでは全世界で多くのフォロワーを得ていると同時に、Loop Pedalのパフォーマンス、唯一無二の歌声で日本国内では「今一番ライブで観たいシンガーソングライター」と話題のアーティストでもある。

2019年10月2日にSACRA MUSICより発売された澤野弘之氏 のボーカルプロジェクト SawanoHiroyuki[nZk] の8th single「 Tranquility / Trollz 」に収録されている楽曲「Tranquility」にボーカルとして参加。この楽曲は「銀河英雄伝説 Die Neue These」セカンドシーズン「星乱」エンディングテーマとなり、ミュージック・ビデオにも出演を果たした。

同年11月より5ヶ月連続でデジタル・シングル配信することを発表。自らジャケット 写真、ミュージック・ビデオの企画から映像編集までを手掛け、11月に配信された第1弾シングル「Taking My Time、Anlyと同じ沖縄出身、同年代でもある、新世代ラッパーRude-αを迎えた「愛情不足 feat. Rude-α」を12月に第2弾シングルとして配信。2020年に入って第3弾シングル「DAREDA」、第4弾シングル「Weʼll Never Die」を配信、3月18日には第5弾シングル「BRAND NEW DAY」を配信する予定。4月8日には約2年振りとなるサード・アルバム『Sweet Cruisinʼ』を発売。5月より、<LOOP PEDAL SET>と<BAND SET> で全国16ヶ所をまわるAnly“Sweet Cruisinʼ”Tour 2020をスタートさせる。

オフィシャル HP:https://www.anly-singer.com/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCzYXSNsSVmjdkxFrXL3eYYw
Twitter:https://twitter.com/Anly_Singer
Instagram: https://www.instagram.com/anly_singer/