『 Designer’s 7 Favourite』は、アジア発ブランドの中でも新進気鋭で注目を浴びるブランドのデザイナーやプロデューサーに７つの好みを紹介してもらうインタビュー。表にあまり出てこないデザイナーやプロデューサーの日常生活を垣間見る連載企画。
第18回目は、ニューヨークのSOHO地区で立ち上げられた上海を拠点とする新鋭ブランド TAKEON (テイクオン)のファウンダー＜CHELSEA MA＞ 。ストリートウェアとレディースウェアのブリッジの役割を果たすブランドとして2019年の誕生から知名度をあげている新感覚ブランドのデザイナーの日々をCHECKして。
家にいる時に一番好きな時間は何ですか？
私は今ニューヨークに住んでいるのですが、自身がアジアや他の国の出張から帰ってきて自分の家に戻る瞬間が好きですね。家とは何か、というのを感じることができるスペシャルな時間なので！
自分で所有しているブランドアイテムの中で一番好きなものは？
所有しているものの中で好きなアイテムはピアジェのネックレスですね。これは自分の叔母さんから起業のタイミングで頂いたものです。とても大切にしていて、TAKEONをスタートさせた時から毎日身につけています。
今まででどの映画が一番自身のデザインに影響を受けましたか？
Denis Villeneuveが監督を務めるブレードランナー2049が最も好きです。好きな理由はかなり多くあるのですが、映像で使われる色合いであったり、近未来さと終末感を両方絡ませた雰囲気などが好きな理由ですね。この映画の中のファッションは、テクノロジーウェアとシンプルさを追求したものを両方組み合わせたスタイルに見えます。映画が公開された時からずっと好きで、特にファッションの機能性を示したデザインらしさが魅力的だと思っています。
仕事中によく聞くおすすめの曲は何ですか？
日々必ず行っているルーティンはありますか？
コロナウイルスの拡大前は、8:30に必ず起床してアイスコーヒーを飲んでからミーティングに出るというのが自分の日課でした。午後までに倉庫に向かい、そこで働いたりもしています。SOHOやロウワーイーストサイドでの打ち合わせが頻繁なので、この近辺を移動することが多いですね。18:00〜20:00くらいから夕食に、そこで少しくつろぎます。私はNYで働いていますが、本社は上海においているので22:00〜夜中の1:00まで本社との打ち合わせやミーティングを行っています。デザインや生産関連は上海との話し合いが必要なので、この時間が自分の最も忙しい時間ですね。
終末は基本的にストアを見に行って、お茶やコーヒーを友人と楽しみます。終末の夜は飲みに出かけることが多いですね。NYのシーンは見るたびに新しい世界が広がるので、とても好きです。
あなたのもっとも好きなOOTD (今日のスタイル)は何ですか？
私の毎日のスタイルはとてもシンプルです。ユニフォームみたいな感じですね。基本NIKEのスニーカー(ホワイトカラーのシューズ)にスウェットパンツ、ブラックのブレザーに白のTシャツかフーディです。ビジネスカジュアルとアスリートスタイルを掛け合わせたスタイルがmy styleです。
7. あなたの知り合いで好きなデザイナーは？
自分の好きなデザイナーはDanielle Cathariですね。彼女はストリートウェアにおける女性像をよく表現していると思うし、ラウンジウェアとストリートウェアを両方組み合わせたおしゃれなスタイルを作り上げていると思います。
【プロフィール】
TAKEON – CHELSEA MA
2019年にニューヨークのSOHO地区で立ち上げられたブランド。ストリートウェアとレディースウェアのブリッジの役割を果たすブランドとして知名度をあげた。また、Chelsea MaとJessica Zhaoがアジアとアメリカのストリートカルチャーを両方を取り入れたデザインを制作。TAKEONは現在上海やNew York、東京などで販売を行っている。日本上陸からJO1などが有名雑誌で着用するほどの人気ブランドとなっている。
