この渦中、改めて”空間”と向き合う人も多いはず。普段は覗けない気になるあの人の気になる空間から、あなたもお家でも新しいインスピレーションと出会えますように。国内外で活躍するアーティストやクリエイターから”空間”を彩るとっておきのインテリアを紹介していただく特集企画。
第2回目は先日、新曲「全部アナタのせいなんだ」をリリースした I Don’t Like Mondays.からYUが登場。音楽、アート、ファッション、文学、貪欲にアンテナを張り、没頭する彼がこだわるインテリアと空間についてお伺いした。”欲しいものを創る”DIYに溢れる彼から、あなたも家の中で、クリエイティブを見つけよう。

-家にいる時間が長い今、インテリアなど家でのこだわりのアイテムやそのエピソードなどを聞いています。思い入れのあるモノ、何かあるでしょうか?

最近導入して気に入っているのは、この本棚です。この顔が真っ二つになっていて面白いですよね。これはロンドンで購入したんですけど、見た瞬間即決でした。絵を自分で書いてるので、その作品も沢山家に置いています。インテリアは、仕事にしたかったくらい好きですね。

-一風変わった個性的なアイテムが多いですね。海外で買われることが多いのですか?

そうですね、年に1回は海外に行く様にしていて、そこで変なものを見つけて買ってくることが多いです。

-選ばれる時のポイントは?

まず、家の中に好きなものしか置かないって決めています。絵を始めたのも、そもそも家に飾れるものがあればいいなって。自分が欲しい絵が何千万クラスしかなかったので、流石に無理だなと(笑)。

-欲しいと思ったものをご自身で作られたりもすると。

そうですね、もう変なものが結構あります(笑)。あとは、夜にキャンドルつけるのが好きなので、キャンドルもたくさん持っています。

-この時期だからこそ感じた、ご自身のインテリアやお家の魅力はありますか?

部屋を作るときにインテリアが好きなので、かっこよくしたいって思ってたんですよ。でも、かっこよすぎると長く居れなくなってしまうので、そこにも気をつけたんです。そういった居心地の良さを重視したのが今役に立っているという。もう何も苦じゃないです、ステイホームが。そこも含めインテリアって大事ですよね。

-本をよく読まれている印象がありますが、家でのインプットはどの様に?

そうですね、本は引き続き今も読んでいます。この期間は特に映画を観るようになりましたね。ほぼ毎晩観ています。

-オススメはありますか?

「キング・オブ・コメディ」は、マジで衝撃でした。後は、普段サクッと見れないヘビーな作品を見ています。スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」とか、ジブリ作品も全部見返しました。

「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」は特に、今見ると受け取り方が全然違って面白かったです。大人になって見ると、エボシ御前の村は男女平等だったり、ハンセン病の方々を匿ってたり、村全体がすごく幸せなんですよ。彼女は正義の味方だったんだって。そんな正義の味方も森を切らなければ生きていけない。自然の摂理の中で仕方なくやっているという。私利私欲のためでなく、人のためにやっている虚しさが描かれているなって、大人になった今気づいたんです。あからさまに敵にしない、少しひねくれたところが心地いいなと。

-この期間が長いからこそ、音楽の聴き方も変わってくると思います。YUさんならではの最高な楽しみ方はありますか?

普段、音楽をじっくり聴くのは車の中なんですよ。家の中でじっと座ってアルバム1枚をちゃんと聴くって難しいんですよね。今は基本、家でずっと音楽流しています。そう言う意味では、音楽を常に流しておくのは心地いいですね。

-時間帯によってジャンルを変えられたり?

そうですね、朝はアコースティック系、夜はJAZZを聴きいています。
アルバム1枚を聴くより、プレイリストを作ってピックアップすることが多くて、それが今の皆さんの状況でもあるのかなと。アルバムの流れも大事にしたいですけど、1つのプレイリストの様な面白いアルバムが出来たらいいなって思っています。そうでないとわざわざアルバムを聴かなくていいのかなって。

-新しい音楽の形を考える期間でもあると。

そうですね、基本的には2つの音楽の楽しみ方があって、1つはクラブやライブの様に、みんなで同じものを聴いて楽しむ。後はイヤホンで自分のために聴く。パーティーソングを家で流す人って限られてくると思うので、歌詞含め自分に寄り添うものが更に求められるんだろうなと。
そう言う意味では、歌詞もメッセージを投げかけるより、それぞれに寄り添う方がいいのかなと思っています。

-5/6にリリースされた新曲「全部アナタのせいなんだ」も、”あなた”に対して色々な解釈を聴く人ごとに持つ事が出来る楽曲ですよね。

まさにそうです、そう言って貰えるのはありがたいですね。こういう方向性の作品は今までのアルバムに入れたことが無いので、今後もっと挑戦して行きたいです。シンプルに聴いても、深読みしても面白い。そんな色んな事を考えられる楽曲を作りたいですね。

-因みに、楽曲制作はどの様な所からインスピレーションを受けますか?

最近は映画をよく観ているので、そこからのインスピレーションは大きいです。それこそ「キング・オブ・コメディ」を観た後に曲を書きました。発表されるかは分からないですけど…。

最近は映画のレビューも書く様にしていて、そこから気づいたものを元に曲を書くこともあります。この期間があったからこそ、制作にも新しいスタイルを見つける事が出来たので、良かったですね。

-音楽だけでなく、絵を描かれたり、本を読まれたり、インプットが幅広いYUさんですが、それぞれに関係性を見出しているのでしょうか?

無駄な事が嫌いなんです、合理主義者というか。そういう面では趣味を趣味で終わらせたく無いので、自分が好きな事を全部繋げないと勿体無いって感じてしまうんですよ。アートでも映画でも本でも、全部そう思っていますね。つまり、僕はずっと音楽を作っているんです。
そうやって意識すると遊ぶ時でもよりアンテナを張れる様になるので、どんな時もぼーっとする事が無くなったのかな。

-この期間、私たちが音楽やアーティストの方々に出来る事や主体的に行動し楽しめる事はありますか?

改めて好きなアーティストのアルバムをじっくり聴いて、そのレビューを書いてみるのは是非やってみて欲しいです。その意見がアーティストに伝わって、次の作品に影響を与えるかもしれないですし。実際に僕も皆さんの意見から影響を受ける事があるので、アーティストの制作に参加できるワクワク感もあると思います。

-皆さんに伝えたいことがありましたら、お願いします!

家にいるから何も出来ないと言うのは1つの固定概念だし、そこから生み出すのも1つのクリエイティブだと思うので、どうしたら自分が楽しめるのか”考える”ことも楽しんで欲しいです。その思考は自粛が開けてからも絶対に活きてくると思うので、自分が楽しめるものを見つけてみてください。

-最後に、YUさんが見つけた新しい”楽しめること”は何でしたか?

言葉と向き合う事が心地いいのかなと気づきましたね。この期間は、朝起きたら必ずニーチェの言葉を朗読しています(笑)。普段そんな変な事しないんですけど、今だからこそ変なことも出来てしまうという。変だって、僕も自覚しています(笑)。

【I Don’t Like Mondays. プロフィール】

月曜日の憂鬱を吹き飛ばすスタイリッシュ・ロックバンド。SOUL、R&B、FUNKなどブラックミュージックを含む様々なテイストを取り入れた洗練されたスタイリッシュ・ロック。

キャッチーなメロディラインに英語を巧みに織り交ぜた歌詞と、それを最大限に生かすボーカル。そこにスタイリッシュなサウンドが組み合わさった彼らの楽曲は海外の雰囲気を感じさせる。それをライブで表現する演奏力の高さが持ち味。

全楽曲において彼ら自身が作詞・作曲・アレンジを手掛け、ジャケット、MUSIC VIDEOも自らディレクションを行い、これまでに有名アパレルブランドへの楽曲提供やイベント出演などファッション業界からも高い評価を獲得している。

2019年には全国ツアー東京公演で豊洲PITをSOLD OUTさせ、2020年には4枚目となるフルアルバムのリリースと、全国16都市を巡る全国ツアーの開催が決定している。

公式HP:https://idlms.com/