POSTED ON 2020年7月16日 1 MINUTE READ BY Ayaka Yoshimura
アジア各国のファッションデザイナーに、ローカルな人気スポットやその国のストリートファッション、HIP HOPの実情を探る新企画。感度の高いデザイナー達が集うローカルのカルチャーシーンから、アップカミングなアイコン達を探ってみよう。
第4回目は、タイ・バンコク発のストリートブランドMADWORKS CLOTHINGのデザイナーNATTHAPON ASSAVAPIMONDPORND氏が登場。ギミック満載なグラフィック創出の、バックボーンとは。
-本企画「アジアのDOPEを探る」は、アジアの有名デザイナーに、その人からみたローカルな人気スポットやその国のストリートウェアマーケット、HIP HOPの実情を探る新企画になっています。それではまず、タイ発ストリートブランド MADWORKSの説明をお願いいたします!
MADWORKSというブランド名は「(MAD=怒り)がこの世に存在しない、新たなものを創造する」という意味を込めています。2011年頃からブランドをスタートさせて、今年で9年目になりますね。MADWORKS CLOTHINGは西洋とアジアのスタイルを織り交ぜたファッションを提案しています。
-ファッションキャリアを教えてください。
昔から絵を描くことがとても好きでした。中学の時に漫画にハマり、その後高校時代はタイのスケートシーン界隈で遊ぶようになったんです。大学を卒業するまで、グラフィックデザインが自分の生活のほとんどを締めていて、そこからブランドを始めることにしました。
-スケートとグラフィックからストリートファッションに入られたのですね。タイのDOPEなスポットを教えてください!
セレクトストアだと、タイの原宿と呼ばれる”サイアムスクエア”にある「UNFOUND PROJECT」です。あとは「DEN」というタイらしいスタイルのお土産やポスタープリントを扱うお店も人気です。ストリートとは少しずれますが、チェンマイ地区にある「Baby come home」という場所は個人的にもお気に入りのチルスポットですね。ちょっと休憩をしたい時や、ゆっくりプライベートな時間を過ごしたい人にはとてもお勧めです。
-タイの若者はどのような音楽を聴いているのでしょうか?
タイは本当に沢山の音楽で溢れています。自分も1つのスタイルに縛られず、色々聴いていますね。例えば仕事をしている時、寝る時やドライブの時など、自分のプレイリストの中からお勧めの曲をピックアップするとこんな感じです!
-タイのストリートウェア市場についてどう思いますか?
タイのストリートウェアブランドのスタイルは、「自分らしさ」を中心に展開していること。流行のものを取り入れるというより、自分が欲しいものを自分が着飾りたいようにスタイリングすることに重点をおいています。ブランド毎のオリジナリティーがとても面白いですね。
-MADWORKS CLOTHING がタイのトップブランドへと成長を遂げた勝因は何でしょうか?
タイ以外の国もそうですが、ブランドが成長するために必要なのは、やはり”自分のブランドをどれだけ好きでいられるか”ということでしょう。ブランドのアイデンティティーがいかに明確で、継続的なドロップができるか。戦略がいろいろあるファッション業界の中でも、鍵となるのはこの2点になると思っています。
【MADWORKS CLOTHING(マッドワークス クロージング)】
MADWORKS CLOTHINGは、タイ・バンコク発のストリートウェアブランド。日本を含めた3ヵ国で展開をしており、アメリカンストリートとバンコクらしいDOPEなビジュアルを用いたアイテム展開がアジアを中心に人気を集めている。アンダーグラウンドシーンのバンコク代表格となるブランド。
【SIXTY PERCENT】
日本をはじめ、アジア12ヶ国、60以上ものハイエンドなストリートブランドを取り扱うアジアの
ファッションに特化したオンラインセレクトショップ。1500点以上のアジアの最新のストリートファッションアイテムが購入可能。