【21Questions】ラブリーサマーちゃんに聞いた21の質問「個人的な真実と思いやりの愛が見えるものが、好きなんだと思います」1 min read

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自分の好きなものに対する愛を再確認するきっかけは、誰しもが持っていると思う。来週9月16日(水)にリリースされるラブリーサマーちゃんの3rdアルバム『THE THIRD SUMMER OF LOVE』には、各々の愛が交差する瞬間が各所に散りばめられている。純粋なロックへの初期衝動、混沌の中救われるフラットなメッセージ、音楽的感度を揺すぶられるギターサウンド…。ラブリーサマーちゃんの愛と、真実と、煌きに迫る21問で、詰屈になりつつある日常から、あなたの抱く愛を再確認してほしい。

Q1:まず最初に、自己紹介をお願いします!

“ピチピチロックギャル”を自称して、音楽を作っています。ラブリーサマーちゃんです。

Q2:“ピチピチロックギャル”の由来は?

プロフィールを考えていた当時、シンガーソングライターと言いたくなかったんです。シンガーソングライターって肩書きは没個性的に見えたし、曲を書いて歌うだけではなく編曲もやって、かっこいいロックを目指しているので、それが伝わる言い方は無いか考えました。

-ラブリーサマーちゃんさんの理想を詰め込んだ造語というか…。

そうです!“ピチピチって何?”って感じですけど、なんとなく分かりますよね。私、ラブリーサマーちゃんって“ピチピチロックギャル”以外の何者でも無いって思うんです。そもそも“ピチピチ”を英語で訳すのも難しいらしくて、そういう独自性も魅力的だと思っています。

Q3:サブスクでもイギリスや中国のリスナーが増えているとお伺いしたのですが、海外ではどのように呼ばれているのでしょうか?

中国で私が流行ったきっかけは、Bilibili(ビリビリ )っていう、中国の動画サイトにMVが違法アップロードされてたから(笑)。そこには本名の今泉愛夏で投稿されていたので、中国では“愛夏”って呼ばれています。

Q4:高校生からバンド活動をされていたと、当時から自作楽曲を披露することも?

高校時代のバンドでは、人が作った曲でギター弾いてるだけでしたね。 ギターが下手すぎてそのバンドを解雇され、暇になったので楽曲を自分で作るようになりました。

Q5:どんなジャンルでも大丈夫です。ラブリーサマーちゃんさんの“こだわり”はありますか?

“ライブの時は絶対にラメをつける”ですかね。大きい会場でライブする時、後方のお客さんは、私の表情や細かい動きが分かりづらいと思います。でも目元や髪、首筋にラメを付けると、光がラメで反射して、私の動きが遠くからでも分かるようになるんです。

Q6:“ラブリーサマーちゃん”から連想して…、“夏”に対するイメージを教えてください。

10代の頃は凄く辛気臭い人間だったので(笑)、夏らしいイベントや遊びを全くせず、ベッドの上でダラダラ過ごすのが私の夏だと思っていました。ですが、一昨年あたりからフェスに行く習慣ができて、音楽イベントで友達とお酒を飲む楽しさを覚えてからは、夏=野外でかっこいい音楽を聴ける季節だ!エンドレスアルコールパラダイスだ!みたいなイメージです。今年はそれも叶わないですが…。

Q7:新アルバム『THE THIRD SUMMER OF LOVE』のテーマカラーをオレンジと白にされたのは夏のイメージも相まって?前回のアルバムのビジュアルが青だったので、毎回アルバム毎に色を決めてらっしゃるのかなと。

アルバム毎にテーマカラーを決めようという思惑は今まであまり無かったのですが、結果的に、色が印象的な作品が続きました。多分これからリスナーさんの認識も、ラブサマちゃんの青盤・オレンジ盤という風になるのかなと思います。そういう感じで思ってもらえるなら、色でシリーズ化してもいいのかな…なんて最近は思っています。

「THE THIRD SUMMER OF LOVE」配信はこちら

Q8:今回、オレンジを選ばれたきっかけはありましたか?

私がアーティスト写真代わりに使っているイラストに、オレンジと白のストライプのカップが描かれています。これが由来です。

このカップ、私の好きなCDのジャケットやブックレットに頻出するんです。昭和の頃はよく使われていたポピュラーな物だったらしいのですが、私はこのカップを実際に見たことがありませんでした。これは平成で失われた紙コップなんですよ。
私は様々な音楽を愛好してきましたが、その中でも90年代の日本のロックは特に好きな音楽でした。でも、私は1995年生まれで、音楽を好きになった2010年頃には好きなバンドは解散していたり、全盛期を終えて新曲を出していなかったり。つまり、今は失われた90年代のカルチャーを後から追いかけてきました。

“90年代には在ったけれど、今はなかなかお目にかかれないもの”という点で、私が好きな90年代の音楽とオレンジと白の紙コップは共通していると感じていて。この紙コップは私にとって、私の憧れを象徴する物だったんです。因みに、一昨年くらいに「としまえん」に行ったらこのカップでジュースが提供されて…。めっちゃ興奮しました。

-としまえんが無くなってしまったら、本当の幻になってしまうかもしれないという…。楽曲だけでなく、アーティストイメージのイラストのカップから間接的に90年代が見えてくるんですね。

そうですね。この紙コップから90年代を連想する人がどれくらい居るのかは分からないですが…(笑)。としまえんでこの紙コップに邂逅したとき、私の憧れの象徴が目の前にポンっと現れて、物凄く感動しました。 そのとき「私、この紙コップになりたい」と思いました。私の音楽を聴いた方々が「ラブサマちゃんの曲って、あの頃の香りするわ。懐かしい」って感じになったら面白いなと思い、「次のアルバムはオレンジと白にする!」と即決でした。

Q9:7月半ばに“アルバムの楽曲の完成形を聴くのが怖い”主旨のツイートをされていましたが、そこからセルフライナーノーツの執筆やパッケージ化を経て、アルバムに対しての解釈の変化はありましたか?

未だに、傑作が出来たと胸を張って言えないし、かといって駄作をリリースしてしまいました、すみません、という気持ちでもないし…。今は結構フラットですね。好きな人は好きなんじゃないかな?くらいの…。私は好きです。

-聴いてくださる方にも好きに聴いて欲しいと。

そうですね。相手をコントロールしたくないんです。私自身と関わる時は考えて欲しいですけど、私の曲に関してはフラットに捉えています。その人が曲に抱く気持ちはその人のものだと思うので…。

Q10:Twitter始め、皆さんの反応や感想はチェックしますか?

すっごいチェックしています(笑)。暇さえあれば、10分に1回くらいエゴサしていますね。皆さんの感想、ちゃんと読んでます!

Q11:リスナーの反響から、影響を受けることはあるのでしょうか?

あまり影響は受けてないかな。自分が好きなものを作っているので。たまに曲の解釈をツイートしてくれる人がいるんです。以前は『PART-TIME ROBOT』という曲の”T-T”が泣いてる顔文字みたいっていう感想を見て、「そのアイデアもらい!」ってなることはありました(笑)。

Q12:1曲目の『AH!』は映画「ファイト・クラブ」からインスピレーションを得たと拝見しました。音楽や映画作品など、普段からインプットの時間は設けていますか?

意識的に「インプットしよう!」と思って芸術作品に触れることはあまり無いように思います。音楽や映画や本が好きなので、インプット云々と考える前に勝手に聴いたり読んだり観たりしているような気がします。

Q13:因みに、最近ハマっているものを教えてください!

1年くらい前から石鹸にハマっています。石鹸って価格が安いじゃないですか、なのに1ヶ月くらい使えて、いい匂いがして、身体も綺麗になる。どこにでも売ってるし、フォルムも可愛いし、ずっと集めています。

Q14:石鹸!鋭い着眼点ですね…。休みの日は何をしていますか?

映画を4本立て続けに観たり、散歩したり…。そんな感じで過ごしています(笑)。

Q15:先行公開された『I Told You A Lie』は全て英詞展開ですが、英詞に今後挑戦していくということも呟いていらっしゃいましたよね。英詞で曲を作る上で新たに意識したことありましたか?

稚拙な表現でも、英詞だとかっこよく見えてしまうことには気を付けたいと思っています。母国語ではない言語で歌われる曲を聴くとき、歌詞の意味って分からないじゃないですか。ダイレクトに意味が伝わってこないので、歌詞の出来不出来に鈍感になってしまうというか。例えば、「君はお花で僕はハチ、運命の出会いだね♪」なんて歌詞は、子供っぽすぎるし詞として低レベルだと思うので日本語では絶対に書けないですが、英語で歌ってみると、なんだかそれっぽく聞こえてしまうというか…。
Tシャツにプリントされる英字にも同じことを思うんですけど…。外国人が「浅草」とか書かれているTシャツを着ていると、日本語が母国語の人間は「お!?」と思うじゃないですか…。我々が着ているTシャツにプリントされている英語が、恥ずかしい言葉な可能性もある…。でもネイティブではない人間からすると、英語が書かれているだけでパッと見かっこよく見えるっていう…。
私は、「かっこよく聴こえるなら出来の悪い詞でもO K!」とは思えないので、そこが凄く怖かったのですが、曲のテーマをダサく設定しなかったし、英詞訳を手伝ってもらえたので、回避できたかなと思います。

Q16:「とにかくギター音がめちゃくちゃカッコいい!」メロディーの印象から、歌詞を読み解くと様々な趣向が凝らされていると。In every “way”やover the “waves”など、単語使いもギミックが効いていますよね!

本当に、メロディーも単語1つ1つ取ってもかっこいいですよね。その単語もこだわったポイントです!デモ音源では私が英詞を書いて録音して、その歌詞でライブしたりしていたのですが、今回のアルバム制作にあたって、For Tracy Hydeというバンドの管梓さんに翻訳し直してもらいました。In every “way”やover the “waves”の部分、彼が書いてくれたのですが、私もとても気に入っています。

Q17:セルフライナーノーツも、書かれてることが決して全てポジティブな訳では無いじゃないですか。でもこのコロナ禍でポジティブであるべき事が前面に出ている中、そこを押し付けない事で救われる人もいると思うんです。

中途半端な頑張れは恩着せがましいなって思っちゃって。「あなたを応援します!」とか、「頑張って行きましょう!」じゃなくても良いんですよね。肩の力を抜いていた方が、私にとって凄く心地いいですし。

Q18:愚問かもしれませんが、制作においてアルバムで1番印象的だった楽曲は何でしょうか?

1つ1つ思い入れがあるので、「一番印象的だった楽曲はこれ!」とは答えられないのですが、制作中に1番泣いたのは『ヒーローズをうたって』です。
私、レコーディングが凄く苦手で、“なんでこんな事やってるんだろう”って本当に嫌になっちゃうんですよ。毎回、レコーディングなんて二度とやらないって思いながらやってるんですが、制作中『ヒーローズをうたって』の「歌は続くのでしょう」って歌詞を聴いて、「そうだな。弱音なり文句なりワーワー言いながらも、往生際悪くこれからもずっとやり続けていくんだろうな、うん、知ってる…。」って、感極まってしまいました。それが良い事なのか悪い事なのかは分かりませんが…。

Q19:私も、『ヒーローズをうたって』の「このメロディが聴こえてるうちはきっと僕らは壊れないでしょう」がアルバムの中でも特に印象的なフレーズでした。プレイヤーとしての想いが募った楽曲なのでしょうか?

この楽曲を作った時は、リスナーとしての自分と音楽の関わり方について考えてたんです。「私はこれからも曲を作っていきますよ」っていうプレイヤーとしての誓いでは無かったんです。でもレコーディング中は、プレイヤーである自分に訴えられる様に聞こえたんだと思います。

Q20:インスタを見ても、卵焼きの写真などどこかシュールなビジュアルが印象的なのですが…、ラブリーサマーちゃんさんが感性を揺すぶられるのは、どういう瞬間ですか?

なんだろう…、すっごく難しいですね(笑)!『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』という映画で、「美と真実だけを追求し、他は忘れろ」ってセリフがあるんです。ずっと私もそこに近いことを思っていて、更に考えがめちゃくちゃ強化されてしまったというか。

私が“美しい”と感じるものは大抵、愛がほとばしっているものなので、私は愛と真実を追求しようと思っていて。愛がどういうものなのか今は分からないですが、愛って他人への興味や優しさ、想像力などの努力の痕跡が見えるものなのかな。真実は凄く内向的なものだと思ってて、その人がその人であるがゆえに仕方がなく起こってしまうことが真実なのかなって思うんです。そういう個人的な真実と思いやりの愛が見えるものが、好きなんだと思います。

-真実だけを持つと衝突してしまうから、そこに愛も必要なんですね。

そうですよね。なんか、アンパンマンみたいですよね。“愛と勇気だけが友達だ”って(笑)。

Q21:最後に、伝えたい事がありましたらお願いします!

私の最新作、もしよかったら聴いてみてください!そして最後までお読み頂いてありがとうございました。STAY SAFE!

Photographer:Minori Shibata
Interview&Text:Ayaka Yoshimura

【リリース情報】

3rd full Album 「THE THIRD SUMMER OF LOVE」

2020年9月16日リリース

初回限定盤 (CD+初回盤限定ブックレット付)
COCP-41239
¥3,300+tax
※三方背ケース&初回盤限定ブックレット付
(ブックレットにはラブリーサマーちゃんのイギリス旅行記”Lovely in the U.K.””コード譜” ”セルフライナーノーツ”収録)

通常盤 (CD)
COCP-41240
¥2,500+tax
※初回限定盤が終了次第、通常盤に切り替わります

【ラブリーサマーちゃん】

1995年生まれ 東京都在住の25歳女子。
2013年夏より自宅での音楽制作を開始し、インターネット上に音源を公開。サウンドクラウドやツイッターなどで話題を呼んだ。
2015年に1stアルバム「#ラブリーミュージック」、2016年11月にはメジャーデビューアルバム「LSC」をリリースし好評を博す。
2020年9月には待望の3rdアルバム「THE THIRD SUMMER OF LOVE」を発売。
可愛くてかっこいいピチピチロックギャル。

公式サイト:https://www.lovelysummerchan.com/
Instagram:https://www.instagram.com/imaizumi_aika/
Twitter:https://twitter.com/imaizumi_aika