POSTED ON 2020年9月18日 1 MINUTE READ BY Ayaka Yoshimura
アジア各国のファッションデザイナーに、ローカルな人気スポットやその国のストリートファッション、HIP HOPの実情を、SIXTYPERCENTのブランドディレクター Nanaが探る新連載企画。感度の高いデザイナー達が集うローカルのカルチャーから、アップカミングなアイコン達を探ってみよう。
第9回目は韓国発ジュエリーブランド1064studioの設立者Sodamが登場。ブランドコンセプトを丁重に表現したビジュアルやその想い、韓国シーンでのジュエリーブランドの立ち位置についてお伺いした。
NANA：今回はインタビューの対応、ありがとうございます！早速ですが、Sodamが設立したジュエリーブランド、1064studioの説明をお願いいたします！
Sodam:こんにちは。デザイナージュエリーブランドの「1064studio」と申します。私たち、1064studioは2015年5月にローチンしたブランドです。カスタマーのみなさまに溶け込み寄り添うようなブランドでありたいという願いから「融点」をコンセプトとしたブランドネームを持ち、「金」が熱で溶ける1064.28度を元に「1064studio」が誕生しました。
NANA：ブランド創立者であるSodamさん自身はどのようなキャリアを歩んで来られたのでしょうか？
Sodam:私は韓国の漢陽大学金属デザイン学科を卒業し、大学では金属デザイン学科でしたが様々な素材（例えば木、レジン、シリコンなど）も学びながら知識を培ってきました。様々な素材デザインに挑戦し、学びを与えていただいたおかげで今の1064studioが誕生したのだと思っています。卒業後はラグジュアリーブランドで1年ほど経験を積み、すぐに1064studioをローンチしました。
NANA：ありがとうございます！ちなみに、アジアの新進気鋭デザイナーの皆様から毎回、おすすめのHOT SPOTをお伺いしているのですが、Sodamさん的韓国のドープなスポットはありますか？
Sodam：私が個人的に韓国で一番大好きな場所はソウルの「漢江」と「西小門聖地歴史博物館」です。ヒーリングしたい時、デザインが思いつかない時によく足を運びます。漢江は持つ深く広い風景が持つ安らげる雰囲気が好きです。何もせずにボーッとしている時間を作ることができるので…。
「西小門聖地歴史博物館」は西小門聖地歴史博物館だけが持つ美しさと歴史を一緒に見ることで雄大さを感じることができるから好きですね。
NANA：韓国のファッション業界にフォーカスを当てると、今後韓国ファッションや韓国アクセサリーはどのように成長して行くと思いますか？
Sodam：そうですね。韓国では以前とは異なり、アクセサリーに特化したアクセサリーブランドが増えてきていると感じています。各々の異なったコンセプトでブランドを展開していますが、どのブランドも韓国らしい素朴さやシンプル、美しさを同時に持っているなと感じています。また、年々韓国のアクセサリー業界が大きくなり、海外からの注目をされているので、この流れは今後加速すると期待しています。
NANA：1064studioのアクセサリーアイテムは、韓国でもペ・スジやRed Velvetなど代表的な芸能人から愛されていますが、K-POPアーティストや女優から人気を得る理由はどう捉えていらっしゃいますか？
Sodam：1度も理由を考えたことがなくて…(笑)、難しいですね！私たちはデザインを考えるとき、私たちのアイテムを身に付けた誰かを考慮することが無いんです。1つのオブジェクトとして、アイテムのデザインを考えています。そのような哲学的部分を基本的にブランドの軸においているので、その媚びない感性を好きになってもらっているのではないかと思います。
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Nana：なるほど。ブランドの軸を通す姿勢が受け手にも伝わるのは、流行に流されない意味でも有利ですよね。韓国では近年アクセサリーブランドが多く誕生しているイメージがありますが、韓国でラグジュアリーなアクセサリービジネスを成功させる秘訣は何でしょうか？
Sodam：私たち1064studioは新進気鋭の創立5年目のブランドなので、これからより多くのことを学ばなければいけませんが…、ブランドを立ち上げてから今まで軸に置いている想いが3つあります。それはオールハンドメイドで製作すること、他のブランドが思いつかないデザインを展開すること、マーケティングにとらわれないこと、この3つです。この3つは最後まで守り、1064studioだけの個性を守り続けたいですね。
【1064studio】
2015年5月に韓国でローチンした、ハイエンドなデザインが話題を呼ぶジュエリーブランド。韓国らしいミニマルなスタイルと、ゴールドやシルバーの特徴を活かした独創的なデザインがK-POPアイドル始め韓国の若者に支持を得ている。
