オカモトレイジ(OKAMOTO’S)と塚地 武雅が愛すK-POP対談~SEVENTEENから岡村靖幸まで~

K-POPの音楽性に造詣が深いオカモトレイジ(OKAMOTO’S)がゲストと共にK-POPを語る、新連載がスタート。記念すべき第1回目は、K-POPを愛してやまない!ドランクドラゴンの塚地武雅が登場。SEVENTEENからK-POPアイドルへの愛、韓国音楽シーンの背景まで、その魅力を語って頂いた。

ーー先程お伺いしたのですが……、レイジさんは、塚地さんにグラリオサ音子さんのYouTubeの感想を送られたんですよね!

オカモトレイジ(以下 レイジ):そうなんです!ついつい熱入っちゃって(笑)。ずっと「わかるわかる!」って思いながら見ましたよ!

塚地武雅(以下 塚地):嬉しかったです……!大幅な枠組みのK-POPの歴史を見ているので、間違ってる箇所もあると思うんですよ。だから詳しいレイジさんにも確認してもらいたくて。そしたら、本当に長文の、しかも音楽的な目線からコメントをいただいて。めちゃくちゃK-POP愛を感じました!

SEVENTEENはアイドル文化と洋楽の要素を両方残している

ーー今回塚地さんからSEVENTEENをテーマに頂きましたが、お2人から見たSEVENTEENの魅力は何でしょう?

塚地:SEVENTEENは本人たちがダンスや歌を作ってるからか、かっこよさの中に遊び心が効いているんですよ。ダンスの振り付けにしても、振付師の人が作ったらこんな振りは入れないよなって思うようなシーンがあって。メンバー同士のノリの中で生まれたようなストーリー性がめちゃくちゃ面白いんです!

レイジ:他のグループに比べると、SEVENTEENは圧倒的にクラブミュージックよりもポップスの比重が多いですよね。クラブミュージックは単調なものが多いけど、SEVENTEENの楽曲は凝ったアレンジやコーラスが入ってる。それは、ちゃんとポピュラリティーを優先して作ってるからだと思うんです。

塚地:確かに、洋楽への憧れがあるK-POPのアイドルも多いけど、SEVENTEENは日本アイドル文化と洋楽の要素を両方を残している感じがしますよね。あと、SEVENTEENはメンバーみんな個性が強いんです!大人数グループだと、どうしても目立たない子が出てきちゃうんですけど、SEVENTEENはステージ毎に全員を目で追っちゃう。そこも好きなポイントです!

ーーちなみに塚地さんの推しは…?

塚地:難しいですね、みんな本当に大好きなんですけど……、DK(ドギョム)ですかね。パワフルなハイトーンボイスが本当にカッコ良くって。それにドギョムは明るい性格が素敵なんです。あとは優しくて……。

レイジ:みんな自分の推しを「優しい」って言いますよね!会ったこともないのに「〇〇はまじで性格良いから!」とか(笑)!

塚地:そうそう(笑)!あと、Twitterで呟くと、ファンの方々から「ありがとうございます」ってコメントを頂くんですよ。”えっ?親御さん?!”って突っ込みたくなる(笑)。そういうK-POP好きあるあるみたいなのもありますよね!

ーー以前、レイジさんは“Creepy Nutsはセブチっぽい” とTwitterに呟いていらっしゃいましたよね。レイジさんが思う 楽曲における“セブチらしさ”とは何でしょうか?

レイジ:セブチっぽいは勿論、K-POPとの親和性がある音楽だなと思ったんです。弦楽器を基調としたギターサウンドとグルーヴ、ラップもばっちり入ってるけどサビは歌うみたいな。音楽だけ聴いてると、そういうバランスが近い感じがするなと思って。Creepy Nutsもヒップホップだけをやるより、ポップスの比重を意識してると思うんです。ヒップホップをやろうと思えばいくらでも出来ると思うんですけど、色んな人に伝わるようにっていう意識でやってるんだと思います。音楽的な面でも、K-POPファンにもCreepy Nutsの音楽は刺さるものがあると思います。

塚地:K-POPも日本のアイドル文化から始まって、洋楽への憧れが高まりつつあって、セブチは両方を残している感じがしますよね。

レイジ:そうですよね!どれだけ売れてもワールドポップにならない。そこも魅力だと思います。

変に日本に合わせなくても良い

ーー先日、SEVENTEENが日本2ndシングル「24H」をリリースしましたが、個人的に日本語歌詞の違和感が少なかった様に感じました。韓国語の歌詞を日本語にすると違和感を持つ方もいらっしゃる中で、言葉の違いはどの様に捉えていらっしゃいますか?

レイジ:そもそも、どっちを先に聴くかだと思うんです。先に日本語を聴いた人からすればオリジナルの方が違和感あると思うし、逆に韓国語を最初に聴いちゃうと日本語だと語感がズレているような気がしちゃう。ロックにはオリジナルをカバーするカルチャーがあるけど、それも同じで、カバーから入るとオリジナルの方が物足りなく感じるんです。でも、オリジナルを聴き込んでいると鮮度高くカバーを聴けないこともあって……。ただ、韓国語独特の濃音や激音は日本語には無いですよね。

塚地:ずっと気になってたんですけど、SEVENTEENの「CALL CALL CALL!」に、”今すぐ電話して〜♪……chiring chring〜♪”っていうフレーズがあって。ダンスも激しくてカッコ良いんですけど、日本語の歌詞はあえてちょっとダサくしたのか……目論見が気になります(笑)。

レイジ:確かに、印象に残る面での目論見があるのかもしれないですね…(笑)。そもそもイルデに関して思うのは、日本のスタッフのK-POP愛が足りないこと。多分「日本で出しとけば良いでしょ」くらいな感じ。BTSみたいに、もう変に日本に合わせなくても良いと思うんですけどね…….。

K-POP好きな人は岡村靖幸も聴いてほしい

ーー因みに、お2人のSEVENTEEN一押し楽曲は何でしょう?

レイジ:「PRODUCE 101 シーズン2」でSEVENTEENの「MANSAE」が課題曲になったんです。それまでずっと実力を発揮出来なかった子が「MANSAE」を歌い上げたシーンに号泣(笑)。それから「MANSAE」は5本の指に入るくらい好きな曲ですね。こういう曲へのドラマの作り方にもやられます……。

塚地:僕はやっぱり「HIT」ですかね!ぞくぞくって鳥肌が立つほど盛り上がる要素が詰まってて……。かっこいいだけじゃなく、遊びも効いてて、SEVENTEENの良さが凝縮されている気がします。「MANSAE」はMVもパフォーマンスも楽しくて、つい踊りたくなる感じが最高ですよね!

レイジ:なんだか、岡村靖幸さんみたいなんですよね。岡村ちゃんのメロディーを作った後に歌詞を当てる作風がK-POPっぽいというか。K-POPにハマったのも、岡村ちゃんが好きだからなのかも。岡村ちゃんは、歌って踊って曲書いて楽器もやってっていう完璧な人なので、そのベクトルもK-POPに通ずるというか。K-POPも最強の天才じゃないとデビューできないじゃないですか。

塚地:確かに、岡村靖幸さんの曲に合わせて踊るK-POPアイドルの姿想像できますね!

レイジ:ですよね!SEVENTEENは特に合いそう!音色的な面では若干懐かしいから、今の人は聴きにくいかもしれないけど、K-POP好きな人には是非聴いて欲しい。最近のアルバムだと、「エチケット」かな。「少年サタデー」もハマると思う!

ーー『SONGS』(7月25日放送回)での仮の結婚式も、韓国バラエティーみたいなはちゃめちゃ感が最高でしたよね(笑)。

レイジ:その意味わからないシチュエーションとか、過剰な愛嬌もK-POPっぽいんですよね(笑)。

K-POPには、みんなで協力し合う寛容さがある

ーーポップスは勿論、楽曲面で言うとK-POPはヒップホップとの距離が近い様に感じます。WINNERのミノがラップバトル番組の『SHOW ME THE MONEY』に出たり、逆にHIPHOPを専門に学んで来た人たちがK-POPの世界に入ったり。

レイジ:だからK-POPって面白いんですよね。俺は既に根本が近いと思っていて、国土が狭いから、みんな友達という感覚がある。アングラになってくるとアイドルカルチャーと無縁だったりする人もいますけど、元を辿ればK-POPの研究生だった人もいるという。
ヒップホップの括りでも、超大物が地元の後輩で無名のラッパーをピックアップしたり、そういう地元愛や縦社会が確立されているから、みんなで1つになって世界取ろうぜみたいな意識が強いんですよね。事務所が違っても平気でミックスしてステージに立ってますし。

塚地:移籍も多いから、前はSMエンターテイメントの練習生でした、YGエンターテイメントの練習生でしたって普通に公言しますもんね!Wonder Girlsも、ヒョナが体調不良で脱退した後にユビンが入って、ヒョナは4Minuteで再び芸能界に舞い戻る。見たことのある子が突然違うグループでデビューするっていう広がり方が面白い!

レイジ:その辺の意識が、日本の抱え込むカルチャーと全然違いますよね!みんなで協力し合う寛容さがあるというか。アイドルだったとしても、作詞にゴリゴリのラッパーが入ったりするから世界に認められるし、クオリティーも高くなっているんですよね。

ーーなるほど、韓国の音楽的背景や教養が今のK-POPシーンに活きているんですね。そこにサンプリングなども合間って リスナーの域が広がっているという。

塚地:韓国は良いものを取り入れる恥ずかしさがない、潔さがあるからヒットするのかな。日本はオリジナル曲というのを意識してるけど、韓国は要所要所丸パクしてて、たまに発売禁止になったり(笑)。

レイジ:BTSがビルボードのメインシングルチャートで2週連続1位をとったし、もう少し経ったら海外の人がK-POPに憧れて、オーディションを受けにくることが普通になりそう。

K-POPアイドルへの愛が自分たちに返って来る

ーー因みに、K-POPアイドルに対するファンの愛は、性愛とはまた違ったものに感じます。お2人にとって、K-POPへの愛の形はどういったものなのでしょうか?

塚地:よく感じていたのは、それこそ少女時代や東方神起、KARA、2PMやBEASTがキテた時に僕はまんべんなくハマってたんですけど、周りの男性は女性グループにしか興味がないんですよ。僕が男性グループにハマっていると、みんなは「そっち系なの?」って思うみたいで。だけど恋愛的な目で見ているんじゃなくて、浅い言葉になっちゃうかもしれないけど、グループのスキルやパフォーマンスに元気をもらえるから好きなんですよね。

レイジ:LGBTQ的な面もK-POPファンに通じる気がして、そもそもK-POPアイドルへの愛をセクシャルマイノリティーに捉えられてしまうというか……。K-POP好きだって言いたいけど言えない人もいると思うんです。ロックが好きとは言えるけど、男性がK-POP好きって公言しにくい風潮はあるかも。そこが共有されると、一気に距離が縮まるんですけどね。

塚地:男性グループのライブを見に行っても、やっぱ圧倒的に女性ファンが多いんですよ。僕は一応芸人をやってるからマスクと帽子は被ってるんですけど、物販に並ぶと背格好だけで目立っちゃう。でもK-POPを好きでいると、出待ちして下さるファンの気持ちとかも、ちょっと分かりますよね。少しでも見れるなら何時間でも待っちゃう!

レイジ:確かにそうですよね!俺も規模感は違えど自分自身も表に立つ側の人間じゃないですか。その立場でK-POPアイドルを見ると、ファン目線に立てるんです。早く音源聴きたいなとか、MV早く公開されないかなってワクワクしている時に、OKAMOTO’Sに対してもそう思ってくれるファンがいるんだよなって思える。独特な愛の循環が生まれています。

塚地:自分たちに返って来ますよね。俺もここを考慮すべきかとか、こういうふうに見られるんだとか。

ーーお2人の発信によって、K-POP好きを公言できる方も増えていくかも知れませんよね!

塚地:少しでもそうなれたら嬉しいです!今までは1人で追っていたんですけど、こうしてK-POPの話が通じる感じが心地良すぎて……。K-POP好きの仲間が増えるの、楽しいです。一緒に番組を見ながら語れたら最高やろうな〜!

レイジ:またK-POPのことについて語りましょう。うちでSEVENTEEN会もやりましょう!メンバーも覚えたいので、教えてください!

Photographer:Maho Korogi
Interview:Ayaka Yoshimura
Edit&Text:苫とり子(tomatorico)

【塚地武雅 出演情報】

舞台「あなたと作る〜etude The 美4」
⚠︎配信限定

▼10/21(水) 19:00開演

秋元才加×寺脇康文・塚地武雅

▼10/23(金) 19:00開演

内田真礼×寺脇康文・塚地武雅

▼10/24(土)
14:00開演

早川聖来(乃木坂46)×寺脇康文・塚地武雅

19:00開演

山口乃々華(E-girls)×寺脇康文・塚地武雅

※全公演 piano 河内 肇

HP:https://www.tbs.co.jp/event/etudebi4/

【OKAMOTO’S リリース情報】

EP 「Welcome My Friend」

2020年8月26日(水) リリース

-Track-
1.Welcome My Friend
※「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」エンディング・テーマ
2.THE BEAR
3.Riot
4.Misty
5.MOTEL
6.History
※映画「十二単衣を来た悪魔」主題歌(11.6公開)

特設サイト:https://www.okamotos.net/special/wmf/

【プロフィール】

塚地武雅

お笑いコンビ「ドランクドラゴン」。バラエティに出演する傍ら、2003年頃から俳優としても注目を集める。2006年には、映画『間宮兄弟』で『第30回 日本アカデミー賞』新人俳優賞』『第49回 ブルーリボン賞』新人賞などの賞を受賞。多方面で活躍中。

HP:http://www.p-jinriki.com/talent/drunkdragon/

オカモトレイジ

1991年生まれ、東京都出身。中学校の同級生で結成された4人組ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。
2010年CDデビュー。デビュー当時は年間平均100本を超えるライブを展開し、海外公演等も積極的に実施。幅広い音楽的素養を生かし、DJとしても活動中。さらにファッションモデルとしての活動やMVのプロデュース、また、自身でエキシビジョンを手がけるなど、クロスジャンルな活躍で現代のカルチャーシーンを牽引。

4月から全国ツアー「OKAMOTO’S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019″BOY”」を敢行し、
6月27日(木)にはOKAMOTO’S史上“最初で最後”の日本武道館ワンマンを開催。
2020年4月15日には初のベストアルバム「10’S BEST」、同年8月26日にはEP「Welcome My Friend」をリリースするなど、ますます加速を続け精力的に活動を続けている。

SonyMusicLabels HP : http://www.okamotos.net/