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BTSが、2020年10月17日付の米ビルボード・ソーシャル・チャート“Social 50”で首位をキープし、同チャートのおよそ10年の歴史で初めて首位獲得数200週を達成したアーティストとなった。なおBTSは、2017年7月29日付チャート以降No.1を保持している。

“Social 50”は、音楽分析会社ネクスト・ビッグ・サウンドが追跡したデータに基づき、Facebook/Twitter/YouTube/Wikipediaで最も人気のあるアーティストをランク付けしたチャートで、週ごとのフレンド/ファン/フォロワー追加数と、ページ・アクセス数とエンゲージメント数から算出されている。最新チャート集計週は、10月8日が最終日。

ネクスト・ビッグ・サウンドによると、今週は多くのSNS指標において数字が増加したことでBTSは首位をキープしており、中でもTwitterのメンション数は28%増の1,980万回、ツイートに対するリアクションは19%増の630万回となっている。ジョーシュ685とジェイソン・デルーロによる「SavageLove(サヴェージ・ラブ)」BTSリミックスのリリース効果により、SNS上での人気が高まったことが増加の要因となっている。

BTSは、すでに発表済みの10月17日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で、1位に前述の「SavageLove(サヴェージ・ラブ)」と2位に最新シングル「Dynamte」をランクインさせており、1、2フィニッシュを飾っている。

21世紀のビートルズともうたわれるBTSだが、メンバー個々の人気やワールドミュージック要素満載な楽曲だけでなく、そのメッセージ性も注目を集めている。

前作「MAP OF THE SOUL : PERSONA」では、ユング心理学をコンセプトに置き、アイドルの宿命的存在価値を糾弾。これもBTS効果か、カナダ人ユング派分析家マレイ・スタイン氏が1998年に著した心理学書『ユング 心の地図』は、「MAP OF THE SOUL : PERSONA」リリース後22年越しに完売を記録したと言う。同作イントロ曲「PERSONA」では、社会の“アイドル像”とBTSメンバーの内包のギャップがセンセーショナルに表現されており、未だ記憶に明るい人々も多いと思う。

他サウジアラビア初の海外アーティスト公演では、男尊女卑的価値観の残る現地の女性に“LOVE YOURSELF”というメッセージで新たな価値観を提案&現地ではかなりの深い感銘があったとか。(BigHITとCJ ENMが合同で行うアイドル育成プロジェクト「I-LAND(アイランド)」にBTSが出演した際も、RMが“LOVE YOUR SELF”と説いていた。)

米ビルボード・ソーシャル・チャートでの首位獲得然り、彼らの活躍を一種のムーブメントとして消化するのは甚だナンセンスだろう。SNSでの注目度の高さは、音楽性だけでなくBTSという存在意義によるファンの能動的な解釈が最もな所以なのだ。

そもそも、BTS筆頭にK-POPアーティストのワールドミュージック化が進み、アジアカルチャーへの世界が寛容になったようにも思う。88risingはじめマーケットを自国又はアジアに絞らないプロモーションや制作は、BTSらK-POPの成功例が実を結んだのかもしれない。各国のチャートを見ても日本のリスナーの柔軟性は比較的欠けるものがあるが……。揺らがないマーケットに追随するシーンの変化は、BTSの活躍と共に日本も追って欲しい。