【もっと頑張るレイジさん #2】オカモトレイジ(OKAMOTO’S)が唸る至高のソシペンCYYYYYWHITE が登場「アーティストとの距離感を意識したい」

K-POPを愛して止まないオカモトレイジ(OKAMOTO’S)がゲストと共にK-POPを語る連載企画。第2回目はオカモトレイジのK-POP仲間でもある、DJのICYYYYYWHITEが登場。彼女が溺愛する少女時代の魅力や、海外遠征でのエピソード、ファンとアーティストの健全な関係性を伺った。

ーー第2回目は、レイジさんのK-POP仲間でもあるICYYYYYWHITEさんがゲストにいらっしゃりました。お2人はDJイベントで出会われたんですよね。

ICYYYYYWHITE(以下 ICY):そうなんですよ!たしか楽屋でK-POPの話になったんですよね。それでRed Velvetが好きと伺って。

オカモトレイジ(以下 レイジ):そうそう!ICYYYYYWHITEちゃんは僕のK-POP友達の中では、かなり早い段階で仲良くなったうちのひとりです。

少女時代のティファニーが挨拶してくれた

ーーICYYYYYWHITEさんは少女時代のファンということですが……。

レイジ:ICYYYYYWHITEちゃんは、もうレジェンド感あるよね(笑)。イベントやライブはもちろんだけど、頻繁に韓国遠征したり、メンバーが来日したら空港まで会いに行ったり。ICYYYYYWHITEちゃんよりすごい人いるの?ってくらい。

ICY:まだまだ上はいますよ〜。特に韓国の方はやっぱり熱量がすごいですね。

レイジ:実際に少女時代を間近で見ると、やっぱり凄いのかな?

ICY:そうですね。やっぱり少女時代は、他のアイドルと比べてもかなり芸能人のオーラを感じますよね。でも、“スター!”って感じなのに意外とコミカルなところが彼女たちの魅力なんですよ。女版SUPER JUNIORみたいな感じなのかな。アイドルをやっている時と、普段とのギャップに更にハマります。

レイジ:俺がハマった時は、もうすでにレジェンドだった……。

ICY:そう、それこそレジェンドですね。あまりにも完璧なスターだから、メンバー同士もギスギスしてるのかなって思うじゃないですか、でも実際はめちゃくちゃ仲がいい。リアリティ番組を見ると、すごくおちゃらけた人たちだなって思います。サイン会やイベントで直接会う時もすごく楽しくお話しできるんです。

レイジ:これまで少女時代に会った中で、印象に残っていることはある?

ICY:仁川国際空港でティファニーから挨拶された時ですかね!たまたまティファニーとすれ違って「あ、アニョハセヨ〜」って挨拶してくれたんです!それまでも、もしかしたら覚えてくれてるのかな?って思ってはいたんですけど、それで確信に変わりました……。

レイジ:それ凄いな〜!ステージに立つ側からしても、いつもライブに来てくれる人は、やっぱり分かるよね。ICYYYYYWHITEちゃんのような安心感のあるファンだと、コミュニケーションも取りやすいと思う。

ICY:時々、かなりフランクにタメ口で話しかけたりするファンもいるんです。その人からみれば、自分の推しとめちゃくちゃ仲が良いつもりなんですよ。だけどアーティスト側はそんなに親しげに話しているわけじゃなくて、そこに温度差がある。そういうアーティストとの距離感は自分も常に気をつけていますね。

ーーレイジさんはSNSでもファンの方々と交流されていますが、ファンとのコミュニケーションの距離感について如何でしょうか?

レイジ:表情や視線で安心できるファンか、そうじゃないファンかは分かりますね。前者で印象的な方がいて、昔から応援してくれている男性のファンの方と以前レコード屋さんでばったり遭遇したことがあるんですよ。その時俺たちは2時間くらいレコードを見てたんだけど、その間邪魔にならないよう外で待っててくれて、終わった時に「サインもらえますか?」って。長く待たせちゃって申し訳無かったけど、そういう気遣いのできるファンは大切にしたいなって思います。

ICY:少女時代のみんなもそう思ってくれてたら嬉しいなあ。また来てるなって思われてるかもしれないけど(笑)。

レイジ:でも毎回来てても、安心感のあるファンはいるよ。そのレコード屋で会った彼も何年もライブに通ってくれるんだけど、その方の座席がどんどん後ろの方に移動していくのがエモいんだよね(笑)。

ICY:それは何でエモいんですか?

レイジ:俺たちも昔は大騒ぎできるような曲をやっていて、その頃は彼も最前列でわ〜!って叫んでくれてたんだけど、落ち着いた曲をやるようになってからは、後ろの方でニコニコしながらいい感じで聴いてくれてて。そういう落ち着き方とかを見ると、同じように歳を取ってるんだなって感動する。ライブで彼に会えるんだなって勝手に信頼しちゃっているし(笑)。10年アーティストやっているからこそ、気づけたファンとの交流のあり方っていうのかな。

色んな人種や世代のファンが集まる海外遠征はアガる

ーーICYYYYYWHITEさんが少女時代にハマったのはいつ頃ですか?また、ハマったきっかけは?

ICY:K-POPはずっと好きだったんですけど、本人たちに直接会いに行くようになったのは5年くらいかな。それまでは2NE1が好きだったんですけど、解散しちゃって。悲しいけど時間ができたので、少女時代を追っかけるようになりました。

レイジ:最初は海外遠征とか不安じゃなかった?未知の世界だから凄く気になる。

ICY:海外遠征をするようになる前から韓国語を勉強してたんですよ。言語的な不自由が無かったので、動きやすかったかな。

レイジ:韓国語わかるようになりたいな〜。そしたらまた違った視点でメンバーのこと見れるもんね。字幕より人柄が分かりそう。

ICY:そうなんです。やっぱりリアリティ番組を見てると、特にメンバーの性格がわかる。それで余計ハマっちゃうんですよね。

ーーアクティブに海外のアーティストを応援する、ICYYYYYWHITEさんの原動力とは?

ICY:アドレナリンが出るんですよ。周りのファンの熱気を感じるんだと思います。海外に遠征すると、本当に色んな国からファンが集まってて。色んな人種、色んな世代、子供を連れている人から白髪の生えたおじいちゃんまで、普段は関わることのない人たちが同じ目的で集まって、そこにもワクワクするんです。

レイジ:やっぱり、ライブに行くとファンの歓声で泣いちゃうよね。同じ方向を向いて、同じものに感動している感じ。岡村ちゃん(岡村靖幸)も、本人に何度も会ったことあるし、LINEでやり取りもしてるけど、未だにライブに行くとちょー好きだって実感して泣いちゃう。そういうのに近い感覚なのかな。

ーーそれでは改めて、少女時代の魅力とは何でしょうか?

ICY:なかなか少女時代みたいにメンバー個人個人の名前が、国民的に知られているグループって無いと思うんですよ。女優もやってるし、ソロでも売れてる子がいる。よく「少女時代の人気を日本で例えるなら?」って聞かれるんですけど、難しいんですよね。認知度でいうと、嵐かな?とか……。

レイジ:あとは現役時代のSMAPとか。アイドルだけど芸能人、芸能人だけどアイドルみたいな。うまく言えないけど……。

ICY:パフォーマンスをしている時は本当にアイドルの顔なんですよ。だけど、未だにサイン会を開いてくれる。それってなかなか味わえないことですよね。嵐がサイン会を開いたらって考えると凄くないですか?

レイジ:因みに、サイン会ってどんな感じなのかな?人が押し寄せてパニックになったり?

ICY:サイン会は、公開と非公開の2つがあるんですよ。非公開の場合は当選した人しか会場に入れない。公開はショッピングモールとかでやるんですけど、当選した人はそれ用の席があって、当選しなかった人もサイン会の様子を見ることができたり、写真を撮りに来る“マスター”と呼ばれる人も集まって来たりします。やっぱり公開のサイン会は、ファン以外も注目するからパニックになりますね。

レイジ:大体1人何分くらい喋れるの?

ICY:メンバー1人に対して1分くらいは喋れます!ただ自分のサインをもらったら終わりではなく、イベントの冒頭はメンバーが登場して挨拶するし、他の人のやりとりも見て、最後の挨拶までがワンセット。距離も近くて、そこでプレゼントを渡したり、ちょっと会話したり。もはや目的はサインじゃないのかも。

レイジ:すごいな〜!目の前でサイン書いてもらうって……。推しが目の前にいて話せるって、想像しただけでニヤケが止まらないもん(笑)。

ルールを守らなくて損するのはファン自身

レイジ:これからK-POPにハマる人に伝授するマナーや、これだけはやっちゃいけないことってあるかな?

ICY:やっぱり、何をしても良いって思わないことかな。超えちゃいけないラインを自分で理解することは大事ですね。ファンがルールを守らなかったことで、禁止になったことも多いんですよ。

レイジ:そうなんだ。実際はルール違反もあるってことだよね。

ICY:ありますね。やっぱりルールを守らなくて損するのはファン自身ですから。番組観覧って撮影は絶対に禁止なんですけど、もしその時撮影した外国人がいたとしたら、そのグループは外国人という括りでファンの参加が禁止になることもあるんです。だからとにかくルールを守ることは絶対。会える機会が減ったら悲しいので……。

レイジ:外国人枠があるんだ!

ICY:そうなんです!今は韓国で開催されるイベントやサイン会など、日本人でも応募しやすくなりましたよ。ただ、サイン会って当選発表が1週間前なんです。中には当選発表が前日だったりして。そういう時は当欠がわからないまま韓国にいなきゃいけないので、大変ですね(笑)。でも、私は落選したことが無いんです。

レイジ:それって、強運の持ち主ってこと?それとも相当積んでるってこと(笑)?

ICY:積んでます(笑)。外れて全部パーになるくらいだったらって思っちゃいます。

聴く度に大切にしなきゃって思える曲

ICY:レイジさんがK-POPにハマる前って、少女時代の曲や特定のメンバーを知ってましたか?

レイジ:『Gee』と『Run Devil Run』はめちゃくちゃかっこいいなと思って買ったよ!メンバーで覚えてたのは、ティファニーとジェシカかな。ICYYYYYWHITEちゃんの一押し曲はある?

ICY:音楽性云々でなく単純にファンとして、『그 여름(クヨルム)』って曲が好きですね。この曲はデビュー9周年記念日にリリースされた曲で、スヨンが歌詞を書いてるんです。多分ファンへのメッセージとして書かれているんですけど、同時にファンから見た少女時代でもあるような気がするんですよ。だから、聴くたびに大切にしなきゃって思える曲なんです。

レイジ:少女時代って凄いレジェンドの印象があるけど、意外と同い年だったり年下だったりするんだよね。ハマったばかりだから追いきれてないけど、少女時代が売れた頃ってすごかったよね。SUPER JUNIORとか東方神起とかも。

ICY:見返すといい時代だったなって思います。今でいうレジェンド達が同じテレビ番組に出てたりしてたんですもんね。

レイジ:そうそう!その時代にハマってた人が羨ましいのは、何より日本のテレビで彼らを見れたこと。

ICY:他にも超新星とか、日本で人気だったグループもいましたよね。日本発信で人気になっていくグループもいて、盛り上がり方が楽しかったな。

スポーツチームを応援する感覚に近い

ーー因みに、グループの活動休止や解散に対しては、どう向き合っていらっしゃいますか?

ICY:正直、2NE1が解散した時はしばらく人間不信になりました。あの時間はなんだったんだろうって、1年くらいは曲も聴けなかったです。突然通ってた場所がなくなる、みたいな感じで。あと韓国グループって気持ちの良い解散ってほぼないので、二度会えないんじゃないかって絶望しちゃいます。

レイジ:2NE1はどんな感じで解散したの?

ICY:2NE1ってしばらく活動していなかった時期があったんですよ。だから解散する前にカムバのニュースが出たりしてて、ファンも待ってたんです。でも結局解散で、余計に辛かったですね。

レイジ:解散するまでの期間がグラデーションになってたんだね。ちなみに男性グループにはハマった事はあるの?

ICY:やっぱり会った時の感動が、女性グループの方が大きいんです。アイドルっぽいというか。

レイジ:わかる!男の子は素の感じが出るよね。同性だからかもしれないけど親近感湧くし、普通に仲良くなれそうだなって思うけど、女の子たちは太刀打ちできない感じがする。

ICY:それと同じように、女の子の方が感情移入するんだと思います。化粧品の話をしたりできるので、楽しいですよ。でも、彼女になりたいって感情は違うんですよね。よく女性が好きなんだねって言われるけど、そういう目で見てるわけでもなくて、スポーツチームを応援している感じに近いんですよ。

レイジ:あ〜なるほど。やっぱり韓国のアイドルにはアスリート感があるよね。だから日本でいう羽生結弦さんや浅田真央さんに近い気がする。あの国民的な存在感と応援のされ方とか、日の丸背負ってる感じがK-POPアイドルの熱量に近い。

ICY:そうそう。例えば、大谷翔平さんを応援するためにロサンゼルスに行くって言うと、そこまで驚かないじゃないですか。

レイジ:日本代表の試合とか、オリンピックも何万円とか出して見に行ってるし。その例え、めちゃくちゃ腑に落ちる!海外までアイドル追っかけると凄い人って思われがちだけど、応援してるチームのサポーターって思えば不思議じゃない気がする。

ICY:もちろんコミュニケーションを取れることも特典としてはあるけど、応援することが一番の目的ですからね!

レイジ:最後に聞きたいんだけど、ICYYYYYWHITEちゃんの中で、ティファニーとの理想のお別れの仕方ってあるのかな?

ICY:できたら一生応援したいですね……。

レイジ:自分が結婚したり出産したりしても応援し続けたいと。

ICY:むしろ報告に行きたいですね!それに向こうの報告もいつか聞きたいです。単純に悲しい終わり方じゃなければ、理想の形は沢山あるかな。でも、やっぱりずっと応援させてほしいですね!

【ICYYYYYWHITE】

DJとして2015年より渋谷を中心に活動開始。
HIP HOP・R&Bを中心にした選曲を得意とする。
近年はK-HIPHOP ARTISTをFeatureするPARTYに多数出演し、韓国のARTIST達とも交流が深い。

Instagram:https://www.instagram.com/xxastrogirlxx/
Soundcloud:https://soundcloud.com/icyyyyywhite

【オカモトレイジ】

1991年生まれ、東京都出身。中学校の同級生で結成された4人組ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。
2010年CDデビュー。デビュー当時は年間平均100本を超えるライブを展開し、海外公演等も積極的に実施。幅広い音楽的素養を生かし、DJとしても活動中。さらにファッションモデルとしての活動やMVのプロデュース、また、自身でエキシビジョンを手がけるなど、クロスジャンルな活躍で現代のカルチャーシーンを牽引。

4月から全国ツアー「OKAMOTO’S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019″BOY”」を敢行し、
6月27日(木)にはOKAMOTO’S史上“最初で最後”の日本武道館ワンマンを開催。
2020年4月15日には初のベストアルバム「10’S BEST」、同年8月26日にはEP「Welcome My Friend」をリリースするなど、ますます加速を続け精力的に活動を続けている。

SonyMusicLabels HP : http://www.okamotos.net/