POSTED ON 2020年12月28日 1 MINUTE READ BY Ayaka Yoshimura
K-POPを愛して止まないオカモトレイジ(OKAMOTO’S)がゲストと共にK-POPを語る連載企画。第3回目はオカモトレイジのK-POP仲間であるカイノさん、イリサワさんが登場。
強力な助っ人が登場し、第3回目にして連載タイトルが遂に決定。今年ラストの本企画、3人の軽快な会話のラリーから2020年ベストMV発表まで、K-POPを隅々まで堪能して欲しい。
ーーK-POP対談企画第3回目は、レイジさんのご友人、カイノさんとイリサワさんにお越し頂きました。まずは皆さんが出会ったきっかけを教えてください。
オカモトレイジ(以下、レイジ):初めて会ったのは、イベントだよね。その時たまたま高校時代の後輩とばったり会って、その後輩から紹介されたのがカイノだった。
カイノ:もう2年前かな?私はレイジくんの高校の後輩の、さらに大学の後輩で。
イリサワ:そして私がカイノさんの大学の後輩です(笑)。
ーー芋づる式で繋がったのですね !普段、どのようなK-POP活動をされているのでしょう?
レイジ:前にみんなで新大久保に行ったりしたよね。他にもカラオケに行ったり、ライブを一緒に観に行ったり。
カイノ:特にカラオケが多くて、それぞれ十八番を披露したり(笑)。レイジくんは、BIGBANGの『BANG BANG BANG』を1人で5人分歌ってました。私はBLACKPINKとBTSのモノマネを練習してます。
イリサワ:みんな1人で全員分のフレーズを歌えるんですよね。私は、本気でラップしたい!という衝動で、TEAM B(iKON)の『Climax』を高校時代ずっと練習して温めたんですよ。それで、初めてレイジさん達に披露したら、みんなが感動してくれて。
レイジ:全部韓国語をマスターしていて、アカペラの部分も完璧なんですよ(笑)。
ーーお2人から見たレイジさんの印象は如何でしょうか?
カイノ:“そのまま”って感じです。フラットで、誰に対しても同じテンションで話してくれる。有名な方にも「この人はカイノさんです」って純粋に紹介してくれたり。ステータスではなく人を人として見てる感じですよね。
イリサワ:私が「色んなK-POPに関する音楽を聴きたい」ってちらっと話したら、レイジさんがK-POPのサンプリング元を色々送ってくださって。MP3でオススメの曲をまとめた「BLACKPINKエッセンス」とか「SMエッセンス」「YGエッセンス」とかを全部。その時、なんでこんな一般人に送ってくれるんだろうって思いました(笑)。
ーーレイジさんが今回K-POP対談のタイトルを決めるにあたり、お2人を呼ばれた理由を教えてください。
レイジ:この2人はクリエイティビティが半端ないんですよ。架空のアイドルのロゴやスローガン、うちわ、自分たちで色んなものを作り出しちゃうんです。
イリサワ:レイジさんのうちわも作りました(笑)。身内ネタではあるのですが、友人をコラージュしたCDやトレカも作って、それに記載しているQRコードを読み込むと音源がダウンロードできるんです。因みにその音源はレイジさんが作ってくれました。
レイジ:Nizi Projectで流れていた『Baby I’m a star』がまだ発売前だったので、耳コピして自分で演奏してインストを作ったんですよ。それでみんな声入れたいでしょ?って、カイノとかに歌入れしてもらいました。
イリサワ:他にもLINEスタンプだったり、とにかく自分たちで作る文化がありますね。最近はダンススタジオにも通ってます。プデュが好きすぎて、練習生と同じ気持ちを味わいたいという謎の感情から始めました(笑)。
レイジ:楽しいし、みんな健康だね(笑)。
カイノ:本当に友達と遊ぶためだけに作っているものですからね(笑)。
レイジ:それがまじで最高なんですよ。そのアイデアとユーモアがタイトルを決めるときに必要だなと思って、今回2人を選びました。
ーータイトルに取り入れたいエッセンス、何かありますか?
レイジ:くだらない意味のタイトルが良いですね。たしか「ハナドゥル性が高い」とかもあったよね。「ハナドゥルセ」って「いっせいのーせ」みたいな意味なんですけど、それを文字って「ハナドゥル性が高い」。
イリサワ:LINEで送り合う、くだらない冗談みたいな感じですよね(笑)。普通に会話してる時に、レイジさんがよく「ハナドゥル性が高い」って送ってくるんです。「関ジャニエル」とかも(笑)。後は「#スンリとタメ」も個人的に湧いたワードです(笑)。
レイジ:そうそう。俺も2010年デビュー組だから、年表で見るとかなりいにしえなの。改めて「#スンリとタメ」はかなり面白いな(笑)。「オカモトレイジのハナドゥル性」「レッツハナドゥル性」……。「マンセー」、「マンセー皮膚炎」……。まじで韓国語最高だな(笑)。
カイノ:あと、アイドルのコメントとか、オーディション番組に出てくる練習生とかが「もっと頑張る私になります」っていうフレーズをよく使うんです。直訳すると変だけど、韓国語だと普通の言葉なんですよね。
レイジ:「もっと頑張るレイジなります」それいいね!
ーー韓国語を日本語で表現するのも面白いですね。「オカモトレイジのハナドゥル性が高い」「もっと頑張るレイジになります」がK-POP対談タイトルの有力候補ですかね?
レイジ:ですね!あとは「オカモトレイジのサセンでさーせん」、「奥さん芸能人」も良いな。「オカモトレイジの奥さん芸能人」(笑)。
イリサワ:全然関係ないけど(笑)。
レイジ:韓国の番組タイトルも良いよね。『知ってるお兄さん』とか……。
カイノ:「知ってるレイジさん」可愛い。K-POPに詳しそうな感じがする。
レイジ:そもそも『知ってるお兄さん』はどういう番組なの?
カイノ:SUPER JUNIORのヒチョルも出演してる、学校のクラスがテーマのバラエティ番組です。ヒチョルや芸人さんがいるクラスに、ゲストが転校生として登場するんです。それで自己紹介したり、仲良くなるためにゲームをしたりする。「お前ら今日からよろしくな」みたいな感じで、若い子たちが名物芸人やヒチョルとタメ口で話していくんですよ。
レイジ:韓国語が分かったらもっと楽しそう。でも「もっと頑張るレイジさん」は韓国の番組タイトルっぽいし、ハイブリット感があっていいな。まんま番組タイトルをパロっただけではなくて、オリジナリティもある。
ーーでは、「もっと頑張るレイジさん」に決定しましょうか!
レイジ:はい!嬉しいな〜。3人じゃないと導き出せなかったと思う!
ーーカイノさんとイリサワさんが「もっと頑張るレイジさん」に求めるものとは?
イリサワ:音楽性や人物像だったり、色々な面からK-POPを探求していくの、面白そうですよね。
カイノ:もっとK-POPを、音楽やファッション、ビジネス、様々な角度から紐解いて欲しいですね!そしたら「もっと頑張る」感じを出せるんじゃないかな。
ーータイトル決めに集結頂いたK-POP精鋭お2人との対談が、今年最後の公開となるので……。2020年印象に残ったMVを2つずつ紹介して頂きたいです!
◆ NCT U『Make A Wish (Birthday Song)』
イリサワ:じゃあ、まずは私から。1つ目はNCT Uの『Make A Wish』です!
カイノ:あ〜〜!やっぱり外せないよね!
イリサワ:久々にK-POPで最高!って思った楽曲です。これぞSMエンターテインメント!って感じで、魅力満載。私がK-POPにハマったのは、SHINeeの『JULIETTE』がきっかけで、当時沼にハマって行った感じを『Make A Wish』で久しぶりに思い出したんです。
ーーSHINeeにハマった時の気持ちが蘇ったと。
イリサワ:そうなんです。特に好きなのが、ルーカスがシャンデリアに乗ってぐるぐる回るところ。彼はとにかくスタイルと顔がいいので、K-POPに馴染みのない人も注目してほしいです。
◆BLACKPINK『How You Like That』
レイジ:俺はBLACKPINKの『How You Like That』かな。最近、ロゼとジスの人気が凄くない?最初の頃は、みんなリサとジェニしか把握していない感じだったけど、今はそれ以外の2人の方が人気出てきてる。どんどん可愛くなっていくよね。
ーー今年はBLACKPINKのドキュメンタリー『BLACKPINK ~ライトアップ・ザ・スカイ~』もNetflixで公開されましたよね。特にリサのオーディション場面が良かったです。
レイジ:ビジュアルの良さが女版ルーカスみたいな、無敵ですよね?それに、知性もあるんだよね、可愛すぎるでしょ……。BLACKPINKで言うと『Lovesick Girls』も最高だったな。もう最強だよね。
◆WINNER『뜸(Hold)』
カイノ:今年最も再生した、WINNERの『뜸(Hold)』にします。レイジくんとイリサワは音楽性や映像のカッコ良さで選んでいるけど、私はただのアイドルオタクで(笑)。そんな私から見て、すごく良かったMVです。
レイジ:これも最高のMVだよね!
カイノ:冒頭がまず良い。MV公開前のティザーで、ビートルズみたいな雰囲気の写真が公開されてたのですが、そのコンセプトがMVの最初のワンシーンに活かされていて……。これはアイドルオタクみんな好きでしょって感じ!
レイジ:みんなお兄ちゃんっていう設定なのかな?
カイノ:そう、WINNERの4人がお兄ちゃんとして登場するんです。妹に彼氏が出来て、どんな男なのか彼らが気にするストーリーなんですけど、妄想が膨らみますよね(笑)。
ーー具体的にどこがアイドルオタクに刺さるのでしょうか?
カイノ:みんな良い顔してるんですよ。満面の笑みでラインダンスを踊るシーンが最高ですよ。WINNERって割と中堅なのに、この笑顔!逆にここまで来たからふざけられるというか、新人アイドルの愛嬌とはまた違う魅力があるんです。
◆SUPER JUNIOR『The Melody』
カイノ:もう1つは、SUPER JUNIORの『The Melody』。これは元スジュ(SUPER JUNIOR)ファンのイリサワに捧げます(笑)。K-POPオタクからしたら、最高のMVです。
イリサワ:最高!今年スジュはデビュー15周年なんです。15年間の軌跡を振り返る曲で、要所に過去写真が出てくるんですよ。元々スジュのファンだったので泣けますね。
レイジ:元彼を思い出す感じだよね。
◆TOMORROW X TOGETHER『We Lost The Summer』
イリサワ:私が良かったと思うMVの2つ目は、TOMORROW X TOGETHERの『We Lost The Summer』です。この映像を見た時に、スピードが早いなと思いました。
ーーどのような点で“早い”と感じたのでしょうか?
イリサワ:コロナ禍中の曲なのですが、「前向きに頑張ろう」ではなく「今の状況辛いよね」っていう率直な気持ちを歌っているんです。MVもマスクを着けてる様子や、ZOOM越しに踊っている姿が映るんです。まだ今年の出来事なのに、それを反映するのが早いなって。
カイノ:頑張ろう!みたいな馴れ合い感がなくて良いよね。
◆Jessi『NUNU NANA』
レイジ:最後に、俺はM2(MnetのYouTubeチャンネル)に上がったJessiの『NUNU NANA』のリレーダンス動画かな。バックで踊るキム・ジヒャンっていうダンサーがめちゃくちゃ可愛いんだよね。
イリサワ:バックダンサーのリレーダンスって、面白いですよね。
レイジ:そうそう、俺は基本的にみんなリレーダンスやるべきって思ってる(笑)。
ーー皆さんのベストMVが出揃いましたが、最後に2020年のK-POPシーン、如何でしたか?オフラインのライブ開催制限やNiziUなど日本でのK-POPの盛り上がりなど、様々なトピックがありましたが……。
イリサワ:2020年はずっとK-POPを聴いていた気がします。2019年は全く聴かない時期もあったのですが、今年は特に心に刺さる作品も多くて。
カイノ:K-POPは勿論、『愛の不時着』や『梨泰院クラス』などドラマも流行りましたよね。
レイジ:たしかに。そう思うと、今年は韓国のムーブメントが凄かったね。
カイノ:まさか餅ゴリ(J.Y. Park)がスッキリで歌う日が来るとは……!虹プロにハマった人がその流れで、I-LANDなど他のオーディション番組に興味持ってくれたり。
レイジ:そういう意味でK-POP好きが増えた1年だったと思います。でも、東方神起やBoAの頃みたいに、もっと日本の音楽番組とかバラティにも出てほしいよね。
カイノ:東方神起がしゃべくり007に出演していた時代もありましたよね〜!
イリサワ:K-POPに興味が無かった友達から「このMVがやばい」とか送られて来るようになったし、今年は本当にK-POPへの関心が凄いなと実感しています。
カイノ:私も友達からオススメの韓国ドラマやK-POPを教えてって言われるのが増えたかな。でも、コロナ禍でK-POPアーティストが来日する機会が無く、現場には全然足を運べなかったですね。
レイジ:早くK-POPアイドルのステージ、リアルで見たいよね。それまでに、カイノとイリサワのオリジナルなK-POPの楽しみ方を試してみても良いかもなあ。
【オカモトレイジ(OKAMOTO’S)】
1991年生まれ、東京都出身。中学校の同級生で結成された4人組ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。
2010年CDデビュー。デビュー当時は年間平均100本を超えるライブを展開し、海外公演等も積極的に実施。
幅広い音楽的素養を生かし、DJとしても活動中。
さらにファッションモデルとしての活動やMVのプロデュース、また、自身でエキシビジョンを手がけるなど、クロスジャンルな活躍で現代のカルチャーシーンを牽引。
2019年には10周年イヤーを迎え、全国20か所21公演を廻る全国ツアー「OKAMOTO’S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019 “BOY”」を行い、6月27日のファイナルは初の日本武道館公演を敢行し大成功を収める。その後、初の中国ワンマンツアーを北京と上海で行い両会場ともSOLD OUT。
2020年4月には、初のベストアルバム「10’S BEST」をリリースし、8月にはフジテレビ“ノイタミナ”ほか各局にて放送されたTVアニメ「富豪刑事Balance:UNLIMITED」エンディング・テーマ「Welcome My Friend」や11月公開の映画「十二単衣を着た悪魔」主題歌「History」などを含むEPをリリース。さらに、テレビ東京ドラマ25枠の2021年1月期にて2作品連続で楽曲を担当するなど、ますます加速を続け精力的に活動を続けている。
2021年2月より東京、神戸、名古屋の3か所4公演にてホールツアー「90’S TOKYO BOYS IN HALL ~爆笑ストイックライヴ~」を開催。
Label : Sony Music Labels
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