【21Questions】レトロタッチなファッションデザイナーGeorge Keburiaが、多くのファッショニスタ達を夢中にさせる魅力とは?

今回は、ファッションデザイナー、George Keburiaさんへ聞いた21の質問を紹介。アンダーグラウンドなデザインに執着を見せる、27歳のファッションデザイナー。そんな彼がLagy GagaやSolange、Kourtney Kardashianなど多くのアーティストやファッショニスタ達を夢中にさせている魅力とはどんなものだろうか。

Q1:お名前を教えてください。

George Keburia(ジョージ・ケブリア)

Q2:何歳ですか?

27歳です。

Q3:出身はどこですか?

ジョージア州のトビリシ出身です。素晴らしい世界遺産やフレンドリーな人がたくさんいたり何世紀もの長い歴史のある、活気があり、美しい街です。

Q4:トビリシはどんな街ですか?

トビリシは波乱な過去と野心的な未来が共存し、完璧なコントラストを作り出しています。トリビシのなどの古くからある石畳が続く道やアールヌーボーの建物などがあって、その中のいくつかは完璧に修復されていたり、廃墟状態になっていたりと、建築物もこの街の僕が好きな物の一つです。また正教と旧ソビエトが入り組んだ建築物が、近代的な建築と隣接していたり。

クラブシーンもとても発展していて、いくつかアンダーグラウンドで大きなクラブがあります。その中の一つである【Bassiani】は良くベルリンにある【Berghain】と比較されますね。この街には、見るべきことや面白いことがたくさんあるので、僕はここのずっと住み続けています。

Q5:普段は何をしていますか?

自分のブランド【George Keburia】のデザイナーです。ファッション業界で成功することが僕の主な目標で、そこに集中しています。その他は、旅をしながら、新しい場所や文化を探検する事が大好きですね。

Q6:ファッションデザインを始めたのはいつからですか?

いつからファッションの世界にのめり込んだかはあまり覚えていませんが、幼い頃から常にデザインには興味があって、スケッチを描いたり、母のファッション雑誌を読んだりしていました。2010年にトビリシで行われた新人デザイナーコンテストで優勝したことがきっかけで、逸早くデザイナーとしてのキャリアへの最初のステップに繋がったのだと思います。

 

 

Fall 2017

Q7:ファッションデザインに関しては、独学とお聞きしたのですが。

そうですね。自発的に独学でキャリアを積んで行こうと思いました。その頃は、まだ僕の両親はファッションデザイナーは職業として食べていけるか信じられなかったみたいです。ファッションの道に僕が進めば、失敗に終わるのではないかととても心配されました。彼らを信じて、僕はビジネスマネジメントを学び始めました。でも、後に大学を辞めてデザイナーになることに決めました。自分の間違いでファッションデザインを勉強し始めましたが、あの時の経験が今の僕に繋がっているのだと思いますね。

Q8:日々、どういったことから影響を受けますか?

どういったことにと特定することは難しいですが、毎日様々な状況や分野から影響を受けます。

Q9:何度も葛藤があり、ファッションデザイナーとして成功するために着々と階段を登っているGeorgeさんですが、どういった時に自分のクリエーションが世間に認められたんだなと感じますか?

一番初めにそう感じたのは、何年も前に自分の作ったTシャツを着ている人を道端で見かけた時でしたね。未だに、あの時どれほど興奮して幸せな出来事だったか覚えています。自分の目を疑いました。今では幸いなことに、こういった感情を頻繁に感じることができます。ソーシャルメディアを通して、たくさんの人からサポートメッセージが届き、最新のサングラスコレクションでは、国内外レベルの人気を掴みました。これら全ての感謝や多くの人たちから認められることは、とてもありがたく感じますね。

Q10:自身のブランド【George Keburia】について教えてください。

僕のウィメンズウェアブランドは2010年に設立しました。この8年間途切れることなく、僕はブランドと共に進化し、発展し続けてきたと思います。アンダーグラウンドな雰囲気とポスト・ソビエト時代の美学は、未だにジョージアのファッションシーンには強く根付いています。

【Georgia Keburia】には遊び心があって、斬新なブランドなのです。フェミニンテイストなレーベルですが、ほんのわずかにメンズ感も混ざっています。それでいて、力強く、レトロタッチです。僕の作る服はポジティブな感情を持っていて、着る人に自信と喜びを感じてほしいと思っています。

Q11:毎シーズンのコレクションへのこだわりはありますか?

具体的に決まっているわけではありませんが、常に違う何か、もっと自発的な何かを求めています。

 

 

SS18

Q12:作業中の空間作りはどのようにしていますか?

通常は、沈黙の環境を好みますね。その方が、アイディアを磨けるし、頭の中も整理できます。時々、気分によっては音楽を聴いたり、お酒を飲んだりもしますね。

Q13:世界中で話題になったサングラスについて教えてください。

実は、このサングラスは僕が二番目に制作した作品だったんですよ。最初のサングラスをデザインした時、少し気になりました。予想外に、そのコレクションは評判が良くて人気があったので、次のコレクションでは新しいデザインを取り込もうと思いました。次のサングラスでは、クラシック、エッジー、そしてモダンで、象徴的なキャットアイスタイルと未来的な美しさをミックスしたかったんですよね。映画の【マトリックス】スタイルのサングラスデザインは昨シーズンでは最もホットなアクセサリーでしたから。

数ヶ月前のMBFWの期間中、どのデザイナーも未来型スタイルのアイウェアに取り憑かれていたのが一目瞭然でした。ss18シーズン後も、ミクロサニーズの人気は爆発的で多くファッションシーンで見かけました。きっとこのブームの影響のため、僕のサングラスが普及したのだと思います。その人気はまだまだ上昇しているので、僕はとても嬉しいですし幸せですね。

 

 

 

Q14:最後のコレクションについて、教えてください。

僕は、Tackyで個性的でユーモラス溢れたスタイルを持った、ファンキーで活気に満ちていた80年代を愛しています。10年間ずっとこの時代にインスピレーションを受けていて、最後のコレクションでは、80年代のハリウッドスター達の美貌やのアメリカのプラム・パーティーの雰囲気を演出しています。

この二つのテーマを色合い、生地、ディティール、オーバーサイズのアクセサリーにこだわって、ミックスさせました。コレクションに磨きをかけるために様々な要素を組み合わせ、レトロなムードを取り入れましたが、同時にモダンルックも感じられます。

 

 

SS18

Q15:お忙しい日々を送っておりますが、オフの日はどうしていますか?

僕の休日の過ごし方はとてもシンプルなものです。現在は、次のコレクションの準備もあってとても忙しく、ほとんどを仕事場で過ごしています。友人と一緒にリラックスとリフレッシュするために過ごしたいですね。

Q16:Georgeさんにとっての「美学」とは何でしょうか?

美学を説明するのは、とても難しいですよね。僕にとっての意味としては、入り組んでいて、複雑な現象の一つです。僕はとてもシンプルな者でさえ、美しいものに見えることがあります。全てのものに美というものが存在しますし、想像力が豊かな人はそういった繊細なことを見ることができると思いますね。単純な出来事の中にも美を見つけることやそんな綺麗だと思わない平凡なことにも目を向け、社会にあるステレオタイプな考え方を捨て、もっとオープンに世界を見てみてください。

Q17;現在はどういった制作をしていますか?

今は、次のコレクションであるFW18に取り組んでいます。まだどういったものになるかは発表できませんが、楽しみにしていてください。

Q18:ファッションとご自身の関係性とは何でしょか?

ファッションは、僕にとって愛情を注げるものです。幼い頃から好きだったこの世界の一部になりたいと思っています。

 

 

Fall 2017

Q19:Georgeさんにとって「作る」とは、どういったことでしょうか?

作ると言うことは、想像力やアイディアを現実にすることです。それは、世界を新しい道で感じ取ること、隠されたことを見つけること、一見無関係に見える現実の間を繋げることができる能力だと思いますね。クリエーションは、考え、作成すると言う2つのプロセスだけでは収まらず、それは自分自身を探検することにも繋がります。

Q20:今後の目標は何ですか?

更にファッション界で成功ができるよう努力することや自分がやりたいことを続けることです。

Q21:最後に、Georgeさんのライフスタイルを通してメッセージをお願いします。

とてもシンプルなことですが、色々なイベントや人の良い面を見て、自分の力にすることです。

 

トビリシの街に共存するユースカルチャーと歴史的背景から大きなインスピレーションを受けるGeorgeさん。レトロタッチにプラスされたスポーティー感が活気よく優雅に見せてくれる。今最もファッション界のファン達の虜にするデザイナーだ。

 

ブランドのInstagramページ @georgekeburia