POSTED ON 2018年2月2日 1 MINUTE READ BY SIXTYMAGAZINE TEAM
今回は、フォトグラファー&ディレクター、Yulia Shurさんへ聞いた21の質問を紹介。幼い頃から写真という世界に自然と入り込んでいたと言う。日本に白黒と混じりっ気のない印象で写真に収める人が多い中、彼女は、淡くファンタジーに東京の街を明かりを灯す。フォトグラファーでありながら、ディレクターとしても務めるクリエイティブなYuliaさんの素顔とは。
Q1:お名前を教えてください。
Yulia Shur(ユリア・シェル)です。
Q2:何歳ですか?
25歳です。
Q3:出身はどこですか?
ベラルーシ出身ですが、ここ数年は日本を拠点にし活動し、たくさん旅をしました。
Q4:普段は何をしていますか?
フォトグラファーそしてディレクターです。昔からイメージ作りに情熱を注いでいます。
Q5:写真に出会ったきっかけは何でしたか?
私が15歳の頃、周りのみんなが初めて買ってもらったコンピューターでゲームに夢中になっていた中、私はPhotoshopで遊んでいました。まだその頃は携帯もガラケーのSiemens s65で、1.3メガピクセルのカメラで自分自身を撮影して色や形などをパソコンで変えようとしていました。17歳の頃からレタッチャーとして働いて、21歳の頃にはカメラは私の相棒です。
Q6:その頃からフォトグラファーになりたいと思っていたのですか?
いつも自分や友人たちを撮影したりしていたのですが、同時にフォトグラファーになろうと言うは全くありませんでした。きっと自分の国にいた頃は、そういった見込みを感じなかったのかもしれません。
Q7:フォトグラファーとしてのキャリアをスタートさせたのは、いつからですか?
ある日撮影した写真を編集した時、自分にとって100%の作品ができたのです。その時、私が想像していたものが写真の一枚となっ他のだと気づきました。それ以降ますます創造していきたいと思いましたね。
Q8:主に、どういった写真やビデオを撮りますか?
私は、「アートファッション」と呼んでいます。ミュージックビデオはもっと撮っていきたいです。
Q9:フォトグラファーでありながら、ディレクターそしてクリエーターでもありますよね。撮影時には、コンセプトから、スタイリング、メイク全てをご自身で手がけているそうですが。
自分のプロジェクトの時はそうしています。利己的に聞こえるかもしれませんが、現地点では全て自分でやった方が楽です。一つは、一人のアーティストとして私は非常に非社交的であることです。もう一つは、明確なアイディアやイメージが頭の中にいっぱいにあるので、それをパズルのように作成していくことが好きなのですよね。もちろん、それは自分のチームをまだ見つけていないからと言うことではないです。
Q10:特に印象に残ったお仕事はありますか?
どの作品も違った印象を残していますね。自分の持っているアイディアを具体化する時に自由に考えられる時間が十分にあることが好きです。ドキュメンタリーやミュージックビデオの撮影のような大きなプロジェクトなどに取り組んでいると、その中で惹きつけられる部分もたくさんあります。
Q11:どういったことから日々、影響を受けますか?
これを言うとまた、野心的・利己的に聞こえるかもしれませんが、やはり自分自身からインスピレーションを受けますね!もちろん、多くアーティスト達をとても尊敬していますが、やはり何かを作るとなると自分の内部から作り上げなければなりません。
Q12:日本を拠点にしようと思ったきっかけは何でしたか?
私はいつもアジアに惹かれていて、特に大好きな日本にはいち早く来たかったのです。日本の市場はベラルーシよりも遥かに優れているので、働くチャンスがたくさんあります。
Q13:自分の中で何か変化や新しい発見はありましたか?
自分の国からずっと遠くにある大陸、日本のような海の真ん中にある島に移住した時、私の中では安心な範囲以外にいるように感じます。新しい世界への扉は、開いたり閉じたりします。その中で何度も何度も人間は変化していきます。私にとっては、様々な面で、遥かに敏感になりましたね。もっと周りや自分自身を見るようになりました。もっと色々なことを感じて、吸収したことを自分の作品に取り込むようにしています。
Q14:日本での生活の方はどうですか?
大好きです!
Q15:第一印象はどうでしたか?
第一印象は、こういった未来の国はキラキラした看板やロボットのウェーターがいるのではなく、以前に私が思っていたように、こんな小さな土地の中で、数えきれない地下鉄や車を押し切って問題なく何百人もの人々が仕事へ急ぐことができるように整備されている、そういった日本人のスキルでした。美しい公園や文化的価値を忘れずに、同時に全てにおいて必要なライフ・スペースに作り、人々が快適に暮らせるようにしていますよね。
Q16:日本でお気に入りのことはありますか?
それは、東京のバランスですね。非常に早く進んでいく都市なので、その流れを愛し、追い抜けれないように同じようにその波に乗っていかなければなりません。しかし、同時に超高層ビルの間に隠れているお寺を見つけたり、電車に40分乗って海を見に行ったりと初心に戻って自分自身を見つけることも大切です。
Q17:母国と違いはありますか?
全然違いますね。フォトグラファーとしての意見ですが、視覚的に建築物はとても美しく、考慮されていて色も素敵だと思います。道路標識もタクシーも看板も、完璧な色合いだなと思います。
Q18:お忙しい日々をお過ごしですが、オフの日はどうしていますか?
オフの日は、東京で撮った写真を街や建築物の写真を自分のサイトのページに(LEGOWORLDやe-x-p-l-o-r-e-t-o-k-y-o-)にアップしています。あとは、日本の自然を探検しています。
Q19:Yuliaさんにとっての「写真」とは?
自分自身の空想や想像の表現方法、自分にとっての道具であり、芸術であります。
Q20:今後の目標について教えてください。
私の次の課題は、自分の写真を動かすことです。ビデオ撮影に取り組んでいて、今後はもっと映画やムービーの世界を広げていきたいですね。
Q21:最後に、Yuliaさんのライフスタイルを通してメッセージをお願いします。
私は、今ここで生きようとしています。明日何が起こるかなんて誰にも分かりません。明日なんて全くないと言えばとても暗く見えてしまいますが、でもそれは、私自身を積極的にしてくれます。そして最も重要なことは、自分の世界と自分自身を作ることです。そういったことで、人は毎日、今のこの瞬間も楽しんで生きることができるのです。
幼いから周りとは違った遊び感覚に夢中だったYuliaさん。鍛え上げられた色感から生まれる彼女の作品はどれもかも飲み込まれそうな優美さがある。こういった中々日本では見られない一面に染まった世界が広がる。
YuliaさんのInstagram @s_h_u_r
作品のみのInstagramページ @ph_yuliashur