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タイの首都バンコクは、東南アジアのカルチャーの発信地だ。「バンコクの原宿」とも言われている繁華街Siam(サイアム)を中心に生まれるファッションや、アート、映画など、時にタイだけでなく世界をも揺るがす様々な流行が生まれている。今や世界中で人気となったBLACKPINKのメンバー、Lisaがタイ人ということもあり、バンコクは今後ますます注目の地となるだろう。
今回は2017年からバンコクに住む筆者が見た、バンコクの若者の間でホットなモノを紹介する。

新たな流行発信地、チャトチャックウィークエンドマーケット

筆者撮影。チャトチャックウィークエンドマーケットの様子

Siam(サイアム)に続き、新しいブランドが出店を目論む場所と言えばChatuchak Weekend Market(チャトチャックウィークエンドマーケット)だ。その名の通り週末だけオープンするこのマーケットには、数畳程度の小さな店舗がなんと15,000軒も立ち並ぶ。まだ若いブランドにとって、バンコクの中心地で地価の高いサイアムよりも出店がしやすく、まずはここから拡大を目指すブランドも多い。

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古着もかなりの安価で売られており、安いものだと数10バーツから買える(1バーツ3.5円なので計算してみると嘘かと思う)。店舗数が多すぎるため迷路に迷い込んだかのようだが、実は掘り出し物が溢れる宝の山なのだ。ここで商品を仕入れている日本の古着屋もあるそう。
ストリートファッションを扱うショップも多く、おしゃれな若者が多く集まる週末の人気スポットだ。

一世を風靡したタイ版BL

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日本人観光客からもニューハーフショーが人気なように、タイと言えば比較的LGBTに寛容な国、という印象を抱く人も多いはず。そんなタイで今爆発的人気なのがBL(ボーイズラブ)ドラマだ。日本でも昨年SNSから火がついて話題になった。特に「2gether(トゥギャザー)」はTwitterで世界のトレンド入りを果たすなど、かなりの話題作だ。主演のBright(ブライト)くんとWin(ウィン)くんがイベントに登場するともなれば、バンコク中の女子が集まっているのでは…?というくらい人だかりができる。最近は、ファッションや化粧品など女性向け商品の広告でも2人が使われたり、60%で販売しているタイブランドでも男性2人の絡みのような着画を見かけたりするようになった。BLの人気はストリートファッションにまでも影響を及ぼしている。

気軽に楽しめる美術館やストリートアートの宝庫

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バンコクは、実はアートに溢れた街だ。至るところにストリートアートが描かれ、東京で言う「六本木アートナイト」のような街全体を舞台にした大規模なアートイベントが開催される。前述のサイアム駅のお隣、National Stadium(ナショナルスタジアム)駅の目の前にあるのがBangkok Art & Culture Centre(バンコクアート&カルチャーセンター)、通称BACCだ。螺旋状の建築デザインが圧巻のBACCでは、なんとほとんどの展示を無料で見ることができる。サイアム駅からも歩いて行けるため、週末や放課後は多くの若者で賑わう人気スポットだ。タイらしく仏教をモチーフにしたものや現代アートなど様々な展示がなされている。

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街中では、世界的にも有名なアーティストAlex Face(アレックス・フェイス)の作品などレベルの高いグラフィティを目にすることも多く、街歩きが楽しい。
タイでは今、「インスタ映え」がかなりの大きなキーワードになっている。筆者がタイに住んでいる3年の間にもしかしたら日本も変わっているのかもしれないが、タイ人は自分の顔をSNSに載せることに全く抵抗がない。むしろ、いかに自分を綺麗に撮れるかという点にフォーカスしている。昨今のアート人気は、タイ人のそんな思いとも上手くリンクして伸びているように思う。

古い町並みがどこか懐かしいタラートノイ

筆者撮影。タラートノイの裏路地

バンコクでアートに溢れている場所と言えば、「タラートノイ」も最近の人気エリアだ。タラートノイは、チャオプラヤー川沿いの旧市街の一角を指し、懐かしさを感じる古い町並みに多くの若いタイ人が惹きつけられている。最近では「Awakening Bangkok」という光を使ったアートイベントも開催され、筆者も足を運んだばかりだ。ストリートアートが施されていたり、小さな裏道で写真展が開催されていたりと、普段からアートを感じられる。

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タラートノイにはヒップな若者が集まるショップも点在している。70代の女性バリスタ(!)が現役で活躍する「Mother Roaster(マザーロースター)」は、休日には行列ができるほど人気のカフェだ。チャオプラヤー川を目の前に食事のできる「Bann Rim Naam(バーンリムナーム)」では、DJイベントなども開催されている。

日々生まれ変わるバンコクにいつか、ぜひ

今回はバンコク在住の筆者が、バンコクの若者が夢中になっているモノについて紹介した。紹介しておきながら、今日本からバンコクに旅行できる状況ではないことが本当に残念だが、バンコクの若者が今何を見ているか、少しでも伝われば嬉しい限りだ。
60%ではそんなバンコクの若者に人気の、バンコク発ブランドを多数取り扱っている。旅行には行けないけど気持ちだけでもバンコクを味わいたい!という方はぜひチェックしてみてほしい。


バンコク発のホットなブランドをもっと知りたい方はこちら

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