SIXTYPERCENTが、ファッション・アート・音楽などあらゆるカルチャーシーンでアジアから世界へ影響を与えるクリエイターやアーティストたち60組を選出する企画「SIXTY60」を2021年3月30日に発表。

第2回目となるSIXTY60 “2021”では、アジア・世界の最前線で活躍する88rising Japan、i-D CHINA、LINE RECORDS から3名を招き、アジアから世界へ影響を与えるキーパーソンを推薦していただいた。

推薦者の1人、LINE RECORDSのTANAKA DAISUKE氏にインタビューを実施。ドメスティック且つデジタルな観点から見た、日本の音楽シーンと世界進出の希望とは?

–アジアから世界で活躍するアーティストを推薦いただきましたが、数多いるアーティストの中で彼らをピックアップされた共通点などはありますか?

今、世界を席巻している「HIP HOP」は日本でも本当に盛り上がっていますし、アジアから世界への活躍の期待を込めて「JAPANASE HIP HOP」に絞ってアーティストの皆さんを選出させて頂きました。

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–LINE RECORDSさんはデジタルに特化されていますが、日本から世界へアーティストが拡散される上で、デジタルの可能性はどの様に捉えていらっしゃいますか?

音楽ストリーミングサービスの有料ユーザーは世界では4億人を突破したと言われています。またデジタル音楽流通の発展により、舞台はグローバルとなり世界中の全ての地域にリスナーが存在することで、どんなアーティストでも活躍できる可能性に満ち溢れています。

–LINE RECORDSさんが手を組みたいと思うアーティストの魅力とは?

SNSや音楽ストリーミングサービスを通じてファンとの繋がりを大事にし、更にはそのアーティストにしか出来ない(代替え出来ない)オリジナリティある楽曲を作ることが出来るアーティストに魅力を感じます。

–客観的に見て“アジア”という一種の括りは、どのような盛り上がりを見せていると感じますか?

先日発表されたIFPI (国際レコード産業連盟)レポートによると、世界売上2位の日本が伸び悩んではいますが、アジア全体では前年比9.5%のプラス成長。アジアの中では世界売上6位の韓国が、BTSなどの世界的な成功で前年比44.8%成長を達成し、世界で最も成長した音楽市場となり盛り上がっています。

 

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–具体的にアジアの中で、音楽やアート、カルチャーにおいてアップカミングな国はありますか?

インディペンデント音楽シーンで言えば中国に注目しています。中国の音楽ストリーミングサービス「Tencent Music」と「NetEase」がインディー音楽コミュニティのシェアを獲得するため激しい競争を繰り広げており「Tencent Music」ではインディペンデント・アーティストの総再生数が4000億回以上を突破したと聞いており今後に注目をしています。

–今後アジアや世界を見据えた展望/動きはありますか?(理想でも構いません)

弊社ではデジタル音源流通サービス「SOUNDALLY」のローンチ準備を進めております。インディペンデントで活躍するアーティストの皆さんのすべての音源を、配信費用0円、収益100%還元でアジアや世界へ配信するサービスとなります。詳細につきましては、準備でき次第お知らせ予定ですので、ご期待ください。

【TANAKA DAISUKE】

LINE RECORDS事業プロデューサー。大学卒業後、CD・レコードショップのバイヤーを経て、2002年ユニバーサル ミュージック合同会社に入社。数々のアーティストのマーケティング・メディアプランナーを担当し、2015年LINE株式会社に入社。音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」に従事、2017年3月に「LINE RECORDS」を発足。