SIXTYPERCENTが、ファッション・アート・音楽などあらゆるカルチャーシーンでアジアから世界へ影響を与えるクリエイターやアーティストたち60組を選出する企画「SIXTY60」を2021年3月30日に発表された。
第2回目となるSIXTY60 “2021”では、アジア・世界の最前線で活躍する88rising Japan、i-D CHINA、LINE RECORDS から3名を招き、アジアから世界へ影響を与えるキーパーソンを推薦していただいた。
推薦者の1人である、i-D CHINA編集長・ZhangQzにファッションを中心とした中国カルチャーの今をお伺いした。
–アジアから世界で活躍するアーティストを推薦いただきました。数多いるアーティストの中で彼らをピックアップされた共通点などはありますか?
ずっと中国のクリエイティブに対してネガティブな印象を抱かれていますが、実際は今までになく明るく成長しています。今回推薦した才能ある人々は、真のグローバル化を全てで超越する中国の代表的な人物です。
–ファッションにおいて、推薦いただいたRui ZhouやWindow Senのようなコンテンポラリースタイルが目立つ印象ですが、中国のシーンにおいてコンテンポラリースタイルが主流になりつつあるのでしょうか?
どちらとも言えないですね。ファッションは未来の方向性を定め、時代を先取りすること。そのため、ファッション関係者はその両軸を愛していますし、重要視しています。 RuiZhouとWindowSenはその上で、自分たちのスタイルを主張している。その趣向がとても魅力的で評価されているんだと思います。
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–中国国内と世界のファッションニーズのギャップは感じますか?また、中国の若者のリアルなトレンドも教えてください。
先ほど述べたように、中国は長い間多くの人に誤解されてきました。 2021年の今、主要の中国ブランドは、多くの西洋のブランドよりも大胆になってきています。それに合わせて、中国の若者もワードローブに関して大胆に、リスクを恐れない選択を取るようになっていると思います。
–「アジアっぽい」はどのように定義していらっしゃいますか?
私たちの美しく輝く黄色い肌、世界的に見ても実験的かつ大胆さが魅力のスタイルです。
–「フォトグラファーMa Mingは、デジタルスキルを駆使した新しい最先端のデザイナー」として推薦いただきました。中国のデジタルスキルを活かしたクリエイティブの今について教えてください。
一部のファッション映画は完全にデジタルに適応する流れがありますね。仮想インフルエンサー、デジタルファッションプレゼンテーションなど、ストーリーにデジタルスキルが組み込まれる事が増えてきました。勿論リアルの世界でも、デジタルを活かしたより多くのクリエイティブが成長していくと思います。

–ZhangQzさんから見て、印象的なクリエイターに共通する魅力とは?
野心、勤勉、そして最も重要なのは成長です。
–アジア文化の今後について、見通しはありますか?
他人の考えや発言を気にする必要はありません。良いものに対して最善を尽くし、変化・成長を続け、周りの人々に親切にしてください。
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【ZhangQz】
カルチャー・ファッション誌、”i-D CHINA”にてエディターとして活躍。中国ファッション業界で15年以上に渡りサードカルチャーシーンを見続けている。