【21Questions】「電気・電子技術を服と一つに。」全て独学で作り上げる19歳のファッションデザイナー

今回は、ファッションデザイナー、スミスさんへ聞いた質問を紹介。工業関係やワークウェアを融合させたデザインを手がける、ファッションデザイン界のニューフェイス。レディースをメインにデザインから縫製まで全て独学で作り上げる。そんな彼の製作の背景に迫る。

Q1:お名前を教えて下さい。

スミス

Q2:何歳ですか?

19歳

Q3:普段は何をしていますか?

普段は建築関係の仕事に就きながら独学で服作りを学んでいます。

Q4:いつ頃からファッションの世界に興味を持ち始めましたか?

中学3年生の頃です。初期パンクを聞き出してファッションに目覚めました。世界のファッションに目を向けたのは高校3年生の頃です。色々なブランドのコレクションを見るようになりました。

Q5:工業関係の職に就きながら服作りをされておりますね。ファッションへどのようにリンクしていますか?

作業服や工具、部品などもそうですが、人間が住みやすいような空間作りや素材などはとても服にリンクします。ショーの空間の使い方、建築で使う素材を服に取り入れたり。一番はこの業界に入ったからこそわかる裏側の世界など。

 

 

 

 

Q6:独学で服作りをスタートさせたのはどういったきっかけでしたか?

高校時代はボクシング部に所属しており、ファッションも好きだった僕は元ボクサーの柳川荒士さんのサリバンに出会いました。柳川さんも独学で服を学ばれたということで自分も独学で学びたいという気持ちで始めました。

Q7:一番最初に作った作品について教えてください。

一番最初に作った作品はショルダーバッグです。(笑)友人の望みで作ったのが第1号です。

Q8:デザインから製作まで全て自らの手で製作されているのですか?

はい。現在は勉強中ということもあり、本をメインに基本的なデザインを選び、生地を揃え基本的な服を学んでいます。また、変化のあるデザインをいれたいなと思った時は、各ブランド店やセレクトショップに毎シーズンお邪魔してアイデアを盗んでいます。(笑)もちろん買ったりもします。

 

セレクトショップ「DAMIER(ダミエ)」にてモデルを務めた際

Q9:自身のブランドを立ち上げる予定ですか?

もちろんあります。

Q10:制作中の空間作りはどのようにされていますか?

基本自分の部屋で作業します。静かな空間が苦手なので音楽をかけます。作業以外に必要のないものは目に入らないように片付けています。

Q11:スミスさんの服作りの背景にあるメッセージについて教えてください。

現代の電気・電子技術はどれだけ人間と近い存在で、大切なものか感じてもらえるような服(メッセージ)を伝えたいと思っています。またその中で感じる美しいと思えるような服を作れるよう日々勉強しています。

 

 

 

 

Q12:デザインや素材、ディティールへのこだわりは何ですか?

レディースメインに服を制作しています。これから服を世に出すにあたってどこかレトロ調かつスタイリッシュを兼ね備えた服を作れるよう心がけて制作しています。また、日本の工業技術も服に取り入れていけたらなと思います。塗料や照明関係。

Q13:日々のインスピレーション源は何でしょうか?

友人や先輩、ショップ店員さん。趣味からは音楽や映画。街中に溢れる何気ない匂い、人の仕草、音、動物、植物。

Q14:現在、製作中の作品はありますか?

3月26日に開催する98年生まれの人だけで製作するファッションショーに力を入れています。

 

 

 

 

Q15:将来的に海外への進出も視野に入れていますか?

小学生の頃、親の仕事で海外に移住する予定だったのですが行けなくなった為、とても海外への思入れは強いです。近いうちにフランスとアメリカに行きたいと思っています。フランスは主にファッションや美術を学び、アメリカは現代の日本に無い大切なことを学びに行きたいです。(労働環境など)

Q16:スミスさん自身のファッションスタイルについて教えてください。

最近はサラリーマンを意識した服が多いです。ふらっと出かけるときはロックテイストな服装が多いです。

Q17:注目しているデザイナー はいますか?

山本耀司さんとAlexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)です。耀司さんの生き方や考え方によく考えさせられます。

Q18:今後の目標について教えてください。

服作りはもちろんですが、自分の感性、思想を服に落とし込める技術をつける。また、何事も追い求めることを忘れない人間にもっと成長していきたいです。

 

 

 

Q19:最後に、スミスさんのライフスタイルを通してメッセージをお願いします。

将来に向けての第1歩として3月26日のイベントで服を出します。もしよければ是非。また、自分のインスタグラムでは現在の日本の社会をファッショナブルかつアイロニカルに表現しています。今伝えたいことはこのアカウントに込められています。

 

普段何気なく過ごしている中、身近な存在である電子関係や社会の流れをスタイリッシュに服に落とし込む。スミスさんのInstagram(インスタグラム)を見れば、ファッションやイメージを通して自分自身の表現方法や確率されているのが一目瞭然である。まさに無二な存在。

 

 

 

スミスさんのInstagram @kim___smith___