POSTED ON 2018年9月14日 1 MINUTE READ BY SIXTYMAGAZINE TEAM
今回ご紹介するのはアーティストの長井大季さん。
携帯で絵を描く独特のスタイルで「COIN PARKING DELIVERY」という名で活動し、アートだけでなく、服のデザインなども幅広く手がける若手のアーティスト。
9月に自身初の個展も開催予定。そんな長井さんのアートを始めたきっかけ、アートを作る上でのこだわりなどを伺いました。
ーお名前をおしえてください。
長井 大季です。
ーおいくつですか?
1997年生まれの20歳です
ーご出身はどちらですか?
栃木県です。
ーアートワークを始めたきっかけを教えてください。
もともと両親が絵が好きで絵を描くのが上手だったので、その影響を受けて小さい頃から絵を描くことは好きでした。
美容師になるために上京して、勉強をする時に、一番無駄な時間は何かって考えた時に電車乗ってる時が無駄だなと思って
通学時間携帯で勉強していました。勉強が終わった後に携帯で絵かけるなと思って絵を描き始めたのがきっかけです。
ー「COIN PARKING DELIVERY」自体を始めたきっかけはなんですか?
絵をやり始めてそこに自分の好きなことのファッションをプラスしてやり始めたのがきっかけです。
学生時代に自分の絵のパーカーを出してみたらすごく売れて、1週間で70~80枚売れて、沖縄とか地方の方からも問い合わせがあったりして、これやってみようと思ってやってみました。
服を売るというよりか、絵を買って欲しいので、絵を売る感じでやってます。
普段の携帯アートをみて個展に来た人が自分の一枚の絵を買ってくれる感じを意識してます。

ー「COIN PARKING DELIVERY」の由来はなんですか?
cから始まる綴りがなぜか好きで、まずcから始まるものにしようと思って、パーキングとデリバリーは絶対合わさらない言葉だなと思って、誰かに居場所を作る環境に憧れていたので、貸しスペース みたいな意味でつけました。お金でスペースを貸すよって感じです。
ーアートワークでこの長さの名前珍しいですよね。
この名前の長さはアートワークの名前だと異例だと思うんですけど、これは自分の特徴でこだわりだと思ってやってます。大体『コインパ』って呼ばれてます。
ー美容師とアートワークでなぜアートワークを選んだんですか?
人生一度きりだから本当に後悔したくないなと思って、想像できない道に行きたいなと思ってて、失敗してもそれは経験になると思うので、ワクワクする道を選びました。
ー絵はいつ描いているんですか?
特にアートをする時間を決めてないです。仕事終わって家帰って5時までやったり、やらないときは全くやらないです。
ーどんなことを考えて描いてますか?
写真に絵を描くときは自分の好きな写真に自分のキャラクター白井さんがこういう風にいたらいいなぁという勝手な想像で書いてます。
ー描く場所は決めたりしてますか?
絵は家で写真の絵は電車で書いてます。休日とか田園都市線乗って絵描いてたら気づいたら横浜まで行ってたってことがよくあります。
ー毎日意識してることはありますか?
よく写真を撮ってます。可愛いtシャツとか、最近は運送会社のレーベルを撮ってますね。あれ意外にかっこいいんですよ。あとは常にいろんなことを想像してますね。例えば最近は街をどうやったら自分のものにできるかみたいなことを考えてます。
ー影響を受けた人はいますか?
THE OTOGIBANASHI’Sですね。
Ollieのほんとちっちゃい記事でそれが載ってて、pvを見たときになんだこのおもちゃ箱みたいなのはって衝撃を受けて自分もこんな風なおもちゃ箱を作りたいなって思って、ずっとチェックしてます。
ーこの仕事をやってて変わったことはありますか?
物の見方は変わりました。視野が広がって毎日の物事をいろんな見方ができるようになりましたね。
失敗したなと思ったことはありますか?
ないですね。失敗したこと全くないわけじゃやないんですけど、それが全部経験になってるんで笑
ー『number me』とのコラボについて教えてください
もともと仲良くさせていただいてて、面白そうだからやってみようとなりました。これからも自分がかっこいいなとかいいなとおもうところとやって見たいなと思ってます。
ー今回自身初の個展をするそうですね。
美容師をやめて、お前は結局何もできないって言われて、見返してやろうと思って9月に個展やると言ったんです。何も決まってななかったんですけど(笑)。
個展を9月にやるってことを周りに言ってたら絵を始めて1ヶ月ぐらいだったんですけど、アドグリーンコートってゆー塗料会社さんがスポンサーについてくれたんです。自分の周りの子と話しててもこれやりたいって言ってる人はいるけど、実際やってる人は見たことなくて、動けば、言っちゃえば、なんでもできるんだぞっていうのを伝えたいのもあって、個展をやることにしました。
ー今回の個展のテーマはなんですか?
『move if young 若いなら動け』
この言葉を自分の作品を通して伝えて行きたいです。
ーこの場所はどういう基準で選んだんですか?
ほんとは原宿の奥の方でやる予定だったんですけど、やっぱり妥協したくなくて、自分の納得いく場所でやりたくて、今回の場所に決めました。4階にあるんですけど3階が雀荘でなんかこーゆーのいいな、雀荘からギャラリーが見えるっていいなって思ってここでやりたいって思ってここにしました。
ーフライヤーもかっこいいですね。これは長井さんが?
僕は文とかコラージュとかそーゆーのが苦手でインスタとかも結構一文英語で終りみたいな感じのが多くて、個展のフライヤーどうしようかなって思ったときに、コラージュとかを学びに上京して来てた桑原拓巳さん(以下、タクミ)とたまたま出会って、そのままハントして今回のフライヤーを作ってもらいました。
今回の個展で限定発売するパーカーは僕とタクミのコラボしたもので、アートは僕が描いて、そのコラージュとか配置とかはタクミがやってます。
僕は繊細さがないんで、タクミは結構慎重派なんで、僕ができない繊細なところはタクミにやってもらってます。
桑原拓巳 @mulberry305
ー個展の成功を祈ってます!最後に今後の目標はありますか?
世界で成功したいです。
自分のおもちゃ箱を作りたいです。人が開けてワクワクするものを作りたいです。
ニゴさんのアイスクリームの靴を見たときが本当すげぇ、おもちゃ箱だと思って、だから世界に行くのも目標なんですけど、恐れ多いんですけど、日本の目標はニゴさんと何かしたいです。
これからも自分がかっこいい、楽しいと思えるクリエーションをやって行きたいです。
長井大季(ながい たいき)
1997年生まれ 栃木県出身 美容師から転身し「COIN PARKING DELIVERY」を始める。主に携帯で作品を作っており、写真を使ったアートやTシャツのグラフィックなど幅広く活動し注目を集めている。
コインパーキングデリバリー