POSTED ON 2017年1月4日 1 MINUTE READ BY SIXTYMAGAZINE TEAM
各方面において自身のクリエイションを発信する20代の若きクリエイター達を紹介する企画。
若くして活躍するクリエイター達は何に影響を受け、これからどんな未来を見据えているのだろうかか。その真相とクリエイションの源泉に迫る。
今回ご紹介するのは、『i-D』や『DEW Magazine』から『NYLON』まで幅広いファッション誌、そして広告やMIHARA YASUHIROのカタログ等、多くを手がけるフォトグラファーKisshomaru Shimamura/嶌村 吉祥丸氏。
彼の見つめるファインダーの先には、一体どんな世界が広がっているのか。
幼い頃から変わらない彼の哲学的思考、そしてフリーランスのフォトグラファーとしてデビューしたきっかけ、多くの旬なモデルを撮っている彼だから見える事まで我々に話してくれた。
そんな若きクリエイター、嶌村 吉祥丸氏を本日より3日間の連載でご紹介しよう。
幼少期はサッカー少年、写真のきっかけは祖父
小さい頃はサッカー少年でしたね。中高までサッカー部だったので、もうサッカーしかしていないくらいですね。
インドアというよりは、校庭で走って遊んでいるようなタイプでした。
だから小中、高校時代の僕を知っている人からしたら、今の僕を意外に思うはずです(笑)
そんな感じでしたので、実はカメラ自体にはじめて触ったのは人よりは遅い方だと思います。
写真に興味をもったきっかけは、私の祖父です。祖父は公園で鳥を撮るのが趣味で、その祖父の家に遊びに行った時にカメラを貸してくれたんです。
それは、『Nikon』の少し古いデジタル一眼だったのですがそれをひたすらいじっては撮っての繰り返しでしたね。
撮る対象は、最初から「ファッション×人」だった
僕が最初に撮ったのは、周りにいる友達です。
大学一年生の頃、写真をはじめた時期と同じくらいから服が好きになっていて、所謂ファッションスナップを撮っていました。
その時から今でも僕は古着屋さんが好きで、当時古着屋さんのお兄さんから、ファッション哲学やいろはを叩き込まれました。
そのお店は下北沢にある『RAGLA MAGLA(ラグラ マグラ)』というお店で、今でも下北沢に行く際にはお店に寄っています。
そのお店のお兄さんがきっかけで、徐々にファッションが好きになり、その頃にちょうど自分の中で写真という要素が加わりました。
写真を撮る対象は人それぞれだと思いますが、僕の場合はそれが人だったんです。
最初はそれが「ファッションスナップ」という形で表れていましたが、
「ファッション×人」というテーマは今でも形を変えて撮り続けています。
本格的に仕事として写真をはじめたのは
写真を仕事にしたというより、徐々に仕事になっていったように感じます。
写真をはじめて間もない頃に、ファッションスナップの仕事を知り合いから頼まれたんです。
所謂自分が好きで撮っているものが、お金という対価になるという事を、初めてその時に実感しました。
仕事として意識するようになってから、撮り方が少し変わったかもしれません。
ただ好きで撮る事と、何かのために、誰かのために撮ることは根本的には同じことかもしれませんが、やはり意識的にも違いが出てくると思います…。
明日に続く……。