【連載-最終話-】Faline Tokyoオーナーとして、一人の女性として。Baby Maryの生き方 -最終話-

原宿シーンにおけるトレンドを築き、ファッションアイコンとして知る人ぞ知る存在であるBaby Mary。
 
東京内で最も感度の高いセレクトショップのひとつであるFaline Tokyo(ファリーン トウキョウ)のショップオーナーである彼女の幼少期にまつわるエピソードから、Faline Tokyoの創業時やショップコンセプト、Faline Kidsや原宿、SNS時代に思う事を我々に語ってくださった。
 
最終回となる本日は、いちセレクトショップのオーナーであるBaby Maryから、商品セレクトの仕方や、ショップを開くにあたってのアドバイスだ。
 

第1話:ファッションとの出会いは昼下がりのディスコで

第2話:18歳頃、パリコレのインビテーションをもらう

第3話:Faline Tokyo開店当初と今の原宿の違い

第4話:Baby MaryのSNS論

 

Faline Tokyo / Miss Falineにおけるアイテムのセレクトについて

 
 

私のセレクトは割と一目惚れなものが多くて、あまり電卓を叩いて計算するタイプではないの。

自分の好みがとても強いけれど それに共感してもらえるのは凄く嬉しいわ。

私の世界は凄くドラマチックなの。だから、コレクションやデザイナーにストーリーがある人に惹かれるのね。

Faline girlをイメージしてアイテムをセレクトする時は「彼女にこの色が似合う」とか、そういう風に考えるの。

私を含めたFaline girlは皆それぞれ雰囲気でカテゴリに分かれているの。

例えば、Riangel(リエンジェル)なら赤、私ならピンクベージュであったり。同じブランドでも好きなアイテムがちがったり。

そんな風にして、お客様に対しても「あのお客様はこれが好きかな」なんて考えたりするわね。

前はどこかで出逢ったり紹介だったりしたけれど、最近はInstagramで見つけたり向こうから訪ねてきてくれたりもある。

こだわったデザイナーが多いから沢山のブランドが 並ぶわけではないんだけれどね。

Faline Tokyo/Miss Falineというお店

Faline Tokyoはエッジな部分を残しつつ、原宿の聖地であってほしい。

すでにニュージェネレーションのたまり場となって、新しいムーブメントが起きるような空間になっているわ。

来てくれる新世代の事も念頭において、少し値段もお手頃の Lecoledesfemmes や 大人気のRichardson アイテムを置いてる。

garconsinfideles も 男女とわずモード好きのお洒落なひとの心を掴んでるかな。

JEREMYSCOTT は Faline kids には 永遠に人気ね。

お洒落をとことん楽しむ世代だから 子供の心のままの ジェレミーが彼等に愛されるのは 理解できるしジェレミーもFaine Kids が大好きよ。常に時代の申し子達が集まってくるので、退屈しないわ。

Miss Falineは、フェミニンな大人に向けてのセレクト。

ガーリーの中にも少し洗練された雰囲気をもたせている。例えばFifiのアイテムにしても、店舗ごとにどういうものを置くかは少し変えているの。

若い女の子もくるから、どんな年齢層にかかわらず 美しいもの、 質のいいものにこだわって だれからも愛される可愛いものしかないわ。(笑)

小物も増やしていきたいし生活の中にあったら素敵というアイテムを探していくつもり。

勿論、女性だけでなく男性の方も歓迎です。先日は男性のお客様でInes de la Fressange(イネス・ドゥ・ラ・フレサンジェ)の洗練されたシャツドレスをご購入された方がいらっしゃったわ。とても素敵だと思う。

私がずっと言われている事なんだけれど お店も店員もお洒落すぎて 緊張して入れないって。敷居が高すぎるんですって。

その重い扉を開けてくれる勇気を待っているわ。中に一歩はいれば Hotel のように快適で ロマンテイックな空間よ。

 

Falineのこれから

Office Faline というエージェントをやる事になっているの。すでにちょっと動いていて、 Faline Girls & Boys のユースの才能を伸ばしてみたくなって。

この間みんなのポートフォリオを撮ってもらったけれど、上出来よ。

ずっとやったほうがいいって、いろんな人に言われてきたけれど自分の事に夢中だったし、「私が?」って気持ちでいたから。

みんなModel みたいに完璧ではないけれど、個性が大事で光るものを持っているから 一緒に成長するのもおもしろいかなと。  

周りの人に助けてもらいながら、お店を始めた時と同じように手探りでまたはじめるわ。Faline も 独学だし、人生はいつだって学ぶところだから。

今のFaline Girl & Boys は色んな国の血が入っていてこれから国際的になっていくはず。

面白い事を考えるのはわくわくするわね。いつも私は思いつきだから。

行き当たりばったりだけれど、未来にむかってみんなと進むわ。 
 

今後セレクトショップを開こうと思っている人に向けて

 
情熱のみ! 夢は見ないと叶わないので そこが全てです!

失敗を怖がらず、時代は あなた達のものよ。溢れる情報ばかりでみんなが麻痺しているのは、想像力。 
 
子供の頃に遊んだおもちゃ箱を思い出して 空想の世界へ飛んでみて! 夢を見ましょう!
   
自分を信じて、そうやって夢を掴んだFaline Kids は たくさんいるわ。

常にオープンマインドで人々を魅了するBaby Mary。素敵な店舗に訪れて、彼女やFaline Kidsの魅力や刺激を肌で感じてみては?

第1話:ファッションとの出会いは昼下がりのディスコで

第2話:18歳頃、パリコレのインビテーションをもらう

第3話:Faline Tokyo開店当初と今の原宿の違い

第4話:Baby MaryのSNS論

第5話:Falineのこれからと今後セレクトショップを開こうと思っている人に向けて