ここ数年でファッション・モデル業界は、劇的に変化している。

美人で背が高く、手足が長い、スタイルが良いだけでは、もう足りない。

個性を活かし、今輝くユニークなモデルたちを紹介したい。

http://rainbow-roseblossom.blogspot.com/2015/03/weekly-inspirations-winnie-harlow.html 

1- Winnie Harlow(ウィニー・ハーロウ)

カナダ出身の19歳。

彼女は、「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」という皮膚色素をつくる部位の損失を不規則に引き起こす、慢性的な皮膚疾患である。

小さい頃は『牛』や『シマウマ』などと、いじめられていたという。

2014年、アメリカのTV番組『America’s Next Top Model』出演した。

その後注目を浴び、今ではスペイン発のファッション・ブランド、「Desigual(デシグアル)」のアンバサダー(大使)も務めている。

http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2937873/Model-cruelly-labelled-cow-zebra-having-Michael-Jackson-s-skin-condition-new-star-Diesel-s-spring-campaign.html

最近では、モデルの水原希子と「Diesel(ディーゼル)」の広告で共演も果たし、世界中で注目を集める。

ニューヨークの街を歩いていると、彼女の広告を見ない日はない。

175cmという長身で美人の上、自分のコンプレックスを“目立つ”という良い意味で、彼女は輝きを増している。

http://www.nextmanagement.com/los-angeles/profile/erika-linder

2- Erika Linder(エリカ・リンダー)

スウェーデン出身の26歳の彼女は、女性と男性の両方の”役”ができるとして、モデル界で貴重な存在。

中世的な美しさとしてItalian Vouge を中心に世界のトップモデルの一人。

写真によっては、昔のレオナルド・ディカプリオに似ていると、女性に大人気。

http://scenemag.com/2014/04/you-should-know-shaun-ross/#!prettyPhoto

3- Shaun Ross (ショーン・ロス)

ニューヨーク出身、25歳で185cm。アルビノのファッション・モデル。

アルビノとは、先天的にメラニン色素欠乏が起こり極端に肌や髪の毛が白い遺伝子疾患。

黒人社会の中で育った彼は、いつも偏見や差別にあっていたという。

185cmで背も高く、スタイルも良いだけでなく、ダンサーとしても活躍し、「Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)」やItalian Vougeでも、顔なじみとなった、セクシーで大注目のモデル。

http://sublimefinds.com.au/2015/02/18/iris-apfel-for-kate-spade/

4- Iris Apfel (アイリス・アフェル)

ニューヨーク出身で、元々インテリア・デザイナーとして成功し、有名になった95歳のオシャレすぎるおばあちゃん。

彼女は最近「kate spade(ケイト・スペード)」のモデルとしても話題に。若者向けの洋服を可愛く着こなした。

ファッション・モデルに年齢は関係ないと、おばあちゃんモデルのアイコンとして愛されている。

http://girltalkhq.com/vogue-hailing-plus-size-model-ashley-graham-model-next-gen/

5-Ashley Graham(アシュリー・グラハム)

ネブラスカ出身、身長177センチ、体重91キロの『plus –side model(ふくよかなモデル)』。

2017年『plus-size model』として、初めてVOGUEやELLEの表紙を飾ったとして話題になった。

ただ痩せているというより、“自分らしい美しさ”を世間に広めたとして、ぽっちゃりファッション・モデルとして、すごくセクシーで美しいと評判に。

今では、lingerie line (下着ライン)のデザイナーとしても活躍し、世界の”ふくよかな女性”をよりセクシーにしたと、デザイナーとしても成功を遂げた。

https://www.businessoffashion.com/articles/news-analysis/models-speak-out-on-poor-conditions 

こんなにも劇的に変わっているはずの、モデル業界の影

先日キャスティング・ディレクターである、ジェームス・スカリーが、『Business of Fashion(ビジネス・オブ・ファッション)』で、華やかなパリコレの裏で、過酷な扱いを受けるモデルたちを、ソーシャルメディアで公表した。

彼は、実際ラグジュアリー・ブランドの一つ、『Balenciaga(バレンシアガ)』のキャスティング・ディレクターが、150人のモデルを暗い階段で3時間以上待たせたと、公の場で批判した。

この後、世界中のモデルから、今まで表では言えなかった、声/被害メッセージがたくさん投稿された。

あるモデルの証言では、フィッティングから17時間も待たされたという。

多くのモデルからも、食べ物や水が用意されない現場もよくあり、大変なことは、衣装も着て数時間の待ち時間、どこにも行けない事だそうだ。

ショーケースによっては、すごく狭い部屋に沢山のモデルたちが出番を待ってる間、座る椅子もない場合が多々あるという。

2016年ロンドンファッションウィークでは、90分の待ち時間に目まいで倒れたり、他のモデルは、吐いていたという証言も出てきた。

他にも、ルイ・ヴィトンのショーで、セクハラを受けたり、性別や国籍によって差別されるなど、多くのモデルが苦しみをシェアした。

ジェムスは、目に涙を浮かべ、モデルたちの職場環境の改善を求めた。

今後舞台裏で何時間も食べ物も与えられずに待たされるモデルや、人種/性別などの差別を見にしたら、すぐにソーシャルメディアで、加害者である、ブランド名、ディレクター名を批判すると訴えた。

http://www.stylehasnosize.com/2014/home/maxi-me-models-shows-diversity/

今後、ファッション・モデル業界は益々多様化するだろう。そしてそれがスタンダートとなる。

そうなると競争率も高くなり、他とは違う『個性』がないと生き残れないという。

そして一人の”VOICE”がみんなの声に繋がり、今後のファッション業界がどのように変わっていくか目が離せない。

https://www.businessoffashion.com/articles/news-analysis/what-really-happened-at-the-balenciaga-casting
http://www.thefashionspot.com/runway-news/717823-diversity-report-spring-2017-runways/