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*現在、日本には国内ブランドだけでなく、海外ブランドもどんどん上陸し始めている。
60%では、アジアンストレートのブランドを中心に250以上のブランドを多く取り扱っている。
アジアのブランドにも興味がある方は、ぜひ公式サイトを覗いてみてほしい。
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ソフィア・アモルーソ
2006年、ソフィアは22歳でeBay(イーベイ)の古着販売を始める。
それをきっかけに、オンライン・ビジネス『Nasty Gal』で成功し、30歳という若さで、従業員350名、年商100億円超の会社を創り上げた。
2015年、日本でもベストセラーとなった『#Girlboss』。
学歴も経験もない女の子が、自分の直感と行動力で、成功を掴み取る物語。
彼女は、『フォーブス誌』の「30歳未満で最も影響力が大きいファッション・リーダー30人」に選出されるなど、若い女性からカリスマとして仰がれていた。
『#Girlboss』は、夢見る女性にも男性にも、必読の一冊だ。

<生い立ち>
1984年 カリフォルニア州サンディエゴで生まれ。(現在33歳)
小学校の先生から、ADD(注意欠陥障害)の疑われる。
高校生の時、ADDと診断を受け、学校からの理解も得られず、大嫌いな高校を中退し、自宅学習を決心する。
その上両親の離婚、兄弟もおらず独りの孤独を感じながら、世間からは、”おちこぼれ”としてレッテルを張られる。
その後はサンフランシスコに住み、アルバイトを首になったり、ゴミあさり、そして窃盗までもするようなどん底の生活をしていた。
そんな中、22歳の時ヘルニアにかかり手術が必要になった。
医療保険を手に入れるために、美術大学で学生IDをチェックする仕事に就く。
その頃、eBayで自分の着た古着を販売したところ、1000円以下で購入したヴィンテージの洋服が、10万以上の値で売れた事をきっかけに、オンライン・ショッピング・サイト『Nasty Gal』を設立。
後に、このサイトがソーシャルメディアを通して有名になり、8年後の2012年には、年商100億円を超えた。

Netflixで『#Girlboss』の本を原作としたドラマが公開
2017年4月から公開された『GIRLBOSS』は、カリフォルニア州サンフランシスコを舞台に始まった。
主人公ソフィアの波乱万丈な人生と、ヴィンテージの洋服が盛り沢山。
ソフィアは物を盗んだり、クレイジーな一面があるが、まだ大人になりきれない彼女の幼さや孤独も描かれていて、多くの若者が、共感させられる。
彼女の行動力に、感動と刺激を受けるのだ。
そして何より、サンフランシスコらしい価値観や生き方を感じられる。
サンフランシスコとは、ヒッピーの聖地とされている。
ヒッピーとは、元々は1960年代後半アメリカの若者のベトナム戦争反対運動が発端。
社会制度や伝統の中で生きることを否定し、脱社会的な思想や行動を持つ人のこと。
自由、愛、平和、自然を愛していると主張する。
そのため、伝統やルールなどではなく、自分の個性を第一にする。
そんな環境だからこそ、シリコンバレーなど多くの起業家が大成功を遂げている。
アンチ・ファッション(ヴィンテージ)
サンフランシスコには、古着屋さんも多く、新しいファスト・ファッションより、古くて価値があるものが、
より価値を持つ場所でもある。
そんな中、ソフィアの個性的な衣装もファッション(流行)を取り入れるより、自分が思った良いものを身につけている。
彼女が一目ぼれして、値切って購入した、ヴィンテージの洋服がeBayで100倍で売れた経験を、彼女は無駄にしなかった。
彼女はどんどん事業を拡げていった。
驚くほど、売り上げは右肩上がりで伸びていった。

CEOには向いていない、実は”Bad” 『Girlboss』だった
ソフィアはこの成功で、『フォーブス誌』の「30歳未満で最も影響力が大きいファッション・リーダー30人」に選出される。
『#Girlboss』の本もベストセラーになり、会社も急成長する中、『NastyGal』の会社では、次々と問題が上がっていた。
まずは、妊婦の従業員を首にして会社が訴えられたり、デザインもコピーされたと訴えられていた。
その上、企業の評判や年収を共有できるウェブ・サイト『glassdoor』で、彼女の評判は、どんどん悪くなった。
このサイトに書き込んだ元従業員によると、「職場には、スナックやお菓子などが置いてあり、パーティーも多く楽しいが、ソフィアは、友達や知り合いしか昇進させない。CEOとしては、失格。」などのマイナスな評価が多かったという。
彼女も、自分はCEOに向いていないことを自覚しており、2015年CEOから会長へ退いた。
後に彼女は、「部下から毎日質問され、決断したり答える事は、本当にやりたい事ではなかった。」とも語っている。

離婚、倒産を乗り越えた ソフィアの再出発
結局ソフィアがCEOから退いた1年後には、資本やバイヤーの確保が困難となり『Nasty Gal』社は、2016年11月に破たん申告している。
現在、イギリスの企業が買収し、『NastyGal』の名前でウェブ・サイト自体は存続している。
私生活では、2015年6月に、ミュージシャンと結婚したものの、1年の結婚生活に幕を閉じた。
彼女は、現在『GIRLBOSS』と言う名で、女性の起業を応援するファンドをサポートしている。
彼女は今も、つまらない事を我慢するのでなく、自分の好きな事、興味があることを大切にするよう訴えている。
「失敗の裏には、成功へのヒントが隠されている。」と彼女は語った。
失敗もたくさんしながら、学歴も経歴も、ファッション業界にコネクションもなかった彼女が8年で作りあげた成功。
いくら”Bad” 『Girlboss』と呼ばれても、彼女の自分の気持ちに正直で、常にリスクを背負って突き進む姿が、多くのファンに今でも支持されている。
これからも彼女の”第二の人生”の活躍が、注目され続けるだろう。