韓国のヒップホップレーベルH1GHR MUSICの人気ラッパーpH-1が、川谷絵音率いるindigo la Endとのコラボ楽曲『ラブ feat. pH-1』を10月1日にデジタルリリースすることを発表した。

indigo la Endとしてだけでなく、川谷絵音としても初の海外アーティストとのコラボレーションとなるこの楽曲は、indigo la EndからのオファーをpH-1が快諾して実現したもの。

コロナ禍に1年以上かけてリモートでやりとりをし制作された楽曲は、アップテンポなジャズフュージョン的アプローチの今年2月にリリースされた最新アルバム『夜行秘密』から、さらに音楽性の広がりを感じられるバンドの新境地ともいえる仕上がりとなっている。

『ラブ』と題され、3ヶ国語で綴られた楽曲は、人と人の愛の伝え方の下手さとそれによっていつまでもわかりあえない関係を描いており、必ずしも男女の恋愛だけではなく、現代の複雑な人間関係や国同士の関係も表現している。

川谷絵音、pH-1のそれぞれがすれ違う心理を表現している歌詞にも注目してほしい。

川谷絵音コメント

とても刺激的な制作でした。幾度かのオンラインミーティングを経て、途中で曲を一から作り直したり、歌詞やメロディを変更したり。pH-1さんのラップとindigo la Endの演奏、歌がどんどん混ざっていく過程にはワクワクしました。初の海外コラボがpH-1さんで良かったです。本当に素晴らしいアーティストだと思います。「ラブ」をどうかよろしくお願いします。

pH-1コメント

ずっと日本のバンドと一緒に仕事をしたいと思っていたので、今回のコラボはとても楽しかったです。私はT-Squareやカシオペアを聴いて育ったので、絵音さんが送ってくれた楽曲を聴いたとき、彼らのスタイルを思い出しました。今回の制作は簡単なようで難しく、自分のパートに合うリズムとフロウを作ることは、比較的スムーズにできました。ただ、愛についての歌詞は、男女の恋愛だけでなく、様々な文化的背景を持ち、違う言語を話す人たちのことも書きたかったので、本当に難しかったです。ですから、私は自分のメッセージが可能な限り多くの人たちに届くようにと、3ヶ国語(韓国語、日本語、英語)で歌詞を書きました。絵音さんとバンドメンバーは、とても才能があると思いますし、今回とても意義のあるプロジェクトに参加できたことを光栄に思っています。

【indigo la End】

2010年2月川谷絵音を中心に結成。2014年8月に後鳥亮介が加入。2015年に佐藤栄太郎が加入し現在の体制となる。歌とギターのツインメロディとそれを支えるリズム隊、それらが絶妙なバランスで重なり合う。

【pH-1】

1989年生まれ。小学生の時に、ソウルからアメリカに移住し、国籍もアメリカ国籍取得。大学はボストンカレッジで、生物学を専攻し。大学卒業後は、ウェブ開発者として働く。その後ラッパーとしての道を歩み始める。韓国人気HIPHOPサバイバル番組SHOW ME THE MONEY(通称SMTM)の出演をきっかけに知名度を上げる。