【21Questions】$HOR1 WINBOYに聞いた21の質問。「違う曲もできるってことを、証明する」

今注目したいアーティストの1人$HOR1 WINBOY。ダンスで得た世界1位の頂を捨て「中途半端にしない」を信念にマルチな才を音楽へ費やす。その熱い眼差しとは裏腹に、時に揺蕩い柔軟にクリエイティブを発揮する$HOR1 WINBOYに聞いた21問。新世代への入り口を、彼の音楽と共に感じてほしい。

 

Q1:そもそも、音楽自体に興味を持ったきっかけは?

アーティストとしては、3年前くらいに芸能事務所の方から「芸能界興味ない?」って誘われたのがきっかけです。とあるグループに入って欲しいって話で、事務所の方と話をすり合わせて行くうちに、「これなら、やってみてもいいかな?」って思ったのがきっかけですね。

Q2:それまでの趣味趣向はいかがでしたか?

踊る時に聴く音楽がメインでしたね。洋楽を聴くことが多くて、ジェームス・ブラウン、プリンス、マイケル・ジャクソンを聴いてました。

Q3:アーティストとして音楽活動を初めて、音楽の聴き方やディグり方は変わりましたか?

音楽を作る過程を知って、もっと色んなジャンルの音楽を、解像度高く聴くようになりました。音の波形や細かい積み重ねなど、音楽は複雑だからこそ楽しいですよね。

 

Q4:制作過程は“好きなビートからリリックを合わせていく”と拝見したのですが、$HOR1 WINBOYさんが好きなビートの傾向みたいなものはあるのでしょうか?

K-HIPHOPが好きですね。Jay ParkやCrushが使ってるビートが大好きで、自分のビートは韓国からインスピレーションを受けているものが多いです。

Q5:初めて買ったCDは?

EXILEさんです。EXILEさんめっちゃ好きで、今でもよく聴きます。オーディション受けたくらい好きでしたね。

 

Q6:音楽で進んでいこうと思われたのは、「これ飽きないな」と思える決定打があったのでしょうか?

飽きるか飽きないかは分からないですが、今は音楽に対してぞっこんです。でも割と飽き性方なので、明日でも一年後でも、何やってるかわからないです(笑)。そういう意味でも今後の自分が楽しみです。

Q7:因みに、「これは確実にやるかな?」と思える興味はありますか?

飲食店です。ずっと仲間と一緒に、飲食店作ろうって話してます。俺らのための、溜まり場みたいな店作ろうよって、実際に話が進んでるんです。近い将来は、飲食を極めてるかもしれないですね(笑)。後は、海外にいるかな?韓国やLAに行ってるかもしれない…。ほんま、何が起きるかわからないですし、人生一度きりですし、楽しみます!

 

Q8:幼少期の夢は何でしたか?

スパイダーマンになりたかったです。今も憧れていますし、大好きですね。自分も記憶にないくらいの小さい頃の夢は、冷蔵庫だったらしいです(笑)。涼しいから、ずっと冷蔵庫に頭突っ込んでたみたいで(笑)。因みにお兄ちゃんは、救急車(笑)。でもリアルな夢は、世界一のダンサーでした。

Q9:結果その夢が達成されたという。でも、過去のダンス動画や投稿を消されて、音楽を始められた覚悟、すごいですよね。歌詞の単語、ワードのインスピレーション源はどこから?

宇宙語をメロディーに当てはめるんですけど、その時に出た英単語が歌詞になってると思います。最近だと、宇宙語の中に“take me higher”だけはっきり言葉で出てきて、その言葉だけ曲にハマったんです。そんな感じで、宇宙語から浮かび上がった言葉から、リリックを広げていくんです。

 

Q10:EP『SUMMON』では、自信を貫く統一したメッセージ性を感じたので、言葉やテーマが制作の起点なのかな?と思っていました。

そうですね、今回は特に統一しました。宇宙語から始まることもあるのですが、ビートを聴いて、これはsadなのかhappyなのか、テンション感や自分が今書きたいことから形作っていくこともあります。

Q11:SUMMON=召喚。韻マンさんや百足さん、同世代の客演を招き、ジャケットの世界観含め、まるでアベンジャーズのような雰囲気ですよね。

そうなんです。参加してくれたメンバーは、自分らの世代で間違いなくイケてるアーティストだと思います。あと、純粋に自分が好きな3人です。

ー今後に向けてもギアが上がった印象です。

『腹をくくってこいや feat.YOSHIKI EZAKI』は特にそうですね。

ーMVもかなりエッジ聴いてましたよね!

その時、周りに中途半端な奴が多くてイライラしてて、それを全てぶつけました。その結果、ああいうMVに仕上がりました。友達の家で「もう、叫びたいわ俺」で始まった曲です(笑)。

Q12:$HOR1 WINBOYさんにとって中途半端だと思う人とは?

「この人何やりたいんだろう?」って思われてしまう人、これは自分も避けたいと思っています。自分はアーティストとして、音楽に腹括ったのに、ダンスのワークショップをするとか、“自分の思いを届けたい”とか言ってる割に、流行りに流されちゃったりとか。自分の軸が無かったり、言ってることとやってることがあまりにも違う人は中途半端だなと思っちゃいますね。自分がダンスの投稿を消したのも、そう思われたくないからです。

 

Q13:$HOR1 WINBOYさんも枕詞に“TikTok”が付くことが多かったと思うのですが、そこに関してはフラストレーションなどはありました?

やっと最近その印象が薄れてきたのか、言われることも少なくなったので良かったです。やっぱり、TikTokでバズるために作ってないし、特に『SUMMON』も自分のカラーを上手く出せたと思うので、TikTokの認識が徐々に薄れてきているのかなと思います。

ーなるほど。

多分、世間ではTikTokで広まった『Honey Bunny』のイメージが強いと思うんです。だからこそ、違う歌もできるんだよって証明するために曲を作っています。ゴリゴリなトラップもできるし、R&Bもできるし、そういう柔軟性を楽しんでもらいたいですね。

 

Q14:その中でも、$HOR1 WINBOYさんの中で変わりたくない軸はありますか?

やっぱり、メッセージ性ですかね。遠回しに言う事はないので、ストレートに伝えています。これからも嘘偽りなく、そのまま思ったことを書いていきたいです。

ーその強いメッセージ性に乗るメロディーやビートが、今後より多様になっていくと。次作が楽しみです…!

今、アルバム制作しているのですが、やばいですよ!本当に、結構やばいと思います。早く出したいですね!

Q15:リリースのスピードもめちゃくちゃ早いですよね。音楽に関わっていない時間はあるのでしょうか?

2ヶ月前は、あまり音楽に触れてなかったですね。EPが完成して、ひと段落ついて友達と遊んでました。後は、ひたすら服を爆買いしてましたね。プライベートではファッションにしか興味ないので…。

 

Q16:どんなジャンルでも大丈夫です。$HOR1 WINBOYさんが譲れない“こだわり”を教えてください!

インスタの投稿は、同じコーデを上げない。アイテムは同じでも、組み合わせは絶対に変えています。そこはこだわっています。人と会う時も、同じ服、同じコーデは嫌なんです。飽きっぽいからだと思うんですけど…。

Q17:最近ハマってることは?

本当に無いんですよね…。ハマることが無くて(笑)。永遠にショッピングですね。“フォーエバーショッピング”でお願いします(笑)。もう一生変わらないので、みなさん、今後は「ハマってること何?」って聞かないでください(笑)。

 

Q18:リスナーのコメントやメッセージはどのように受け止めていますか?海外からのコメントも多いと思うのですが…。

海外は全然わからなくて…。「かっこいいい!」みたいなバイブスなのかな?ありがとうって純粋に思いますね。

Q19:嬉しかったコメントは?

『6ost now』で頂いたコメントは印象に残っています。以前参加していたグループを抜け、半年間何も活動してない時期があったのですが、『6ost now』でその時の日常を詰め込んだんです。そこを感じ取ってくれたコメントは凄く嬉しかったですね。しっかり聴いて、考えてくれたんだなって思えたので。

Q20:そもそも、“$HOR1 WINBOY”の由来は何でしょう?

WINが勝利、BOYで男。そのまんまなんですよ(笑)。“WINBOY”の響きも良いなって、たまに友達も“WINBOY”って呼んでくれることが多いですね。

 

Q21:今、アルバム制作されているとのことですが、今後の展望をお伺いしたいです。

知名度を上げていきたいですね。老若男女全ての世代に、“$HOR1 WINBOY”という名を知ってもらいたいです。アーティストとしてじゃ無くても良いんです、その名前がしっかり世間に広がるよう頑張ります!

ーなるほど、ドープな世界というより、お茶の間的な広がり方をしていきたいと。例えば、その知名度が広がった先に目標はありますか?

例えば武道館もしてみたいけど、そこまで強い願望があるわけではないんです。いい意味で音楽にこだわりがないから、柔軟に出来ることが広がっていけばいいのかなと思います!

 

Photographer:Sato Kaname
Interview&Text:Yoshimura Ayaka

【$HOR1 WINBOY】

滋賀県彦根市出身、2000年1月26日生まれ。3歳からストリートダンスと出会い、世界大会など数多くの大会で優勝を果たす。全国大会などの審査員を務めるなど、その実力は日本のダンスシーンでは誰もが知る存在である。ダンサーとしての経験を活かし、「TikTokでみんなが踊るダンス」をいち早く研究し、インデペンデントの無名のアーティストを中心に、ダンスの振付けのみで楽曲を特大ヒットさせ話題に。現在わかっているだけでも、100万人以上がTikTokで踊ってみた動画を投稿。
2020年に、アーティスト「$HOR1 WIMBOY」としてソロ活動を開始。TikTokで絶大的バズを生んだ「Honey Bunny」が若年層に大ヒット。自身で楽曲の振り付けなどもこなし、数多くのTikTokerが振り付けを踊り、今では誰もが一度は聴いた事のある楽曲となった。最近では自身の楽曲以外で、客演した「Caffe e llatte」「MIRAI」に振付をし、その楽曲が現在若年層にヒットしている。

Instagram : https://www.instagram.com/shori_winboy/

【リリース情報】

$HOR1 WINBOY – Saikooo!!! feat.韻マン(Official Music Video)

https://youtu.be/cS_eUW-PNQs

$HOR1 WINBOY new ep “SUMMON”

各種配信サービス:https://lnk.to/SUMMON