中国演出業界協会は23日、芸能人ら88人のリストを公開し、「青少年に悪影響を与え、社会の風紀を著しく乱した」としてネットでの配信の禁止を指示した。

リストには巨額の脱税で摘発された女優のジェン・シュアンや性的暴行の疑いで逮捕された韓国のアイドルグループ「EXO」の元メンバー、クリス・ウーなどが含まれていた。発表は今回が9度目で、これまでに446人がリストに登録されている。

中国はK-POPなどエンタメに対して厳しく、以前は 5億人以上のユーザーがいる中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」の運営会社が、BTS(防弾少年団)のメンバー、JIMIN(ジミン)のファンアカウントを60日間停止処分としたり、他にもBLACKPINK(ブラックピンク)や少女時代のメンバーなど、K-POPアイドルのファンアカウント計21件に対し、「理性的ではない応援を広めた」として30日間のアカウント停止処分とした。

これは、オンラインにおける意中のアイドルを応援するための音楽アルバムを大量に購入したり、芸能人をめぐる中国ファンの過激な行動を規制するためのものだそう。スターの存在やファンの熱狂によって集団が一つの方向を向くことは反発を生みかねない為、国の意向としてオタ活は望ましくないものであるようだ。加えて、芸能人やアイドルの「人気ランキング」やファンによる「投票行為」は、民主的な選挙を連想させ、中国共産党の一党支配に対する批判につながりかねないとして、警戒を強めているという指摘もあるそう。