先日Time Out New Yorkで、様々なワイルドな通勤をしている自由なオジサンたちのストリート・スタイルが紹介された。
ニューヨークは、本当にユニークな街だ。
年齢や性別も関係なく、大人でもローラースケートや、キックボードで通勤している人をよく見かける。
しかし今回Time Outの記事を読んで、もっと驚いた通勤手段をしているワイルドなオジサンたちが印象深かった。
パウロさん(41歳)
職業:ビルの管理
通勤手段:Tall bike(背の高い自転車)
通勤時間:グリーニッチ・ヴィレッジからソーホーまで5分
ある日Tall bike(背の高い自転車)に乗っている人を道で見て、憧れたという。
そこで彼は5年前、設計などもせずに自身でこの自転車を創り上げた。
背が高いだけで、バランス感覚は普通の自転車と変わらないらしい。
街角のゴミ箱に足を休ませたり、歩行者信号に手で捕まれって止まる事が出来るほどの高さである。
近所では挨拶をされたり、珍しさに話しかけられる事もあるという。
彼は、何よりこの高い位置から見るソーホーの街並み、ニューヨークの景色がお気に入り。
ティショーンさん(33歳)
職業:アプリの開発
通勤手段:GotWay electric unicycle(電気一輪車)
通勤時間:ブルックリンからユニオン・スクエアまで1時間
今までバスと地下鉄で2時間ほど掛かっていた通勤が、この電気一輪車で1時間に縮まったという。
一度夜暗い中、街中の穴にタイヤが落ちて、前に派手に転んだ事があるそうだ。
結局骨は折らず、諦めずに乗り続けたら、ニューヨークのデコボコの道も今じゃ簡単というから逞しい。
何でも練習が大切と、新しもの好きなニューヨーカーは、挑戦が大好きなのだ。
*ちなみにこの電気一輪車15万円から、高い物だと40万円程。
デイヴィッドさん(30歳)
職業:IT プロフェッショナル
通勤手段:Kaly, (電気スケート・ボード)
通勤時間:ハーレムからアッパー・ウエスト・サイドまで20分
いつも会社はスーツに革靴だから、この電気スケート・ボードがすごく役に立つらしい。
特に遅刻しそうな時は、セントラルパークを通れば信号がないので、すっ飛ばして行ける。
多くの人が彼を見て驚き、写真や動画を撮られる事もあるようだ。
彼は仕事中にデスクの下で充電をして、会社の帰りに、このスケート・ボードで待ち合わせのバーに行く事も。
「周りの人は怖がって、お酒に酔わないと、挑戦しようとしないんだ。笑」と語っていた。
キムさん(51歳)
職業:広告マネージャー
通勤手段:一輪車
通勤時間:ブルックリンからファッション・ディストラクトまで1時間半
一輪車で1時間半も通勤だなんて変わっていると思われていると、自覚している彼。
「タイヤが足りないよ。(自転車ではないの?)」というジョークが多くのニューヨーカーのリアクションだと言う。
毎日の通勤で今では、片足で一輪車を漕ぐことが出来るようになった。
その上ニューヨークの車と人で溢れている道並みを、小刻みに速く漕ぐことが出来るらしく、周りの人々に可笑しな人と思われることもあるが、彼のスキルの高さは皆に感心されるそう。
彼は何より一輪車で1時間半も通勤することで、足と体の芯を鍛えることが出来ると満足している。
ザックさん(34歳)
職業:最高経営責任者
通勤手段:カヤック
通勤時間:ホーボーケンからミッドタウンまで50分
ニューヨークの地下鉄は『24/7』つまり24時間7日間ずっと運行している。
しかし、夜中の3時などは、本数も少なく待つ事も遅れることも多いのだ。
そこでマンハッタンのハドソン川の向かい側(ニュージャージーのホーボーケン)に住んでいる彼は、地下鉄を使わずに、川を渡る方法を考えたら、カヤックだったというから面白い。
始めは夜だと暗くて行先がはっきり見えなかったり、流れが強くて辿り着くのが大変だったそうだ。
今では冬でも川が凍らない限りは、カヤックで通っている。
カヤックを漕ぎながら、一人で考える時間としても良いし、エクササイズも出来るので一石二鳥の様だ。
NY 自由過ぎるオジサンたちのワイルドな『通勤手段』
常に刺激を与えてくれるニューヨークは、生き方がカッコ良い人が多い。
こんなにも様々な『通勤手段』があるなら、明日から新しい事に挑戦してみたくなる記事だった。