未来のラグジュアリー市場の開拓を試み、若者の消費者を獲得しようとしている。
ニューヨーク、東京、モスクワ、ラゴスなど、世界で有数のセレクトショップの数多くが、将来のラグジュアリーマーケットを開拓しており、さらにミレニアル世代などの若手消費者と強いつながりを築いている。
世界のセレクトショップの紹介するとともに、ショップオーナーたちの声をまとめた。
1. Kith(キス):ニューヨーク・アメリカ
『Kith』はニューヨークで人気のスニーカーのセレクトショップ。
創業者のロニー・ファイグ氏は、「私はキスが若い世代と古い世代のを繋ぐ架け橋になると信じている」
ここのベストセラー商品は、NY高級デパート『バーグドルフ・グッドマン』と共同開発したトラックスーツだ。
ショップ情報はこちら:https://kith.com/
2. Ssense(エスセンス)、モントリオール・カナダ
モントリオールを拠点とする同社は、カナダで最も急速に成長している企業50社のうちの1社であり、顧客の80%がミレニアルズ世代だ。
売り上げの大半は、オンラインサイト(EC)でのあがっており、日本語も対応している。
現在は、バレンジアガのケリングTシャツとグッチのベルトバッグが特に売れ行き好調とのことだ。
ショップ情報はこちら:https://www.ssense.com/ja-jp

3. Machine-A(マシーン・エー)、ロンドン・イギリス
「私たちはさまざまな種類のお客様と接しており、ハイエンド、ローエンド両方の要素をミックスしたものを提供している」とバイヤーで創業者のスタブロス・カレリス氏は語る。
マルタン・マルジェラのタビブーツ、ヴァンズ・プラス・アリクスのスニーカー、ラフ・シモンズ・アンド・ロバート・メイプルソープの特大シャツがブティックで最も人気のあるアイテムだ。
ショップ情報はこちら:http://www.machine-a.com/
4. The Broken Arm(ザ・ブロークン・アーム)、パリ・フランス
「ゴーシャ・ラブチンスキーやナイキなどこの世代が好むブランド間の橋渡しをして、ラフ・シモンズやコム・デ・ギャルソンのようなブランドも提案したい」とこのマルチブランドブティックの創業者ギュローム。スタインメッツ氏は語る。
3シーズン中、デザイナーキコ・コスタディノフの服は好調に売れている。
ショップ情報はこちら:https://www.the-broken-arm.com/fr/

5. Smets(スメッツ)、ルクセンブルク
「私たちには、ファッション・アドバイザーと連携してソーシャルメディア顧客専用のチームがある。
ショールームの写真をアップデートし、彼らと長く繋がっていくつもりだ」とファッションバイヤーのパスカリーヌスメッツ氏は語る。
バレンシアガのスカーフジャンパーとヴェトモンのスウェットシャツが売り上げが好調と言う。
ショップ情報はこちら:https://www.smets.lu/
6. Antonioli(アントニオリ)、ミラノ・イタリア
1987年に創業したクラウディオ・アントニオリ氏は「若者は自分たちのファッションを気にしており、有名人が着用しているものを重要視する」と語る。
バレンシアガやサカイなどのブランドを置き、ラフシモンズのオズウイーゴスニーカーが、ベストセラーとのことだ
ショップ情報はこちら:https://www.antonioli.eu/ja/US/men
7. Alara(アラーラ)、ラゴス・ナイジェリア
ナイジェリアの富裕層をターゲットにした、マルチブランド「アラーラ」創設者であるレニ・フォラヴィヨ氏は「未来と成功の鍵はミレニアルズにある」と語る。
国際ブランドも扱うがマキ・オーなどのローカルデザイナーのブランド作品も好評とのことだ。
ショップ情報はこちら:http://www.alaralagos.com/
8. Asthik(アージック)、キエフ・ウクライナ

「アージックでは、イージー、オフ・ホワイト、イエンキ・イエンキのダウンコートの販売が過去最高記録だ」と創業者の一人ディミトリー・レベンコ氏は語る。
ショップ情報はこちら:https://asthik.com/
9. KM20(ケーエム20)、モスクワ・ロシア
2009年の創業以来、メゾン・マルジェラ、ヴェトモン、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンなど国際的高級ブランドのパイオニアであるブティックだ。
また、ゴーシャラブチンスキーやティグラン アヴェティスヤンのような若いロシアのデザイナー作品も販売している。

「この秋には、アディダスとのコラボレーションによるゴーシャラブチンスキーのサッカーユニフォームが楽しみだ」と創業者オルガ・クズネスキー氏は語った。
ショップ情報はこちら:https://www.km20.ru/
10. GR8(グレイト)、東京・日本
「若手世代の主な特徴の1つは、強い友好関係があり、友人と同じ商品を身につけなくても大丈夫だということだ」と、創設者である久保光博氏は語る。
オフホワイトのユーティリティベルトは特に人気と言う。
「世界中のファッショニスタがこのベルトをスタイリングに使用し始め、今最も購入困難な製品の1つ」とのことだ。
若手世代をターゲットにするこれらのブティックの動向は今後も目が離せない。
ショップ情報はこちら:https://gr8.jp/