ハンドバッグで長年愛されてきたコーチが社名を「タペストリー」に変更すると発表があり、業界に驚きが広がっている。
買収を繰り返し、企業再編の時を迎えた同社のビジョンを探る。

コーチが「タペストリー」に社名変更すると先週水曜日発表した。
高級ハンドバッグで知られる同社は今後、ハイエンド向けブランドとして事業拡大していくとのことだ。
タペストリー社が『コーチ』、『ケイトスペード』、『スチュアート・ワイツマン』の各ブランドの株を所有すると発表されると、コーチの株式は2%減となった。
ソーシャルメディア上ではこの新しい社名に批判の声も大きい。
1941年にマンハッタンに設立されたコーチ。そのハンドバッグは世界中の高級志向の女性たちに長年愛されてきた。
しかし、近年の不況とEC、ファストファッション勢の増加で苦戦しており、新しいブランドを買収したり、百貨店での値引きや販売量を減らしたりして格闘している。
コーチは今年初頭に『ケイト・スペード』を24億ドルで買収し、2015年には『スチュアート・ワイツマン』も購入し、ハンドバッグ専門から高級ファッション企業に拡大していた。
「我が社はモノブランドの専門小売業者から真の理想的なブランドに発展し、今が企業再編の決定的な瞬間なのだ」とビクター・ルイス最高経営責任者は述べる。