あなたのブランドロゴは、「ちゃんと」機能しているだろうか?
ロゴというものは、消費者を引き付けブランドの信用を確立してこそ機能していると言える。
ファッション業界においてこれはとても重要なことで、消費者はロゴを通して自分とブランドの「感覚」が一致しているかどうかを見極めている。
では、ロゴが「ちゃんと」機能しているかどうかは、どのように判断すればよいのか?
いいロゴとは、道端のレストランであろうと高級ブティックであろうと、一定の法則があるのだ。
1.シンプルである
デザイナーでない人がロゴを作っている場合、気持ちが前のめり過ぎてオーバーデザインになってしまうことがある。
ナイキやギャップを見てみても、有名なブランドは文字列のみだ。
2.印象的である
消費者が店内でひとつめの洋服を手に取ってからふたつめの洋服を手に取るまで、印象に残っているようなロゴだろうか?
3.流行にとらわれない
完全に流行を避けるのは難しいが、今最新だと感じるロゴは、あっという間に古いものになる。
4.汎用性がある
ペンの横から地元紙の白黒ページ、洋服のタグまで、ロゴは様々な場面で使用されるため、どのような場面でも最大限の効力を発揮するよう作られていなければならない。
5.妥当である
ターゲットとしている消費者層にとって、妥当であるか?
明るい紫色はアウトドアブランドには向いていないし、作りこまれたスクリプトフォントもミニマリストをターゲットにしたブランドには向いていない。
自分のロゴの評価方法
自分のロゴが「ちゃんと」機能しているか気になる人は、以下の質問に答えてみよう。
1.シンプルか?
ロゴの色は2色以下か?
フォントの種類は2種類以下か?
もし2種類のフォントを使用している場合、片方はとてもシンプルなものか?
2.印象的か?
ロゴを見た消費者は、それを描けるか?
自分のロゴをいくつかの単語で表現できるか?
3.流行にとらわれていないか?
ウェブの存在を念頭においてデザインされているか?
時代遅れのデザイン(グラデーション、ドロップシャドウ、エンボスなど)をしていないか?
4.汎用性があるか?
読みやすいのはもちろん、ペンの横に書かれた時も分かりやすいか?
白黒でも見やすいか?
5.妥当であるか?
ブランド固有のアイコンとなっているか?(競合他社が使用したとしても、差別化できているか?)
ロゴに使用されているフォントを(フリーフォントやPCに標準装備されているフォントを使わず)購入したか?
ブランドイメージと表す5つの形容詞とロゴを表す5つの形容詞が、どのくらい一致するか?
もし上記の質問に2つ以上「いいえ」と答えてしまったら、ロゴを変えるタイミングかもしれない。
ロゴをDIYする方法
AirBnbがロゴを変えた時のどよめき、もしくはギャップが2010年にロゴを変えた直後、すぐに古いロゴに戻した出来事を覚えているだろうか?
消費者にとって、ロゴは想像以上に重要なものだ。
1.とにかくシンプルに!
もし凝ったロゴがいいなら、プロにお願いするのが一番だ。
そうでなければ文字列のロゴが一番だが、それが退屈だと感じたらmyfonts.comを参考にするとよい。
2.カーニングを直すこと
ただ文字を入力しただけでも文字間のスペースが異なっていることがあるので、それを修正する。
3.波紋を呼びそうなフォントは避けること
なかには、Comic Sans、Times New Romanといったフォントを嫌う人もいる。
気に入っているのであれば問題ないが、ロゴはあくまで消費者を呼び寄せるものなので、敢えてリスクを取る必要もない。
以上のように、ほんの少しの工夫で効果的なロゴを作り出すことができる。
あなたのブランドのロゴは「ちゃんと」機能しているかどうか、今一度確認してみてはどうだろうか。