【21Questions】にしなに聞いた21の質問。「白ではなく アイボリーで、より優しくありたい」

先日、2022年最重要ニューカマーとして感度の高いリスナーから注目を集める“にしな”が、新曲『スローモーション』をリリースした。天性の歌声と自ら全てを手がけるメロディー、詩、アートワークたち。繊細な日常の移り変わりを切り取り、不安や内に秘めた思いを時に暴力的に、時に優しく表現する彼女。数多のシンガーソングライターが台頭する今、彼女がにしなとして創作に揺蕩い、人々から支持を受ける理由を探った。この21問で、等身大の彼女と楽曲の真髄を読み取ってほしい。

Q1:そもそも、音楽自体に興味を持ったきっかけは何でしょうか?

幼稚園でよく歌っていた、手遊びの歌ですかね。その頃から漠然と“歌うことが好きなんだな”って、思っていました。

Q2:ちなみに、幼少期はどんな子供でしたか?

どちらかというと活発で、だけどすごく恥ずかしがり屋です。最近恥ずかしがり屋は改善しつつあります(笑)。

 

Q3:第2の夢として写真家を掲げていらっしゃったとお伺いしました。音楽を生業にするにあたって、クリエイティブに対する思いにも変化はありましたか?

ベースとしての変化はないかな…?実際に音楽を作って届ける中で、より広い視野で世界を見て、そうやって作れることが増えたらいいなと思っています。

-インスピレーションを受けるものが増えたり?

そうですね。これまでは自分自身に対して作る曲が多かったのですが、もちろんそこを大切にしつつ、“届ける”という意味を捉えた楽曲も増えたと思います。

Q4:今まで、届けたいものが届いた瞬間はありましたか?

“届けたい”と思ったわけでは無いのですが、『ヘビースモーク』をYouTubeにUPしてから今に至るまで、当時とはまた違う意味で聴いてくれる人も増えていて。時を経て、しっかり音楽が人を伝って届いているんだなと実感しましたね。

Q5:昨年リリースされた『夜になって』然り、『ケダモノのフレンズ』の一節「ダンスパーティーが始まる 眠れぬ夜」など、個人的に にしなさんは夜のイメージがあります。夜には何か親しみなどがあるのでしょうか?

自分でもなんでそうなるのか分からないのですが…(笑)。そもそも、夜の時間がすごく好きで、居心地がいいなと思っています。音楽を聴きながら眠るのも好きですし…。逆に、“幸せな日曜の昼下がり”みたいな時間が昔からなんとなく苦手で…。性格なんですかね?何かがあったわけでもなく、苦手なんですよ。なんとなく、暗い時間帯の方が居心地が良いんですよね。

Q6:なるほど。因みに、日常でときめく瞬間はありますか?

お財布の小銭をぴったり使えた時!「やった!」みたいな気持ちになります(笑)。

 

Q7:どんなジャンルでも大丈夫です、これだけは譲れないこだわりは?

歌詞は悩み始めると沼ですね。ニュアンスや音のハマり方、皆さんが聴いた時にどんな想像をするのか…、凄くこだわって考えちゃいます。

Q8:そもそも、歌詞のワード自体はどこから?

小説などを読んで、“そこからインスピレーションを受けよう”という意識はあるのですが、なんだかんだ少ないんです。日常で目にするものや気になった単語を「どういう意味なんだろう?」って調べて、掘り下げて、言葉を増やしていくパターンが多いと思います。

 

Q9:音楽に関わらない時間はありますか?

ありますね。YouTube、映画、アニメ、友達とのご飯…。日常生活はマイペースに音楽を作りつつ楽しんでいます。インプットする時間は、私にとってもすごく大事な時間です。

-最近観たおすすめのコンテンツを教えてください!

YouTubeは幅広く見てて、芸人さんはもちろん、岡田を追え!!、平成フラミンゴ、コムドット、ヒヨごん…。アニメでは『王様ランキング』、『進撃の巨人』、『ゴールデンカムイ』も最近チェックしています。アニメは少年系が好きですね。

Q10:因みに、今ハマってることはありますか?

これからハマっていきたいことなのですが、“帽子集め”です。昔から帽子も、洋服ももちろん好きなんですけど、「小物で遊べる人、かっこいい!」って思いがメキメキと芽生えまして…。なので、プライベートで色んなジャンルの帽子にチャレンジしたいです。

 

Q11:ファッションへのこだわりや愛はもちろん、MVやジャケットにも“にしなさんらしさ”が感じられますよね。ご自身のクリエイティブと楽曲の棲み分けや関連性はどうでしょう?

曲が持ってる世界観、色味、質感、匂い、そういう感覚的な部分を映像とリンクさせるように意識しています。

Q12:にしなさんは個人的に何色だと思いますか?

うわ〜、なんだろう…?昔言われて嬉しくて、勝手に取り入れてるのは“アイボリー”です。初めてアー写を撮った時のメイクさんが「あなたはアイボリーだね」って言ってくださって。そこから“アイボリー”が気に入っています。でも、この前占い師さんに今年のラッキーカラーを教えてもらったんですけど、その時は黄色って言われました(笑)。

-なるほど…。もしかしたら、今年は黄色っぽい歌やMVがリリースされるかも?

かもしれない?ですね…(笑)。でも、マネージャーさんにはグレーって言われます(笑)。でも、個人的にはアイボリーかな。白ではなく、アイボリーで、より優しくありたいですね。

 

Q13:インスタとTwitterのアイコンは水色ですが、そのカラーも印象的だなと。

そうですそうです!アカウント開設してからずっと変わらずですね。顔写真をアイコンにするのが嫌で、でもにしなってことを分かって欲しかったから、“にしな”って書いたような記憶があります。水色とエメラルドグリーンの間のような、あの色味も好きですね。そういう色の服ばかり買ってしまいます(笑)。

Q14:洋服は普段どのようなところで購入されますか?

古着屋さんが多いかな?スタイリストさんのおすすめのブランドやお店も行きます!学生の頃は、新宿のルミネとかでよく買い物していましたね。

Q15:そこから古着に目覚めたのはなぜ?

なんだろう…。きっかけは無いけど、好きなもの全部に手をつけていったからかな?流行の洋服も好きだし、古着のトーン感も好きだしって。流行ってるものだけでは補えない自分の“好き”を集めているんだと思います。

 

Q16:個人的に、にしなさんはオーバーサイズのイメージがありますが、コーデを組む時のこだわりを教えてください。

ジャージみたいな日も多いんですけど…。ちゃんとしたい日は、シルエット重視かな?そうですね、オーバーサイズが好きです。コーデはシルエットから見て、次に色味を重視していますね。

Q17:“街を歩いてインスピレーションを得る”にしなさん、普段はどのような街を歩かれていますか?好きな街は?

最近は下高井戸が好きです。雰囲気がとても良いなって思います!

 

Q18:コロナ禍で音楽の表現の多様化が進んではいますが、MVやアートワークと同じく、リアルの場で曲や思いを伝えるために挑戦したいことはありますか?

一番は、“ちゃんと良い音楽を演奏して届ける”ことだと思います。その中で皆さんに楽しんでもらうためにやってみたいのは、バンドメンバー全員ヘッドフォンとかつけて、スタイリッシュに演奏するとか…。演出の1つとして取り入れたら楽しいかなって。

Q19:なるほど。因みにSNSやYouTubeのコメントなどはチェックされますか?印象に残ったコメントがあれば教えていただきたいです。

チェックします!毎日DMに日記を送ってくれる子がいて、そういうのをこっそり毎日見ていますね(笑)。その子の日記が印象に残ってます。楽曲に関しては、「にしなを例えると〜」というコメントが印象に残ったんですけど、大事な部分が記憶から飛んでしまって…。

 

Q20:きっと、書いた本人は分かるはずです…。楽曲性はもちろん、ファッションやアートワークなど同世代からの支持や共感も増えていますが、その方々にメッセージをお願いしたいです。一個人の個性や考えを伝え、許容するにしなさんの姿勢が、支えになっているファンの方も多いと思いまして。

何かを始めた時、挑戦する時って誰も見ていないことが多いと思うんです。1人でスタートするわけだから、孤独も感じますよね。だから、「これがやりたいんだ!」と明確に目標がある方は、自分が自分を一番に思って、信じて進んで欲しいです。その先に繋がるものはあると思うので。人の意見を聞くことも大切だけど、最終的には自分が向き合って進んで行けたら、結果がどうであれ自分にとって幸せだと思える未来になるのかなと思います。自分と向き合って行きたいですよね。

-目標や夢がない方は?

私は今、23歳ですが、これまで道を選んで進んできて、たくさん悩んで正直わからないことも沢山あって。これって、何歳になっても悩み続けると思うんです。きっと悩んで考えることが、重要な時間なんだと思います。すごく意味のあることだし、みんなきっと同じように悩んでいるから、「1人じゃないんだよ」って伝えたいです。

Q21:最後に、今後の展望をお願いいたします。

今の自分は、大きく目標を掲げてはいないのですが…。そうですね、周りの人を大切にしながら、やりたい事をしっちゃかめっちゃか、楽しく出来たらいいなと思います。

 

Photographer:Maruyama Momoko
Stylist:moena
Hair&Make:Kou Chisato
Interview&Text:Yoshimura Ayaka

【にしな】

新時代、天性の歌声と共に現れた新星、「にしな」。
やさしくも儚く、中毒性のある声。どこか懐かしく、微睡む様に心地よいメロディーライン。無邪気にはしゃぎながら、繊細に紡がれる言葉のセンス。
穏やかでありながら、内に潜んだ狂気を感じさせる彼女の音楽は、聴く人々を徹底的に魅了する。

Spotifyがその年に注目する次世代アーティスト応援プログラム「RADAR:Early Noise 2021」に選出。ゆっくりとマイペースにリスナーを虜にしてきた彼女の声と音楽が、静かに、そして、より積極的に世の中へと出会いを求めに動き出す。

2022年最重要ニューカマー、「儚さと狂気」を内包する才能が、ここに現る。

にしなオフィシャルHP:https://nishina247.jp/
Music Link:https://nishina.lnk.to/nishina
Twitter:https://twitter.com/nishina1998
Instagram:https://www.instagram.com/247nishina247
YouTube:https://www.youtube.com/c/nishinaofficial
TikTok:https://www.tiktok.com/@nishina_official?lang=en
Twitter(スタッフ):https://twitter.com/nishinaofficial

【リリース情報】

デジタルシングル「スローモーション」

発売日:2022年1月26日(水)
形態:デジタルシングル
各音楽配信サービスURL:https://nishina.lnk.to/slowmotion

Music Video

【公演情報】

虎虎

2022年4⽉2⽇(⼟)
⼤阪・NHKホール⼤阪
開場 17:00 / 開演 18:00

2022年4⽉17⽇(⽇)
東京・中野サンプラザホール
開場 17:00 / 開演 18:00

チケット料金:¥5,950(税込)
席種:全席指定
※未就学児入場不可 ※営利目的の転売禁止

-チケットぴあプレリザーブ3次先行-
受付期間:1/24(月)18:00〜2/6(日)23:59
入金期間:2/11(祝金)18:00〜2/14(月)23:59
受付URL:https://w.pia.jp/t/nishina-tr/

【着用アイテム】

Tops①

ミックスファージャケット/DTMIXFURJACKET

Bottoms

ブーツカットパンツ/OWBOOTSCUT(GRAY)

Turtleneck&Necklace
Juemi

【LUVISTRUE(ラブ・イズ・トゥルー)】

韓国発のポップなカジュアルレディースブランド。シンプルかつミニマムなカラー感がインスピレーション源となったコンテンポラリーウェアを発信。BLACKPINK、Red Velevetなどの韓国アイドルが着用していることでも注目を集めている。

サイト:https://www.sixty-percent.com/collections/luvistrue