いつかラグジュアリー・ブランドで働いてみたいと思ったことは、あるだろうか。
先日求人広告にGucci(グッチ)のショップ店員のオープニング・ポジションを見つけた。
キラキラした店舗でスタイリッシュなアウトフィットに身を包み、大好きなデザイナーの作品に関われる仕事なんて……と想像してしまった。

ラグジュアリー・ブランドで働くとは、どんな風なのかもっと知りたくて、ある人の本を読んだ。
元アメリカ・セブンティーンの編集長から、エスティーローダーのシニア・ヴァイス・プレジデント、いくつかのファッション・ブックを出版したAnnemarie Iverson(アンマリー・アイヴァ―ソン)。
彼女の本である『In Fashion』は2010年に出版され、ファションの学校や就職活動の情報が得られるファッションの教科書の様なモノだ。
35の質問に答えて、あなたがファッション業界でも特にどの分野に向いているかも教えてくれる。
この本は、すごく勉強になり面白かったので、ファッション業界の基礎知識を得たい人にお勧めだ。
<実際にNYにある百貨店でGucciのショップ店員になるには>
Key Accountabilities (仕事内容):
・毎月個人と店舗の目標売り上げに貢献する
・あいさつや質の高いサービスを提供し、常にロールモデルとして行動する
・Gucciの顔として常にお客さんの要望を察して行動に移す
・自分で率先してクライアントのコネクションを広げたり、向上心を持つ
・チームワーク、マネージャーや同僚のサポート
・どの商品が人気か分析し、トレンドを常に知っておく
Key Requirements (必要条件):
・ラグジュアリー・ブランドで4年以上の経験
・ラグジュアリー・ブランドの商品やトレンドの知識
・様々なお客さんの要望に柔軟に対応できる
・エクセル・パワーポイントなどパソコンのスキル
・休日出勤や残業に柔軟に対応できる
・英語以外の語学はプラス
そして、数多あるラグジュアリー・ブランドは価格によって以下の図のようなランクに分けれれる。
例えば、今回Gucciに働きたい場合レベルは、Accessble core(高級の中でも手に届くレベル)なので経験としては、同じレベルかそれ以上のレベルのブランドで職務経験があると、プラスなのだ。
しかし、CoachのようなAffordable luxury (無理なく購入できる)の経験は、Gucciで働くには少し足りないようだ。

<英語で履歴者の書き方>
一番大切なのは、履歴書はレターサイズ(A4)の紙1枚にまとめる事。
写真や年齢は載せない。
<インタビューの服装>
アメリカは自由な国だから、何でも良いかというと違う。
落ち着いた色のジャケットにGucciのアイテムを1-2つ取り入れる。
全身Gucciと言うよりも、ロゴが入っていない他のブランドも上手く取り入れた方がポイントが高いらしい。
アクセサリーやバッグも派手になりすぎず、常にプロフェッショナルを心掛けて。

<インターンの経験>
アメリカでも多くの場合、経験がないと仕事がもらえない。
そのため、多くがインターンを通して、ネットワークを広げる。
その時、特に注意するべきなのは、無給か有給かでインターン先を決めてはいけない。
ラグジュアリー・ブランドの大手は、特に無給インターンを雇う。
お金を出さなくても、インターンの募集が途切れないからだ。
諦めずに自分の第一希望若しくは、思い切ってそのブランド以上の会社も受けてみよう。
<求められる人材~レファレンスを書いてくれるネットワークを築くことの大切さ>
レファレンとは、アメリカでは就職の際に、企業が採用候補者の以前の雇用主などに問い合わせて、候補者の仕事振りや業績などが真実なのか確認を行う人物調査。
インターンやファッション業界でネットワークを広げ、就職活動の際に自分をよく評価してくれる人の証言が必要なので、実力よりもコネクションがものを言う事も多い。
良い人間関係を築き、自分を高めてくれる人(憧れの人)を見つけることが重要。
もちろん日本語が話せる事は、すごくプラスになる。
最近すごく大切なのはパソコンのスキル。
分析力や編集力を早いうちに、身に着けておこう。