オランダのアムストルダム美術館で、『ファン・ゴッホと日本』展が2018年6月24日まで開催されている。
実は日本でも2017年に開催されたが、今回ゴッホの故郷アムストルダムで開催されることで、欧米のメディアでも多く取り上げられている。
日本の美術がゴッホに与えた影響に焦点を当てた展示会では、日本の美しさを逆に彼の作品から感じさせられる。

Vincent van Gogh(フィンセント・ファン・ゴッホ)1853-1890年
ゴッホは1853年3月30日にオランダで生まれ、10代のはじめから絵を描き始めた。
当時は水彩画を描いていたが、19世紀彼が活躍した際は、印象派の影響が強かった。
しかし、どれにも当てはまらないユニークな絵画を描いたのがゴッホだった。
特徴は、本人が好きだった黄色とボコボコした厚塗り、不安定な気持ちを表すかのような、うねり。
代表作には、『ひまわり』『星月夜』など世界中の美術館で実際に見る事が出来る。

日本の浮世絵に魅了されたゴッホ
ゴッホは生涯日本を訪れたことはない。
しかし19世紀後半、ヨーロッパでは浮世絵が流行していて手軽に購入出来るようになった。
これまでのヨーロッパ絵画の中ではなかった方法で描かれた浮世絵は、ゴッホと始め多くの人に大きな感動を与えた
彼は日本絵のコレクションを始め、何度も模写する事で、描き方を研究したという。

日本の伝統美術にファション・ブランドも影響を受ける
世界で日本の浮世絵や着物の展示会が頻繁に開催されるようになった今、より多くの人が日本の伝統美術に惚れ込み、多大な影響を受け、日本の伝統美術がユニークなデザインの一つとして捉えられるようになった。
パリを拠点とする、VIONNET(ヴィオネ)の2018年春夏コレクションでも着物ドレスに注目が集まった。

他にもロンドンのブランド、Holland Street(ホラント・ストリート)も着物をカジュアル・ドレスに変身させた。

着物のスタイルや、日本の伝統美術の色使い、桜の美しさを洋服に表すデザインを、街でよく見かける様になった。
日本の美に魅了された世界の作品から、日本の美しさを知った。
日本人デザイナーのYohji Yamamotoも、日本の伝統美術を彼のコレクションに取り入れた一人。
