数年前から脚光を浴びている、オシャレすぎて、クールな女性、リン・スレーターさん。
彼女はニューヨークのファーダム大学の臨床准教授で、現在64歳のおばあちゃん。
元々オシャレが大好きだった彼女は、時間に余裕がある際にファッション工科大学(FIT)のコースを受講した。
その時、他の若い生徒からファッション・センスが飛び抜けていると評判になり、ブログを勧められ、60歳過ぎてファッション・ブロガーへ。
その上、Yohji Yamamotoの洋服にシャネルの鞄を持って街を歩いていたら、パパラッチにセレブと間違えられ、写真を撮られた事をきっかけに、自身を『Accidental Icon~偶然生まれたアイコン』として、ファッションの世界へ。
約50万人のフォロワーも待つ、人気インスタグラマーでファッション・ブロガー兼モデルとしても大活躍。

彼女はあるインタビューで過去を振り返り、人生を以下の様に語っている。
20代では、上手く反抗をする仕方を学んだ。
30代では、本当の私はどんな人間か、どんな仕事をしたいのか、そして尊敬する事が出来るようになった。
40代では、どんな経験をするかで、大人になっても性格や考え方も変わる事を知った。
50代では、実は自分はクリエイティブな人間なんだということに気付いた。
60代では、夢を追うのに遅いということは決してないことを実感した。

ファッション業界はなぜオーバー60モデルに注目しているのか
2015年には、あのユニクロも彼女をモデルに起用し、2017年には、Valentino のアイ・ウェアのキャンペーンに。
2017年には、Mangoもインド人のモデルとリン・スレーターを起用し、若者に向けた広告を発表。
ファッション業界では、背の高いキレイなモデルと起用しても誰も驚かない。
そのため、常に話題を呼ぶ、トレンド・アイコンを探している。
そんな時に、嵐の様に『Accidental Icon~偶然生まれたアイコン』が現れた。
その上、リン・スレーターのフォロワーの多くが、32歳以下の若者。
若い女性に絶大な支持を持ち、その上シニアの女性達をも虜にする。
幅広い消費者に、綺麗に年を取る楽しさと、知的なクールさを感じさせてくれる、彼女は正に偶然生まれたアイコンなのだ。
