イギリス・ロンドンを経て現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動する韓国出身の女性DJ兼、音楽プロデューサー、モデルのPeggy Gou(ペギー・グー)。
先日開催された日本最大の野外音楽フェスティバルFUJI ROCK FESTIVAL ’18(フジロック フェスティバル)では、待望の初来日を果たしたばかりだ。
国籍を超え、グローバルに活動の幅をマルチに広げ続ける彼女はヨーロッパを中心に数年前から注目されており、女性DJの中では今一番勢いがあるとも言える。
アメリカ・カリフォルニアの音楽フェスであるコーチェラを始め、世界各地のフェスからもラブコールが鳴り止まず、ロンドンを中心とするヨーロッパのクラブではメインゲストDJとしての出演も果たすペギー。
今最も、ホットでヒップな存在の女性DJとも言える彼女の魅力は何なのであろうか?
グローバルな音楽活動
DJだけでなく、ピアニスト、ライター、エディター、スタイリスト、モデルとマルチに活動する彼女は、故郷である韓国・ソウルにてピアノを学び、8歳にして音楽を初めて作ったという。
幼い時から音楽の才能を発揮していた彼女は、10代でロンドンに移住し、英語とファッションを学びながら、ナイトライフが充実するロンドン市内のクラブで働いていた。
その後、ヨーロッパのテクノミュージックシーンの中心地とも言えるベルリンに移住した彼女はレコードショップでも働きながら、ベルリンの音楽シーンの魅力にどっぷりと浸っていった。
その後、ベルリンの伝説的なクラブBerghain(ベルグハイン)初の女性韓国人DJとなる目標を掲げ、その夢を果たした後には、更に音楽界での交友関係を広げ、かつ音楽の才能をより発揮させていった。
その才能はDJだけに留まらず、2016年からは音楽作品のプロデュース活動も行い、ダンスミュージックに韓国語の歌を混ぜながら作られたユニークなトラックや、フルアルバム制作、自身のレコードレーベル立ち上げにも精力的に活動している。
ファッション界でのペギーの存在
音楽だけでなく、ファッションにも興味があり学んだ彼女は、その持って生まれたルックスを生かし、モデルとしても活動している。
元々ファッションデザイナーを志望していた彼女は、ロンドンでファッションを勉強していた過程で、スタイリングの魅力に気づき、スタイリストを目指した事もあり、そのファッションセンスには定評がある。
ロンドンとベルリンをミックスしたような、ストリートをベースにしたスポーティーなスタイルを得意とし、最近ではNIKE(ナイキ)やPUMA(プーマ)などのグローバルスポーツブランドのキャンペーンにも登場している。
また、ロンドン、パリを始めとした世界の各コレクションのラグジュアリーブランドのショーにも招待され続けているなど、最近では、ファッション界へ影響力のある人物としても認知されている。
彼女のインスタグラムでもその様子が確認出来、ファッションと音楽のセンスに長けた投稿が楽しめる。
ハードで本格的なテクノサウンドに、女性DJながらの繊細さや、国籍を超えた彼女の個性的な魅力が存分に活かされ、人々の注目を浴びているペギー。
ソウル、ロンドン、ベルリンとグローバルに活動の幅を広げ、世界を飛び回るパワフルな女性DJは、今後も日本、世界でどのように影響を与え続けていくのだろうか?
初来日をきっかけに日本でもじわじわ認知が広がっている彼女の活動から、今後も目が離せなさそうだ。