NHKの連続テレビ小説で今年4月より放送しているドラマ「半分、青い」。昭和後期から平成の時代設定で進む当ドラマ。

その中で、漫画家 秋風 の秘書として働く菱本若菜 を演じた井川遥さんがドラマの中でいつも着ていた服「PINK HOUSE(ピンクハウス)」が同年代の女性の間で話題になっている。

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ピンクハウスとは

レースや花柄、リボンを多用し女の子の思う”可愛い”をふんだんに盛り込んだデザインで80年代を中心に大流行したブランド。ドラマの中では当時を彷彿とさせるアイテムがたくさん登場したが、実はそれらは全て近年のデザインだという。

デザイナー金子功氏の退任後もなお80年代当時のシルエットやデザインを保ち、ブランドコンセプトである『人を愛し、生活を愛し、人生を愛するすべての女性たちに贈る”もっとも自分らしくあるための服”』を体現し続けている。

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「半分、青い」でのピンクハウスの役割

80年代、DCブランド(デザイナーズ&キャラクターズブランド)が時代を席巻した。大量生産された服ではない、新鋭デザイナーが造る個性的なデザインが、自身のライフスタイルを求めていた当時の若者に広く受け入れられ人気を博したのだ。

ピンクハウスはそのDCブランドブームを代表するブランドの一つとも言える。その為、ドラマの中では時代を表現する大きな役割を担っているように思う。

また、井川遥さん演じる菱本若菜がピンクハウスを着るに当たって脚本家の北川悦吏子(きたがわえりこ)氏にはこだわりがあったと言う。

菱本若菜のキャスティングは、まずは「ピンクハウスを着倒せる人」そこからのスタートでした。(北川悦吏子氏のTwitterより)

メルヘンチックな服で、着るには強い意思が必要。その強さこそが菱本の役柄に当てはまっていたそうだ。

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ピンクハウスの今

ドラマの中で80年代の雰囲気を出すには十分なほど、今でもピンクハウスらしさは変わらず。ふんわりとした独自のシルエットに小花柄や段々になったフリルが特徴的だ。

この独自の可愛らしさには当時からの根強いファンが多くいることも頷ける。

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新ブランド、ピンクハウスチェルシーとは

80年代を中心に流行したピンクハウスだが、その世界観はそのままに、現代風にアレンジした新ブランド PINKHOUSE CHELSEA(ピンクハウスチェルシー) が2015年に登場している。

新鮮なカラーリングやトレンドのスタイリングやサイジングで「今」のピンクハウスを発信していくという。


パッチワークや花柄デザインなど、ピンクハウスの良さをそのままにカジュアルガーリーに落とし込んだアイテムたち。現代風に変化させたシルエットやデザインは、新たな”ピンクハウス世代”を生み出すかもしれない。